魔王、地球征服!?

ひでよし

魔王、地球征服!?(脚本)

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〇地球
  今、地球の平和が脅かされようとしている。

〇魔界
魔王の部下「さすが魔王様!あの「〇〇〇」という星もあっという間に征服してしまいましたね」
魔王「たわいもないことよ。それより次はどの星を征服してみせようか」
  手元の魔法の水晶玉に目をやる。そこにはある風景が映し出されていた。

〇地球

〇魔界
魔王「・・・あの青く美しい星はなんという名の星だ?」
魔王の部下「あれは「地球」という星です」
魔王「素晴らしい星ではないか。・・・次はあれにしよう」

〇渋谷のスクランブル交差点
魔王(ここが地球か・・・。この星には魔力が存在しないようだ。そうなれば、本来の力は出せそうにないが)
魔王(この魔法具さえあればこの程度の星、すぐに征服できるだろう)
魔王(それにしても、なんという生物の多さだ。加えて、奇妙なものが多い・・・)
魔王(っ・・・!私と同じようなものがいるだと。どういうことだ。あやつは何者なんだ)
魔王(こちらに向かって来ている!?)
???「どうも~~~こんにちは~~~!」
???「あなたも魔王コスですか。なかなかクオリティが高いですね!」
魔王(魔王コス・・・?こやつは何を言っているのだ? 魔族ではないのか?)
コスプレイヤー1「1枚写真いいですか~~~~?」
コスプレイヤー2「私も一緒に撮ってくだしゃ~い~~~ヒック!」
コスプレイヤー1「みんなで撮りましょう~~~~~!」
  あたりにいた人がわらわら集まってくる。
魔王(こやつらは何なのだ!? ベタベタ近寄ってきよって)
魔王(仕方ない。少し驚かせてやろう)
  魔法具を振りかざす。
魔王「これ以上私に近づくでない。さもなくば、お前たち全員私の魔法の餌食にしてやるぞ」
コスプレイヤー1「・・・」
コスプレイヤー1「すげー!仕込みが半端ない!どうやってやったんですか!?」
コスプレイヤー2「もう一度やってみてくださいよ~~~~~!」
魔王(他の星の生物たちは私の力をみて恐怖におののいていたのに、なぜこやつらは動じない・・・!気味が悪い)
魔王(ええい、構っていられるか)
  その場を離れようとした時
警察官「ちょっと!」
警察官「ハロウィンだからテンションあがるのはわかるけど」
警察官「こんな街中で火を使うなんて何を考えているだ!」
魔王「私は魔王だぞ! 先ほどと言い、お前たちのようなものが気安く話かけていいものではないぞ」
警察官「はぁ・・・。最近はこういうキャラが流行ってるのか? とりあえず、身分証明書を提示してくれる?」
魔王「だから私は魔王だと言っているだろう!」
警察官「君もさ、いい大人なんだから・・・。事情聞きたいから交番まで来てもらってもいいかな」
魔王「触るな! 下等生物が!」
  魔法具を振りかざそうとした瞬間
  パシッ
  警察官が魔法具を掴む。
警察官「振り回すと危ないだろ! 業務執行妨害に、暴行罪の追加ね」
警察官「あと、これは没収だから」
魔王「何をする!?それがないと魔法が使えぬではないか・・・!」
警察官「はあ。まだ言ってるよ。それじゃ行きますよ」
魔王「何をする。離せ、離せーーーー!」

〇魔界
  その後・・・
魔王の部下「おかえりなさいませ、魔王さ・・・」
魔王の部下「魔王様!? どうされたのですか。そんなに瘦せてしまわれて・・・・・・! あの星で一体なにが!?」
魔王「・・・・・・あの星の話はするな」

〇地球
  地球の平和を脅かす脅威は去っていったのだった。

〇渋谷のスクランブル交差点
  ハロウィンは節度を守って、周りに迷惑がかからないように楽しみましょう!

コメント

  • 警察官のした行いが、周りの人たちどころか実は地球規模で救っていたというのがなんとも面白かったです😂笑
    ハロウィンで有名な渋谷ならではのお話ですね🙆‍♀️笑

  • 魔王様もついていなかったですね笑まさかハロウィンの日に地球に来てしまったなんで!魔王コスだと思われた所は笑ってしまいました笑

  • 魔王がとことん空回りする様に笑わせてもらいました。魔王の存在を許容する渋谷民、魔王の脅威を取り除く警官、取り合わせが最高です!

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