しろりん❗️-島原の乱に駆ける青春-

わからん

第7話、益田四郎ふらんしすこ法度書(脚本)

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〇屋敷の一室
有家監物(ありえけんもつ)「さあ、しろりん」
天草四郎時貞「はいです」
山田右衛門作「書くのです」
  注、始末書ではありません
天草四郎時貞「益田四郎ふらんしすこ法度書(はっとしょ)」
天草四郎時貞「おらしよ・ぜじゆん・じしひりいな」
天草四郎時貞「(祈り、断食、鞭打ち(自分への戒め))」
天草四郎時貞「ゑれじよ(イレンジャ、敵、または異教徒)に対して」
天草四郎時貞「ふせぐ手立、成程(なるほど=できるかぎり)武具の嗜(たしなみ)御念を入れらるべき事」
天草四郎時貞「(防御法、できるだけ武具のチェックや 鍛錬を怠らないようにしましょう)」
天草四郎時貞「それから──」
  寛永15年2月1日制定、城内の一揆勢に向けて書かれたこの法度書には──
  罰則が無い──
  おそらく
  何部かに分けて書き写し
  字の読める者が
  読めない者を集め読み聞かせ
  また次の団体に回し読み聞かせたと思う。
天草四郎時貞「ここに籠ったのも 神のお導きです」
天草四郎時貞「一揆は「神の慈悲に応えるための奉公」 デウス様の御心に奉仕する事です 城内に残りましょう──」
天草四郎時貞「・・・」
  オマエモナー
天草四郎時貞「あと、城内の修理をしましょー」

〇綺麗な教会
  原城内の礼拝堂──

〇教会の中
天草四郎時貞「♪ 〜」
天草四郎時貞「ぐるりよーざ、どーみの、いきせんさ すんでら、しーでら(栄光の聖母マリアよ星々の上に崇高に貴女を創造したのは誰でしょう)」
お美和「きてやきやんべ、ぐるーりで、らだすで、さあくらをーべりー(貴女は神聖な胸からミルクを搾り取ってくれました)」

〇草原
お美和(幼少時)「ぐるりよーざ どーみの いきせんさすんでらしーでら🎵」
お美和(幼少時)「きてやきやんべ ぐるーりで らだすで さあくらをーべり♪」
益田四郎時貞(幼少時)「こめあですてーさーそいー🎵」
益田四郎時貞(幼少時)「て・・・」
益田四郎時貞(幼少時)「?誰だお前‥」
お美和(幼少時)「誰かそこに居るの!?️」
益田四郎時貞(幼少時)「?」
益田四郎時貞(幼少時)「ほらっ!️鳩!️」
お美和(幼少時)「ハ・・・ト?」
益田四郎時貞(幼少時)「見えないのか」
  美和──!️
  おーい美和
有家監物(ありえけんもつ)「美和──」
有家監物(ありえけんもつ)「あんまり遠くに行くと転ぶぞ」
お美和(幼少時)「パーパー 私‥目が見える!!️」
益田四郎時貞(幼少時)「バイバーイ」
有家監物(ありえけんもつ)「あれは益田ンとこの四郎様じゃないか」
有家監物(ありえけんもつ)「奇跡を起こすって キリシタンの間では今評判だぞ」
お美和(幼少時)「四郎様・・・」
  第8話につづく──
  挿入歌
  ぐるりよーざ(唄おらしょ)
  歌、蒼姫ラピス(YAMAHAボカロ)
  編曲、わからん本人

次のエピソード:第6話、包囲された若者

コメント

  • だんだんと終盤に向いつつある…
    唐突ですが
    鳩さんのつぶらな瞳に毎回やられてしまいます

  • お美和ちゃんの目が……またも奇跡のエピソードが入れ込まれていますね!いつも構成の細やかさに驚きです!
    しかも、唄オラショまで……微に入り細を穿つって内容ですね!

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