ANOTHER PLANET

冬木柊

エピソード2(脚本)

ANOTHER PLANET

冬木柊

今すぐ読む

ANOTHER PLANET
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇街の全景

〇西洋の街並み
鏡響子「凄い雷でしたねー」
ゾル「すぐ近く、さっきいた場所が火事みたいだ」
鏡響子「なにか大騒ぎしてますね」
ミュウ「もうやだ、、今日はろくな日じゃ・・」
鏡響子「そうですね、今日はもう休みましょうか」
ミュウ「お姉ちゃんたち、お宿を探しているの?」
鏡響子「ええ、そうです」
ミュウ「じゃ、わたしの教会に来ない? 旅人もお世話してるよ?」
鏡響子「ありがとう、今日はそうしましょうか」
鏡響子「お風呂があるといいのですけどねー」

〇西洋の街並み

〇西洋の街並み

〇西洋の街並み
ミュウ「種が芽吹く 始まりの道~♪」
「花と風が奏でる知らせ~♪」
鏡響子「おはようございます、ご機嫌ですね」
ミュウ「水浴びしたので気分がいいの」
鏡響子「そうなんですね」
ミュウ「ねえ、お姉さんはこの後どこに行くの?」
鏡響子「さあ、調べ物をして その後に行く先が決まります」
ミュウ「怖くはないの? 行く先に怖い人たちがいたりしない?」
鏡響子「注意しますよ」
ミュウ「わたしは怖くて知らない場所には行けないよ」
鏡響子「正しい考えですよ」
ミュウ「なんでお姉さんは旅ができるの?」
鏡響子「楽しいから・・ですかね 見たことをないものを見る 知ることがなかったかものを知る」
鏡響子「こうしてあなたにも出会えましたし」
ミュウ「ありがとう わたしはミュウっていう名前なの」
鏡響子「わたしは鏡響子です」
ミュウ「響子さん そろそろ朝食だから教会に戻ろうよ」
鏡響子「そうですね」

〇荒廃した教会
守り人「おはようございます あちらに食事を準備しました」
鏡響子「おはようございます 昨夜は夜遅く挨拶できませんでした わたしは鏡響子、隣は旅仲間のゾルです」
ゾル「よろしく」
守り人「よろしく」
鏡響子「しかし、夜にはわからなかったのですが随分と荒れた教会ですねー」
守り人「ふふ、ここは邪教の教会ですから」
鏡響子「邪教の教会?」

〇赤い花のある草原
「世界を統治した人間の王・ガリレウス3世が作った教会です」

〇荒廃した教会
鏡響子「そんな王の縁の教会がこんなに荒れているのですか?」
守り人「ふふ、旅の人、ガリレウス3世は世界の統一を成し遂げたその名声以上に暴君として有名じゃないですか」
鏡響子「あら、そうなのですね」
守り人「でも、代々この教会ではガリレウス3世は心優しい名君だったと聞いています」

〇古書店
「そこにある教会の書庫にも古代文字で書かれた書物にその事実が書かれているそうです」

〇荒廃した教会
守り人「まあ、今では誰もその古代文字を読むことができないのですが」
鏡響子「そうですか」
ミュウ「うーん? みんな朝ごはん食べた?」

〇古書店
ゾル「古代文字で書かれた書物か・・」

〇古書店

〇古書店
ゾル「なるほどな・・」
鏡響子「ゾル、なにかわかったのですか?」
ゾル「古代文字で書かれた書物にはガリレウス3世は人民に愛された名君と書かれている」
ゾル「しかし、現代文字で書かれた古い書物はガリレウス3世は心を乱した暴君と書かれている」
ゾル「どういうことだこれは・・?」
鏡響子「ガリレウス3世の人生の最後はどうなっています?」
ゾル「それはどちらも一緒だな・・」
謎の人獣「家臣・ブリリアンと一緒に現れた人獣に滅ぼされた、でしょ?」

〇王妃謁見の間
  古代、その宮廷──。

〇古書店
謎の人獣「旅の人 あなたはなぜ古代文字を読めるのでしょう?」
ゾル「文字は言語を視覚化したもの 法則性を見つければ読めるものだ」
鏡響子「おはようございます、紹介が遅れました わたしは鏡響子、こちらは旅の仲間ゾルです」
鏡響子「あなたは?」
謎の人獣「わたしはそこの子供と一緒、はぐれ人獣です」
ゾル「それにしては守り人と似ている 姉妹かなにか・・ですか?」
謎の人獣「その通り そう、わたしとここの守り人は姉妹ですよ」
ゾル「人獣は森から現れ、親はいないはず 人間と人獣の姉妹・・?」
謎の人獣「ふふ」
守り人「なに言ってるの! わたしたちは普通の姉妹ですよ」
守り人「まあ人獣の母が人間の父に惚れた・・ そんなところなのですが」
ゾル「なるほど」
謎の人獣「その気まぐれな母と父のおかげで わたしは人獣協議会から仲間外れ 姉さんはこの貧乏教会でのお勤め」
謎の人獣「まったく冴えないんですけどね」
守り人「あら、わたしはこの教会の奉仕には感謝していますよ」
守り人「教会の奉仕はわたしの生きがいです」

〇砂漠の基地
  ゾルが古代文書を読み進めるとガリレウス3世はガンダル海の向こうの砂漠の街マーラを目指したと書かれてあった──。
「なぜ砂漠の街マーラをガリレウス3世は訪れたのですか?」
  古代文書には各地の人間の王には人獣の軍団があって、その人獣の軍団を倒す武器を砂漠の街マーラで手に入れたと書かれていた

〇戦場
「そこは現在の歴史書ではガリレウス3世は智力に優れた王で各地で勝利を収めたとなっています!」

〇古書店
ゾル「砂漠の街マーラと歴史に隠された謎の武器か・・」
鏡響子「ふふ、おもしろくなってきましたね」
守り人「響子さん」
鏡響子「はい?」
「──────!️!️!️?」
鏡響子「・・・・。」
ゾル「・・・・」
鏡響子「・・・・。なにもない・・?」
守り人「ふふ、響子さん  これがガリレウス3世が見つけた武器のひとつですよ」
守り人「その使い方は代々教会の守り人に伝えられているのです」
鏡響子「ゾル、どうやら謎に近づいたようですね」

〇街の全景
  その夜、マナの街

〇西洋の街並み

〇西洋の市街地
セリーナ「始まりの道~♪ 花と風が奏でる知らせ~♪」

〇古い洋館
  人獣協議会

〇謁見の間
謎の女「わたしたち人獣を打ち倒す武器? それが砂漠の街マーラにある?」
謎の女「その一部がガリレウス3世の教会に代々伝わっている・・」
謎の女「信じられない話ね」
謎の女「わたしたちにも代々伝わっている言葉もある 「砂漠の街マーラには近づくな」と」
謎の女「わたしたちとの共生に反抗する人間たちの溜まり場であり、そういう場所も人間たちのガス抜きがあった方がいいと思っていましたが」
謎の女「どうしましょう? 信じられない話でもありますが・・」
ミレイ「そうだな・・」
ミレイ「合図してくれ」
謎の女「合図・・?」
ミレイ「そうだ、その旅人と同行し、 なにかを見つけたら合図してくれればいい」
謎の人獣「・・わかりました」

次のエピソード:エピソード3

成分キーワード

ページTOPへ