ラクリメント

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最後之涙 全てを愛したい(脚本)

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〇洞窟の深部
佐須良(さすら)「我は・・・未だに納得いかんのだがな・・・」
瑚蓮(これん)「ごめん・・・ でも・・・放っておけなくて・・・」
瑚蓮(これん)「紫苑ー!!!!!! 起きてる──???」
紫苑(しおん)「・・・また来たの!?」
瑚蓮(これん)「うん! 見張り番だもん!」
紫苑(しおん)「・・・まぁ・・・ボクは嬉しいけど・・・」
佐須良(さすら)「今日もそなたは元気そうだな!!」
紫苑(しおん)「・・・佐須良もね?」
紫苑(しおん)「・・・来るなら・・・ 瑚蓮一人で来てくれれば良かったのに・・・」
佐須良(さすら)「誰がそんな事させるか!!!!」
紫苑(しおん)「・・・で? 今日は、何を持って来てくれたの?」
瑚蓮(これん)「暇だろうから・・・本を持って来たの!」
紫苑(しおん)「・・・見たところ・・・恋愛ものっぽいけど・・・?」
紫苑(しおん)「・・・コレを? ・・・ボクに? ・・・読めと?」
瑚蓮(これん)「うん!!」
佐須良(さすら)「良かったなぁ?紫苑!」
紫苑(しおん)「ふーん・・・ ボクは本なんかより・・・ 本物の恋愛がしたいんだけど?」
瑚蓮(これん)「五百年後にね!」
紫苑(しおん)「冷たいなぁ・・・」
瑚蓮(これん)「!?」
佐須良(さすら)「お触り禁止ッッッ!!!!!!!!」
紫苑(しおん)「ま、暇だから読んであげる♪ じゃあね〜♪」

〇湖畔
佐須良(さすら)「瑚蓮!! 手を洗え!!手を!!」
瑚蓮(これん)「・・・そんな・・・ばい菌みたいに言わなくても・・・」
佐須良(さすら)「・・・そなたの責任感が強いのは悪い事ではないが・・・」
佐須良(さすら)「幽閉されている男の元へ通うなど・・・」
佐須良(さすら)「正直、我はあまり良く思っていない!!」
瑚蓮(これん)「・・・うん・・・付き合わせて・・・ ごめんね?」
佐須良(さすら)「いや、付き添うのは良いのだがな!! 我は・・・」
瑚蓮(これん)「うん わかってる・・・」
瑚蓮(これん)「バカな事してるなぁって思ってる・・・ けど・・・」
瑚蓮(これん)「何だか・・・可哀想に思えて来ちゃって・・・」
瑚蓮(これん)「『好きだ』って思ってくれてたのは・・・ 本当っぽいし・・・ その方向が間違ってただけで・・・」
瑚蓮(これん)「だから・・・私が生きている間は・・・ あの人をちゃんと見守って行かなきゃなって・・・」
佐須良(さすら)「それは『友人』としてか!?」
瑚蓮(これん)「うん そう・・・『お友達』としてだよ?」
佐須良(さすら)「瑚蓮・・・」
瑚蓮(これん)「ん?何?」
佐須良(さすら)「そなたはお人好しすぎる!!」
佐須良(さすら)「そして・・・優しすぎる!! その優しさは・・・美点であるが・・・ 故に汚点でもある!!!!」
佐須良(さすら)「・・・そこに付け込まれたらどうするのだ!? また、命を狙われるかもしれんのだぞっ!?」
瑚蓮(これん)「・・・うん ・・・ごめん・・・」
佐須良(さすら)「瑚蓮!! 我は我儘だと言ったのを覚えておるか?」
瑚蓮(これん)「うん? 覚えてはいるけど・・・?」
瑚蓮(これん)「さささ・・・佐須良!?」
瑚蓮(これん)「ど、どうしたの!? 急に・・・!!!!!?」
佐須良(さすら)「・・・それに加えて・・・ 我は嫉妬深いのだ!!」
瑚蓮(これん)「え?」
佐須良(さすら)「・・・何度でも言うが・・・!! 我は瑚蓮が好きだ!!」
瑚蓮(これん)「・・・うん ありがと・・・」
佐須良(さすら)「瑚蓮は・・・?」
瑚蓮(これん)「えっ!?」
佐須良(さすら)「瑚蓮は・・・ 我の事・・・好きなのか?」
瑚蓮(これん)「・・・そ・・・それは・・・」
佐須良(さすら)「・・・」
瑚蓮(これん)「・・・ずっと・・・ 言いそびれていて・・・ごめん・・・」
瑚蓮(これん)「私はね・・・ 佐須良の事・・・好きだよ・・・」
佐須良(さすら)「・・・それは・・・ 『お友達』としてか?」
瑚蓮(これん)「・・・ううん・・・違う・・・」
瑚蓮(これん)「私は・・・ 佐須良の事・・・『男の人』として・・・ 好き・・・だよ?」
瑚蓮(これん)「め、迷惑かな・・・?」
佐須良(さすら)「ほ、本当か!!!?」
瑚蓮(これん)「う、うん・・・」
佐須良(さすら)「本当か・・・!? 本当に・・・我の事・・・」
瑚蓮(これん)「・・・うん・・・ 『好き』・・・だよ?」
瑚蓮(これん)「・・・ずっと・・・ 私を守ってくれてありがとう」
瑚蓮(これん)(や、やっと・・・伝えられた・・・!!)
佐須良(さすら)「嬉しいッッッ!!!!!! 我は嬉しいぞっ!!!!!!」
佐須良(さすら)「我は! この世界で!! そなたを愛し抜くと誓おう!!!!!!」
佐須良(さすら)「誰にもこの『愛する心』は譲らない!! そなたを・・・ 幸せに・・・守ってみせる!!」
瑚蓮(これん)「・・・うん ありがとう・・・」
瑚蓮(これん)「・・・こんな私を・・・ ずっと好きだって想い続けてくれて・・・ ありがとう」
瑚蓮(これん)「あ、改めて! これから好きでいてくれる?」

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コメント

  • 完結おめでとうございます✨
    icoさんの詩的な世界観が存分に詰め込まれた秀作でしたね。
    コレンとサスラの甘〜い新婚生活や、その後の幸せな生活が想像できるラストも大満足な回でした。
    今回、紫苑をただの悪者にせず、一生涯見守ると言ったコレンの固い決意が、1番に私に刺さりました。
    世界観、立ち絵の美しさ、お話の構成、タップするのが楽しみでした。ありがとうございます(*^^*)

  • 完結おつかれさまでしたー🎉
    各キャラクターが感情を素直に表出できるようになった(変態的欲望も含む)最終回、ダダ甘な内容に融けてしまいそうでした🫠
    靄がかかったような序盤から、回を進むにつれ少しずつ靄が晴れて現れた世界がとてもステキで✨
    とっても魅力的な作品をありがとうございました😊

  • 最終話お疲れ様でした!🙌
    物語を一つ完結まで描ききることは難しいと良く聞くため、
    本当に素晴らしいです🥳

    作品を読んでいて中盤あたりからもう早いとこくっつけや!と思っていた2人ですが(笑)4人の子供に恵まれて、最後のスチルからも幸せな家庭を築いていることが分かってよかったです😊ショウも親戚のお兄さん的なポジションなのが素敵ですね😂

    この作品を最後まで読むことができて良かったです

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