転生憑依体質な僕の家族

無月公主

兄嫁ができました。(脚本)

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無月公主

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〇大きいマンション
  うわああああああああああああっ!!!

〇おしゃれなキッチン
  朝、僕はいつも通り朝食の支度をしようと台所へ出てみれば・・・
てちお「誰ですか!?」
サノピス「私はサノピスだ。プレジャデス様の妻だ」
てちお(やっぱり誰!?)
てちお「えっと、プレジャデス様って誰ですか・・・」
サノピス「プレジャデス様を知らないのか」
てちお「はい」
サノピス「ふむ。ならば教えてやろう」

〇ヨーロッパの街並み
  私はレモンティー領に捨てられた孤児だった。当時の私は生きる気力がなかった。そんな絶望的な毎日に魔物の襲撃が起こった。

〇ヨーロッパの街並み
  人々は逃げまどう中で、私はどうなってもいいと思い逃げずに座っていた。
  しばらくすれば当然、私の目の前にも魔物がやってきた
  あぁ、これでやっと終わるのかと思って目を瞑っていたら一向に痛みがこなかった。
  恐る恐る目を開ければ・・・
  髪の長い騎士様が魔物を倒していた。
むつ兄「大丈夫かい?」
サノピス「余計な事を」
むつ兄「余計?」
サノピス「・・・こんな人生、さっさと終われば良かったんだ」
むつ兄「なるほどね」
サノピス「・・・」
むつ兄「俺の名前はプレジャデス・ゴッドファール。 君は?」
サノピス「ゴッド・・・ファールって、お前、侯爵なのか」
むつ兄「そう、最近爵位をもらった成金侯爵さ」
サノピス「はっ、自分で成金っていうか?普通」
むつ兄「で、君の名前は?」
サノピス「・・・サノピス」
むつ兄「名前と容姿と身なりから推測すると、アイスティー伯爵家の御令嬢かな?」
サノピス「いや、確かにアイスティー伯爵家に生まれたが、私は捨てられたんだ。だからもうアイスティーではない」
むつ兄「捨てられた?」
サノピス「そうだ。私は・・・物心がついた頃には物置小屋で寝起きしていた。 ずっと外へ出たいと思っていた。私は多分閉じ込められていた」
サノピス「ある日、突然ここへ連れてこられて捨てられたんだ」
むつ兄「サノピス嬢、とりあえず俺の屋敷にこない?」
サノピス「何故だ?」
むつ兄「何故って、君を幸せにする為さ」
サノピス「幸せに?」
むつ兄「あぁ。それにアイスティー伯爵は君をずっと探していたよ」
サノピス「父上が?」
むつ兄「あぁ。君は捨てられたんじゃない。監禁されていた上に解放されたんだ」
サノピス「監禁?」
むつ兄「そうさ。とにかく、ここは危ない。屋敷へ移動しよう」

〇宮殿の門
  私はプレジャデス様が治めるルイボスティー領へとやってきた。

〇貴族の応接間
サノピス「本当に良いのか?」
むつ兄「良いも悪いも、さっき言ったでしょ。 お父さんは長い間君を探してるって」
サノピス「私は・・・てっきり、捨てられたと思っていた」

〇おしゃれなキッチン
  ストーップ!!ストップ!!ストップ!!
てちお「その話いつまで続きますか?僕、学校へ行かないといけないんですけど」
サノピス「学校だと?」
てちお「もう朝食の用意も終わったので、リビングへ行きましょう」

〇おしゃれなリビングダイニング
父「おはよう、てちお。随分賑やかだったね」
てちお「台所に知らない女の人がいたからね。話を聞いた感じ、むつ兄の知り合いっぽいけど」
むつ兄「よくわかったね。我が弟、流石てちお」
てちお「小学1年か2年の頃にむつ兄が自分の名前の意味について語ってたのを覚えてて、それでピンときた」
むつ兄「凄いじゃないか。それに朝食も全員分あるし」
てちお「だる姉は、兄さんたちよりも前に帰ってきてくれて、父さんの介抱してくれてるからね」
ママ「今は大丈夫よ!赤ちゃんは母さんのお腹の中に戻したから!」
てちお「どうせまた転生しちゃうんだから移しときなよ」
ママ「それもそうね」
父「えぇ!?酷いぞ、てちお!」
てちお「なんの事ー?」
むつ兄「朝食の前に少しいいかな? 異世界から連れて来た俺の奥さんになってくれたサノピスだ」
サノピス「サノピスです。よろしく頼む!」
ダルク「あら、お姉さんができてしまったわ。 さ、姉さん。朝食を食べましょう?てちおの作るご飯は絶品ですから」
サノピス「お、おう」
てちお(なんだ?この普通に馴染んでます感。 もっと動揺しないのかな)
てちお「どうぞ、こっちに座って下さい。 父さんと母さんはあっちのソファーね」
「かたじけない」
てちお(もしかして兄さん。変な日本語教えてない?言葉が少し怪しいような?)

〇学校の校舎
  朝食を終えた僕は急いで学校へと向かった。
(やっと落ち着ける場所に辿り着いた)
てちお「ま、まさか!!!」
未来の僕「やぁ」
てちお「流石に僕じゃないよね?」
未来の僕「僕さ」
てちお「何の用ですか?」
未来の僕「ある意味では成功したが、ある意味で失敗した僕かな」
てちお「異世界で成功してるような気はします」
未来の僕「僕は、ある後悔があってここへ来たんだ」
てちお「ある後悔?」
未来の僕「そうだ。僕がタイムリープできるのにはちゃんと理由があったんだ。今の君には分からないし知らないままの方が良い事だ」
てちお「はい、それで・・・後悔って何ですか?」
未来の僕「実は・・・」

次のエピソード:彼女ができました。

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