上司さんと部下ちゃん(屍鬼もいます)

内田 今日―

エピソード17.5 ちょっとの事が大事なようです (上司さん受難編)(脚本)

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〇応接室
  上司さんは新規のクライアントと
  話し合っているようです
クライアント「都心部のスポーツジムは供給過多です 「であるならば過疎地を狙って 差別化を」と思っているのです」
上司さん「なるほど 得心しました それでは近々にリサーチを開始します」
  上司さんがいなくなると
  クライアントは・・・
  惑星観測員Ⅿ1号
  状況を知らせよ
宇宙人「現在、リサーチ中 条件クリアになりましたら 潜入開始願います」
  了解!
宇宙人「まずはリサーチして 肥満体形の人間が どの程度いるか確認だ」
宇宙人「それなりに太っていてくれなければ 殺して擬態することもできないからな」
  上司さんが受けた新しいリサーチ
  それは偽装された
  宇宙人の侵略計画だったのです

〇田舎の学校
  部下ちゃんと守信寺さんは
  上司さんの指示でリサーチを開始します
役所の人「役所の者です 今日はよろしくお願いします」
守信寺さん「こちらこそよろしく お願いします」
部下ちゃん「機材セット完了!」
守信寺さん「順番にどうぞ」
モニターA「よろしく」
部下ちゃん「はいOK」
モニターB「ハイごめんよ」
守信寺さん「・・・(肉付きの良い方ばかり)」
モニターc「ふひふひ どーも」
部下ちゃん「・・・(体重計が可哀そう)」
役所の人「今の田舎はみんな車で移動するから 肥満系ばっかりなんですよ」
役所の人「ですからぜひともスポーツジムの 出店お願いいたしますね」
守信寺さん「「現地からの強い要望あり」 と報告させていただきます」
  こうして二人は無事に
  リサーチを終えたのでした
  宇宙人の企みなど知らずに

〇個別オフィス
上司さん「二人とも お疲れさまでしたね」
守信寺さん「疲れるなんて むしろ楽しかったです」
部下ちゃん「なーんか 「スポーツジム来てください(切実)」 でしたっす」
上司さん「田舎にですか?」
守信寺さん「なんでも 田舎は自動車の普及で 慢性的に運動不足だそうです」
部下ちゃん「みんなポッコリさん だったっす(笑)」
上司さん「なるほど それならクライアント様の ご期待に沿える形になりそうですね」
部下ちゃん「ほい データを上司さんのところに 転送しました」
部下ちゃん「はーい 満津戸リサーチセンターでーす」
クライアント(肥満度調査の依頼をした者ですが リサーチの結果は明日 受け取ります)
クライアント(17時にご来社願えますでしょうか?)
部下ちゃん「はーい そのように伝えておきまーす」
上司さん「今の電話は どなたからです?」
部下ちゃん「肥満度調査のお客さんっす 「明日11時に結果報告もってきて」 だって」
上司さん「明日の11時ですね 了解です (何だか中途半端な時間ですね)」
  部下ちゃんも上司さんも
  ほんのちょっと確認を
  怠ってしまったのでした

〇玄関の外
  そして翌日の10時50分
上司さん「・・・(おや? ドアが開いてますね)」
上司さん「失礼します 満津戸リサーチセンターの者です」
  上司さんがドアを開けると

〇応接室
宇宙人「お、おい17時のはずだろ!」
上司さん「誰ですか? クライアント様は?」
宇宙人「おい! 動くな (まいったな、正体見られたぞ)」
上司さん「あわわ (クライアントは宇宙人だったのか)」
宇宙人「うーん、悩んでいてもしょうがない 連絡をしなければ」
宇宙人「こちらⅯ1号 応答せよ」
  Ⅿ1号
  結果はどうだった?
宇宙人「申し訳ありません 調査会社の社員に 正体がばれてしまいました」
  何だと! 
  それは不味い!
  しかたない計画一時中断して
  再検討する
  君はすみやかに撤収しろ
宇宙人「了解 撤収します」
宇宙人「調査会社の社員はどうしましょう? 始末しますか?」
  母船まで連れてこい
  尋問する
宇宙人「オイ! 付いてこい」
上司さん「見逃して下さい!」
宇宙人「・・・(殺さない程度に出力を下げてと)」
上司さん「ぐっ!」
宇宙人「悪く思うなよ」
宇宙人「重たいなあ」

〇空

〇実験ルーム
「さあ入れ!」
上司さん「ううっ」
宇宙人「M1号 帰還しました」
宇宙人「ごくろう で、地球人君 どこまで知っている?」
上司さん「肥満度のリサーチをしただけです!」
宇宙人「そうかそうか 君は強情な性格なんだね? さっそく教育してあげよう」
宇宙人「牛革の良いベルトじゃないか 普段と違う使い方を教えてやる」
上司さん「やめろー!」
宇宙人「素直じゃない君が悪いのだよ んじゃ」
上司さん「うわー!」
宇宙人「気は変わったかね?」
上司さん「本当に何も知らないんです」
宇宙人「・・・(ボスは思い込みが激しいからなあ)」
宇宙人「なるほど補習が必要なんだね」

〇個別オフィス
部下ちゃん「上司さん帰ってこないよ」
守信寺さん「スマホにも出てくれませんね とはいえもう遅いし」
守信寺さん「明日の朝までに連絡がなければ 警察に届けましょう」
部下ちゃん「あたしさ もうちょっとだけ残ってみる」
守信寺さん「駄目です 明日もあるから 今日は休まないと」
部下ちゃん「・・・はい」

〇大きい研究所
  会話もなく
  帰宅する二人
「・・・」
部下ちゃん「ん?」
守信寺さん「どうしたの?」

〇宇宙空間
  夜空に光るものが
部下ちゃん「すごい流れ星・・・」
部下ちゃん「・・・(上司さんが無事に戻りますように)」

〇海
  太平洋上空

〇アクアリウム
  大きな流れ星の正体は
  上司さんでした
人魚さん「お、親方ー! またしても 空からおじいさんがーー!」
人魚の女王「またかよ!」

〇黒
  上司さんは定年まで
  あと5年
  まだまだ楽には
  ならないようです
  
  おしまい

次のエピソード:エピソード18 年末の医療チームは大忙しのようです

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