初めてのレジで客が強盗

レモネード!

新人バイト、強盗と会う(脚本)

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〇コンビニの店内
岡島さん「──と、大体こんな感じ」
里崎快斗「教えて下さりありがとうございます!」
岡島さん「それじゃ、早速レジに入ってみて」
里崎快斗「はい!」
岡島さん「分からないことがあったら何でも聞いてね」
里崎快斗(よし、僕もコンビニ店員として頑張るぞ!)
里崎快斗「いらっしゃいませー!」
強盗「おい!金だせ!!」
里崎快斗(あ、え!?)
里崎快斗(えっと、お金はどう出すんだっけ!?)
里崎快斗(そもそもお会計がまだ──)
強盗「おい!!」
里崎快斗(あ、包丁!?)
里崎快斗(そんなのあったっけ・・・・・・どこだ・・・・・・)
里崎快斗「あ、そ、その前に・・・・・・!」
里崎快斗「れ、レジ袋はご利用になりますか?」
強盗「は!?いいから出せ!!」
里崎快斗(レジ袋はご必要・・・・・・)
強盗「いいから出せ!!」
強盗「それとも刺されてぇのか?」
里崎快斗「うっ・・・・・・」
強盗(よし、狼狽えた・・・・・・)
里崎快斗(お客様との会話・・・・でも、『さす』って何だ?)
強盗(早く済ませたいのに〜!)
強盗(強盗ってこんなに時間掛かるのか!?)
里崎快斗(さす・・・・・・さす・・・・・・)
里崎快斗「あっ!!!」
強盗「な、なんだ!?」
里崎快斗(新聞!競馬のことが書いてある!)
里崎快斗(これか!)
里崎快斗「何かレースあったらしいですね!」
強盗「はぐらかすな!!刺すぞ!!」
里崎快斗「え、ち、違いました・・・・・・?」
強盗「金を出せって言ってんだ!」
里崎快斗「あ、では先輩に代わりますので──」
強盗「お前がやれ!!!」
里崎快斗(な、何だよコイツ〜)
里崎快斗(全然包丁離さないからバーコードも読み込めないし・・・・・・)
里崎快斗(これがよく言う迷惑客って奴か・・・・・・)
里崎快斗(初めてのレジで会うとか運悪すぎ無いか!?)
強盗「早く出せ!!」
里崎快斗「お、岡島さん、助けて下さいよ〜」
強盗「いいからレジの金だせ!!」
里崎快斗「いや、お客様が払わないとお会計出来ませんので・・・・・・」
強盗(なんだコイツ・・・・・・俺が刺さないと思って舐めてんのか?)
お客様「すみません、ずっと待ってるんですけどー」
お客様「隣のレジとか開けて貰えませんかー?」
里崎快斗「あ、す、すみません!」
里崎快斗(ど、どうしよう待たせちゃってる・・・・・・ヤバい・・・・・・)
里崎快斗(は、はやく会計・・・・・・あ、えっと・・・・・・)
里崎快斗「お、岡島さん!お願いします!」
強盗「何だお前!俺は強盗だ──」
強盗「ぐはっ・・・・・・な・・・・・・」
警察「19時42分、強盗の現行犯で逮捕する!」
強盗「く・・・・・・クソ・・・・・・」
里崎快斗「え・・・・・・」
警察「お怪我はありませんか!?」
里崎快斗「あ・・・・・・はい・・・・・・」
里崎快斗「えっ!?」
里崎快斗「強盗の現行犯!?」
岡島さん「里崎くん、時間を稼いでくれてありがとう」
里崎快斗「あ・・・・・・はい・・・・・・?」
岡島さん「ごめんね・・・・・・私、怖くて何もしてあげられなかった」
里崎快斗「い、いえ、強盗なんて来たら怖くて動けませんよ」
里崎快斗「でも、岡島さんが警察呼んでくれたんですよね、ありがとうございます」
里崎快斗(強盗・・・・・・?)
里崎快斗(あれ、強盗だったんだ・・・・・・)
里崎快斗(えっ?怖すぎない・・・・・・?)
お客様「あのー?」
岡島さん「お待たせ致しました、こちらのレジへどうぞ」
里崎快斗「僕、強盗と話してたの・・・・・・?」
里崎快斗「というか、業務止めないの・・・・・・?」
里崎快斗「ま、みんな無事で逮捕されたし、いっか!」

コメント

  • 「刺す」を「差す」と間違えるとは。
    新人君は競馬が好きなんでしょうかねw

    何はともあれ強盗が逮捕されて良かった。

  • 新人バイト君の見事なボケっぷり。
    で、ふと気が付いたのですが「後のお客さん」が一番ボケているような気が…
    サクッと好い感じでした。

  • このシュールな展開に笑いながらも、不慣れなお仕事でのテンパり具合に深く頷いてしまいました! パニックになると、相手の素性やら要求やらを正しく認知できなくなりますよねー!強盗を”迷惑客”って、間違ってはいませんがww

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