Infinite Nexus Ⅳ(脚本)
〇ビルの裏
路地裏での出来事。
ルリー「何で・・・あたしはここにいるの あたしはどうなっているの」
ルリー「頭が痛い・・・ どうして・・・」
〇広いベランダ
エブリィ「早まるな! そうだ、付き合おう! それならいいだろう!?」
ルリー「だーめーだよ♡ も お そ い よ 先輩♡」
エブリィ「どう・・・し・・・て こんな・・・こと・・・を」
ルリー「先輩♡ 大好きだよー♡」
〇街中の階段
シェロ「誰かーーー! 助けてーー! ここにイカれた女がいるんだよー!」
ルリー「アタシはもうーー♡ お さ え ら れ な い ♡」
シェロ「ぐあぁぁぁぁぁあ!!」
〇ビルの裏
ルリー「あたしは何てことを・・・あたし○側には もう、戻れない・・・」
ルリー「もう・・・自分が怖い もう・・・やりたくない、殺したくない」
ルリー「誰か助けて・・・先輩助けて・・・」
男が女性に近づく。
ルリー「先輩、エブリィ先輩! なんで!?」
偽エブリィ「ルリー、僕だよ 君を探したんだよ」
ルリー「でも・・・なんでいるの あたしが、先輩を・・・」
偽エブリィ「ルリーそれは違うよ それは夢だよ ルリーにそんな事が出来る子じゃないのは 僕がよく知ってる」
ルリー「あれは・・・夢なのね」
ルリー「良かった・・・あたしは怖い もう、アレには戻りたくない」
ルリー「先輩助けて・・・」
偽エブリィ「僕が助けるよ、心配しないで・・・」
偽エブリィ(コインを渡さずに☓になるには限界が あるのか・・・ 元々○側だったものを無理☓にするんだから 仕方ないか)
偽エブリィ「ルリー聞いて・・・」
男は女性の耳に囁く。
Pakawalan mo ang iyong kaululan.
At magdulot ka ng kadenang reaksyon.
三枚のコインが女性の前に投げだされた。
偽エブリィ(これでコイン12枚目・・・)
ルリー「アタシの頭が・・・何かにまた支配される やめてーーー! お願いーーー!」
偽エブリィ「ルリーこの男を始末して欲しいんだ」
偽エブリィ「その男は僕を苦しめるんだよ お願いだよルリー そしたら僕と幸せになろう」
ルリー「先輩の為なら何でもする♡ その男をアタシが始末するね♡」
ルリー「先輩大好きだよー♡」
女性は路地裏から姿を消した。
偽エブリィ「ふっ 任せたよ」
男は自分の顔を剥いだ。
???「変装は疲れるから あまりしたくにいんだよな・・・ でも、やくには立つね ふふふ はははは」
〇黒
〇タワーマンション
ミノル「もう、夜だなレッズのやつ 待ってくれてんのかな」
ミノル「また、遅いと怒られそうだぜ ははは」
ミノル「久々にアイツと捜査が出来るのは 嬉しいもんだなー」
ミノル「あいつバレてないと思っているだろうが チョアさんを好きなことを 俺が知らないと思ってんだろうな ははは」
ミノル「やべ、時間だ 急ごう!」
〇開けた交差点
キリヤJr「ここでお父さんが・・・ 誰かに・・・」
キリヤJr「お父さん・・・なんで変わったんだよ あんなに優しいお父さんが 人を殺すなんて信じられないよ」
キリヤJr「絶対になにかあるはずだよ!」
キリヤJr「誰の協力もいらない 僕が自分で調べる お父さんの息子なんだから」
少年は走った。
ユウイチ「おっと!」
キリヤJr「ちょっと危ないよ おっさん!」
少年と成人男性が接触した。
ユウイチ「少年、大人に対していきなり おっさんは良くないぜ」
ユウイチ「人にぶつかったらまず謝りなさい!」
キリヤJr「おっさんの図体がデカいから 悪いんだよ」
キリヤJr「あと、僕に説教するなー!」
キリヤJr「お父さんじゃないんだからさ!」
ユウイチ「まいったなーははは 生意気な少年だな!」
キリヤJr「誰が生意気だよ! 僕、急いでいるから!」
ユウイチ「ちょっと待ちなさい!」
キリヤJr「誰が待つかよ! バーカ、バーカ!」
少年は再び走り出す。
ユウイチ「俺から逃げられないぞ少年!」
ユウイチ「観念しなさい!」
キリヤJr「離せ、離せ! 僕を離せよー!」
少年は暴れ出した。
ユウイチ「少年、暴れないでくれ」
ユウイチ「あっ!」
成人男性はポケットからなにかが落ちた。
キリヤJr「あっ! おっさん、警察か!」
ユウイチ「あぁそうだ 今はまだ、復帰はしてないが警察だ」
ユウイチ「少年! 夜遅くまでここで何してたんだ?」
キリヤJr「別に・・・関係ないだろう」
ユウイチ「子供が夜遅くまでここにいるのは なにか事情があるからだ 子供を一人には出来ない 話を聞いてあげるから」
ユウイチ「話してみなさい、少年」
キリヤJr(この、おっさん警察だから お父さんの事知っているかも 優しいそうだし話してみるか)
キリヤJr「分かったよ 話すよ」
キリヤJr「でも・・・おっさん! 誰にも言うなよな」
ユウイチ「大丈夫だ、少年 他言しないよ」
キリヤJr「うん」
少年は男性に話した。
〇ゆるやかな坂道
夜の帰り道母娘の会話。
ミチャ「お母さん、今日学校で友達と一緒に図書館に行って、本を借りてきたんだよ〜」
バッキー「えらいねえ!どんな本を選んだの?」
ミチャ「前から読みたかった冒険小説を借りたんだ。それで、家に帰ったらすぐに読み始めちゃった♪」
バッキー「それは楽しそうだね。でも、宿題はちゃんとやったのかな?」
ミチャ「あ、宿題!すっかり忘れちゃった・・・ごめんなさい〜」
バッキー「ほんとに、いつもぼんやりしてるんだから。でも宿題も大切だよ。次からはちゃんと宿題をするんだよ」
ミチャ「うん、わかった〜。でも、お母さん、宿題よりも本の方が楽しいんだよねぇ」
バッキー「そうなんだけどね。でも宿題もやらないとだめだからね。甘えん坊のわがまま娘さんだわもー」
ミチャ「へへ、ごめんなさーい。でも、行動ってついつい連鎖しちゃうよねって その冒険小説に書いてあったの」
バッキー「そうなの。だからこそ、ちゃんと計画を立てて行動することが大切なんだよ」
ミチャ「うん、お母さんの言う通り。次からはちゃんと計画を考えて行動するよ!」
バッキー「その、冒険小説の本のタイトルはなに?」
ミチャ「うーーん、なんてタイトルだったかな? 忘れちゃった」
ミチャ「家に戻ったらタイトルをママに言うね♪ すごい良い本だから!」
バッキー「そうね〜 家に帰ったら教えてね ふふふ」
突然女性が母娘に話しかけた。
エミ「ね~ 聞きたい事があるの〜 ね~」
ミチャ「なに、お姉ちゃん? 何が聞きたいの?」
バッキー(血が服にいっぱい付いているわ)
エミ「わたしは綺麗〜かな? ね~綺麗って言って〜 お願い〜」
ミチャ「お姉ちゃん綺麗だよー 美人さんだよー」
エミ「本当に? きゃ〜! 嬉しい〜」
エミ「聞きたい事があるんだけど〜 近くにお風呂屋さんあるかな~ 教えて欲しいの〜」
バッキー「はい、あります。 ここを右曲がってその突き当りに お風呂屋さんがあります」
エミ「ありがとう〜嬉しい〜 身体が汚れたから ちょうど洗い流したかったの〜」
ミチャ「良かったね! お姉ちゃん!」
エミ「うん、ありがとう〜 じゃね〜♪」
女性は姿を消した。
ミチャ「バイ、バイ!」
バッキー「良かったわ、何事もなくって」
ミチャ「ママ! 夜ご飯なに?」
バッキー「今日は、カレーだから 早く帰るわよー」
ミチャ「うん!」
母娘は家に帰った。
〇拷問部屋
刑務所にある部屋。
ソル「・・・」
ソル「始めようか・・・」
部屋に連れてこられた刑務官。
フゥーニ刑務官「やめてください!」
フゥーニ刑務官「何も知らない! 本当だぁ!」
ソル「・・・」
ソル「とりあえず、これを・・・」
ソル「確か・・・ これを爪にひっかけて・・・」
フゥーニ刑務官「やめてくれ! 教えるから、教えるから!」
ソル「・・・」
ソル「とりあえず、使ってみたいから」
フゥーニ刑務官「なんだってー!」
ソル「これをこうする・・・」
刑務官の叫び声が部屋中に響いた。
フゥーニ刑務官「教えるから・・・もうやめてくれ・・・」
ソル「それなら・・・早く教えろ」
ソル「ここから・・・出る方法を・・・」
フゥーニ刑務官「はい、教えます・・・ 僕のポケットに ここの地図があります・・・」
フゥーニ刑務官「そこに出口が書いてあります」
ソル「・・・」
ソル「確かに、書いてあるね・・・」
ソル「いいだろう・・・ 開放する・・・」
フゥーニ刑務官「ありがとう・・・」
ソル「僕は、優しいしいから・・・」
フゥーニ刑務官(良かった・・・これで助かる・・・)
ソル「君がこれ以上苦しまないように・・・ 助けてあげる・・・」
ソル「僕は、優しいしいから・・・」
フゥーニ刑務官「えっ! どいうこと!」
ソル「僕は、優しいしいからね・・・」
ソル「ひひひひひっ・・・」
部屋から叫び声が響いた。
〇警察署のロビー
二人の男女。
チョア「ねぇ、早く言ってよねぇ・・・ わたしを待たせないで・・・」
レッズ「はい、チョアさんの事が好きです。 大好きです」
チョア「本当・・・?」
レッズ「はい、刑事になる前から好きです。 だから・・・」
チョア「わたしも・・・その・・・ レッズの事好きだったわ・・・」
レッズ「嬉しいな・・・へへへ 嬉しいよ・・・チョアさん」
チョア「レッズ、それは!」
レッズ「これは銃ですよ・・・チョアさん」
チョア「なんで・・・それをわたしに向けるの?」
レッズ「向けるって・・・ なんでチョアさんに銃を向けるんだろう」
レッズ「うっ・・・ 頭が痛い・・・」
レッズ「僕は何を・・・しているんだ・・・」
チョア「レッズ! 大丈夫なの? ねぇ、レッズ!?」
レッズ「チョアさん・・・僕から・・・ 離れて・・・ください」
レッズ「お願いです・・・離れて・・・」
レッズ「うっ・・・ 頭が何かに支配される・・・ うっ・・・」
レッズ「伝えたい・・・ 気持ちを伝えたい・・・」
レッズ「やめろ・・・ 僕の頭から消えろ!」
男性は苦しんでいる。
チョア「レッズ、わたしがいるわ 大丈夫よ わたしが助けてあげるから」
レッズ「チョアさん! 離れてくれ、お願いだ!」
レッズ「自分を止められない! 誰が! 僕を止めてくれーー!」
レッズ「チョアさん!?」
ミノル「レッズ!? 何をしてんだよ!?」
レッズ「チョアさんは無事か!?」
ミノル「チョアさんは無事だ!」
女性は気絶をしている。
レッズ「みのる! 助けてくれ、自分を制御できないんだ!」
レッズ「頼む、助けてくれ・・・ さもないと、みのるとチョアさんを 殺してしまうよ・・・」
ミノル「俺が! なんとかする! まず、銃をおけ レッズ!」
レッズ「だめだ・・・身体が僕のいうこときかない・・・」
レッズ「うわぁぁぁ!」
レッズはエレベーターに向かった。
ミノル「レッズ、待て!」
みのるはレッズを追いかける。
〇屋上のヘリポート
男性は屋上へ行った。
レッズ「うっ・・・何でだよ・・・ やっとチョアさんに気持ちを 伝えたのに・・・」
レッズ「うっ・・・苦しい・・・ 助けてくれ・・・みのる」
みのるがレッズに追いついた。
ミノル「レッズ! 俺が助けてやるから! 銃を離せ!」
レッズ「だめだぁ・・・銃が手から離れない」
レッズは支配される。
レッズ「みのる・・・死んでくれ」
ミノル「うっ・・・クソ 足が・・・」
ミノル「相棒を止めないと・・・俺が止めないと・・・」
ミノル(足に当てる・・・動きを止める)
レッズ「それじゃ・・・当たらないよ、みのる!」
ミノル「クソ・・・当たらねぇ・・・ やっぱりレッズは優秀だぁ・・・」
レッズ「みのるさ・・・知ってるだろう 僕の銃の腕を・・・ みのる、こうやって撃つんだよ」
ミノル「ぐあぁっ!」
みのるの肩に当たった。
ミノル「うっ・・・いてぇ・・・ レッズを止めねぇと・・・ うっ・・・」
ミノル「おらぁぁぁぁ!」
みのるはレッズの懐に接近する。
レッズ「何!?」
ミノル「おらぁぁぁぁ!」
レッズ「くっ・・・ さすが・・・みのる」
ミノル「まだ、まだ! くらえ!」
レッズ「うわぁぁぁぁ!」
レッズは片膝を地面についた。
ミノル「レッズ! これで助けてやれる! 待ってろ」
レッズ「うっ・・・みのる 助かる・・・」
ミノル「俺が相棒を見捨てるわけねぇだろうが!」
レッズ「そうだな・・・はは・・・」
〇警察署のロビー
チョア「・・・」
チョア「レッズ!」
チョア「レッズ、どこ? 後、みのるもいた気がしたけど」
エレベーターの表示が上の階をさしていた
チョア「上にいるのね!」
チョア「行かないと! 二人を助けないと!」
〇エレベーターの中
エレベーターの中。
チョア「早く、早く! レッズ、みのる待ってて」
チョア「あと、すこし!」
エレベーターの扉が開く。
〇屋上のヘリポート
チョア「レッズ!」
レッズがみのるを隠しナイフで狙っていたところをチョアに気づかれた。
チョア「レッズ、やめなさい!」
チョア「わたしが助けるから!」
チョアは男性二人のところへ走った。
レッズ「バカか、みのる!」
レッズ「おらぁ!」
ミノル「レッズ!?」
その時、女性が二人の間に割って入った。
レッズ「何!?」
ミノル「チョアさん!?」
レッズ「来るな!」
レッズはいきよいよくチョアを吹き飛ばした。
チョア「きゃーーーー! 助けてーーー!」
チョアは屋上から落ちそうになる。
レッズ「僕は何てこと! 僕の頭から消えろ!」
レッズ「チョアさんを助ける! うわぁぁぁぉーー!」
レッズは落ちそうになるチョアのところへ
走った。
レッズ「チョアさん!」
チョア「レッズ!」
ミノル「チョアさん、レッズ!! 二人とも!!」
ミノル「落ちるぞ!」
二人は屋上から落ちた。
〇タワーマンション
落ちる男女。
レッズ「チョア・・・愛してるよ 君とならおちてもいい・・・」
チョア「レッズ大丈夫、わたしがいるわ あなたとなら・・・」
チョア「愛してる・・・」
レッズ「はい・・・」
二人は落ちた。
〇屋上のヘリポート
屋上にいる男性。
男性は声を震わせながら。
ミノル「うわぁぁぁぁ・・・!」
ミノル「どうして・・・どうしてだぁ!」
ミノル「くそがぁぁぁぉぁぁ!!」
ミノル「誰だぁ、誰だよ! こんなことするのはよ!」
男性は怒りをあらわにする。
3枚のコインが落ちていた。
ミノル「コイン・・・」
ミノル「また、コイン・・・」
ミノル「この事件の裏に誰かがいる 二人をこんな目にあわせた奴が裏にいる」
ミノル「必ず、突き止めて 必ず、突き止めて!! 俺が殺す!」
ミノル「絶対だぁ! 俺の命にかえてもだぁ!」
ミノル「クソ野郎がぁぁぁぁあ!!」
男性は決心する。
〇タワーマンション
人々の騒ぎ声。
街の人「おい、まじかよ! 人が落ちたぞ」
街の人「本当だね! 可哀想にふたりとも」
街の人「最近、物騒だよな・・・ 怖くなるよ・・・」
街の人「そうよね・・・ 怖いわね・・・」
街の人「たしかに・・・色んなことが起きてるな・・・」
街の人「この街は大丈夫かな・・・ 心配だよ」
街の人「警察はもっとしっかりしてほしいわね」
街の人「そうじゃの・・・警察は何をしてるのやら・・・」
騒ぎの影に男性の姿があった。
???「これだよ・・・これを待ってたんだ 警察が避難されるところをさ・・・ ふふふ はははは」
???「レッズとチョア・・・ お疲れさまでした・・・」
???「でも、これで終わらない・・・ もっとだ・・・もっと・・・ 苦しめてやる・・・」
???「ふふふふ ははははは!」
男は笑っていた。
〇刑務所の牢屋
刑務所中の様子。
ここを早く出たいな・・・
あと、この狂気のことをもっと知りたい
その時。
バン「なんだ、なんだ何事だぁ?」
おい、何が起きてるんだ!
バン「この警音はまさか!」
バン「誰かが刑務所の扉を開けたんだ!」
ということは、誰かが脱獄したってこと?
バン「その通りだよ!」
バン「これに乗じて俺たちも脱獄だ! 扉を開けたやつに感謝だせ! へへへ」
そうだな・・・脱獄しよう
ちょうどここから出たかったんだ
囚人達の笑い声が刑務所中に響いていた。
バン「街中大変なことが起きるぞ! 囚人どもが脱獄したら街はパニックだ」
たしかにな・・・でも僕達になにが出来るんだよ・・・
バン「たしかに・・・どうすること出来ない」
バン「それより、早く行くぞ!」
おう、行こうか!
囚人達は刑務所を脱獄した。
〇開けた交差点
男性と少年の会話。
ユウイチ「そうだったのか・・・ あっ! 雨だぁ、少年どこかに入ろうか」
キリヤJr「うん、分かったよ おっちゃん」
ユウイチ「おっさんがおっちゃんに変わっただけか ははは まぁ、いいっか・・・」
ユウイチ「それじゃ、行くぞ 近くに喫茶店がある」
二人は喫茶店へ行った。
〇レトロ喫茶
喫茶店での二人。
ナツキ「いらっしゃいませー 二人さまですか?」
ユウイチ「はい、二人だけです。 あの、出来れば窓際の席をお願いします」
ユウイチ「少年、それでいいか?」
キリヤJr「別にいいよ、それで」
ユウイチ「愛想ないなー ははは」
キリヤJr「じゃ、聞くなよな・・・」
ナツキ「承知しました。 窓際の席をご用意いたします。 どうぞゆっくりして下さい」
ナツキ「メニュー決まりしだいお呼びください。 それでは」
ユウイチ「ありがとうございます」
ユウイチ「少年、好きなやつを頼んでいいぞ 俺のおごりだ ははは」
キリヤJr「パフェが食べたい・・・」
ユウイチ「ははは いいぞ、パフェが上手いよなー」
キリヤJr「まぁ・・・ねぇ」
ユウイチ「良し、俺はコーヒーだな 大人の男はやっぱりこれだろう」
キリヤJr「おっちゃんにはお似合いだな・・・ はは」
ユウイチ「まったく、口が減らないやつだぜ ははは」
ユウイチ「店員さん呼ぶか」
ナツキ「はい、メニューは決まりましたか?」
ユウイチ「はい、コーヒーとパフェをください」
ナツキ「パフェが1点とコーヒーが1点 2点でよろしいですか?」
ユウイチ「はい、お願いします」
ナツキ「かしこまりました。 少々お待ちくださいませ!」
キリヤJr「お腹ついたから早くしてよね おばさん」
ナツキ「おばさん!?」
ナツキ「誰のことかな・・・ぼうや・・・」
店員はフォークを曲げた。
キリヤJr「げっ・・・フォークを」
ナツキ「おばさんって誰のことかな?」
キリヤJr「へへへ・・・綺麗なお姉さんって言ったん だけどな・・・」
キリヤJr「お腹ついたから早くもって来てください」
ナツキ「分かったわ」
ユウイチ「おまえ、女性を怒らせると怖いぞ」
キリヤJr「ふん! 知るかよ、そんなこと」
ユウイチ「お前な・・・」
〇開けた交差点
女性が歩いている。
ルリー「先輩を苦しめる男はどこなの・・・」
ルリー「どこなの・・・早く見つけて 殺さないと先輩と幸せになれない」
女性は歩きながら歌っている。
ルリー「あなたへの想い 胸に秘めて 日々を過ごしてきたけれど 今、勇気を振り絞って あなたに告げたい 私の気持ち♪」
ルリー「あなたと共に歩む未来 描いてみたくて 想像しては もしも叶うならば ずっとそばにいたいと思ってる♪」
ルリー「だから・・・先輩の為にこの男を始末するわ」
ルリー「名前は・・・たしか ユウイチ・・・」
ルリー「覚悟して・・・うふふふ」
ルリー「ははははは!」
雨の中の女性は笑っていた。