四季は悪戯に過ぎていく

Akiyu

エピソード2(脚本)

四季は悪戯に過ぎていく

Akiyu

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〇花火
「うわあ・・・。綺麗だ」
実川四季「ああ。だが君の方が綺麗だよ」
実川浩紀「そ、それはどっちかと言うと僕が言う側の台詞じゃないか!?」
実川浩紀「っていうか、その台詞は臭すぎるだろ」
実川四季「あはは。あははははは」
実川浩紀(これから先もずっと、こうやって君と一緒に花火を見る事もできるんだよな)
実川浩紀(結婚してよかった。僕は本当に世界一の幸せ者だ)
実川浩紀(絶対に君を幸せにしてみせる。僕の一生をかけて)
実川四季「ねえ」
実川浩紀「どうしたの?」
実川四季「この花火って一発いくらするのかしら?」
実川浩紀「ええっと・・・」
実川浩紀「調べてみたけど、一発7000円くらいだね」
実川四季「7000円ー!!」
実川四季「14000円ー!!」
実川四季「21000円ー!!」
実川四季「28000円ー!!」
実川四季「35000円ー!!」
実川浩紀「花火見ながら費用を叫ぶのは、やめなさい!!」
実川四季「あはは。あははははは」
実川浩紀「どっちかというと、「たまやー」でしょ」
実川四季「ねえ」
実川浩紀「ん?」
実川四季「どうして「たまやー」って言うの?」
実川浩紀「ああ。それはね。江戸時代の花火師の屋号が「たまや」だったからだよ」
実川四季「じゃあ今は、江戸時代じゃなくて令和だから令和の花火師の屋号で言わなくちゃ失礼じゃない」
実川浩紀「ええ?んっ・・・んー、そうなの?」
実川四季「株式会社ヤマムラ花火ー!!」
実川浩紀「長い!!長いよ!!」
実川四季「あははははは」
実川浩紀(こうやって僕を奇妙な言動で戸惑わせる。だけどそんなところも好きだ)
実川浩紀(ああ。四季が愛おしい。 僕は今すぐ、彼女にキスがしたい)
実川四季「・・・ねえ」
実川浩紀「ん?」
実川四季「恥ずかしいから目を閉じて」
実川浩紀(そっか。四季も同じ気持ちでいてくれたんだ)
実川浩紀「うん・・・」

実川浩紀「目、閉じたよ」
実川浩紀「・・・・・・・・・・・・・」
実川浩紀「・・・・・・・・・・・・・」
実川浩紀「・・・・・・・・・・・・」
実川四季「ねえ。口を開けて」
実川四季「もっと大きく」
実川四季「そう。そのまま」
実川浩紀(凄くドキドキしてきた)
実川浩紀「ぐごっ!!」
実川浩紀「熱っ!!」

〇花火
実川四季「はい。たこ焼き」
実川浩紀「ぐごっ・・・。ぐごご。熱っ!熱っ!!」
実川四季「あはは。あははははは」

コメント

  • 夫婦で同じ花火を眺めながらも、片やロマンチックに、片や現実的に花火のお値段をww
    ラストの悪戯、とっても可愛らしいですね!

  • ロマンチックになると思いきや、四季さんのイタズラ。いつか本気でデレてるところを見てみたいですね、けどそれは旦那さんの特権なんで読者の自分が作中で見れるにはにはまだ先かな(笑)

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