第2話 世界覇者選抜戦から離脱できたと思っていた時期がありました…(脚本)
〇闘技場
モーニング「あぁん?」
モーニング「ふむ!!」
モーニング「今回の世界覇者の候補者共は──」
モーニング「結構残っているようじゃのぉー」
セージ「・・・」
ユーカリ「・・・」
アリア「・・・」
「結構残っている?」
ペリドット「ってどういうことでしょうねー?」
「・・・」
「何をおっしゃってるのか」
エメラルド「わかりませんわね」
「・・・」
「名前を聞いてもいいかな?」
ロサ・バンクシア「可愛い可愛い魔法使いさん?」
ロサ・ネグラ「・・・」
モーニング「可愛いって言うなっ!」
モーニング「ワシはお主らの中から世界覇者を選ぶ──」
モーニング「"世界覇者選抜戦"の統率者じゃぞー!?」
モーニング「名はモーニング!!」
モーニング「現在の世界覇者じゃ!!」
モーニング「もっと崇め讃えるんじゃー!!」
セージ(統率者で現在の世界覇者?)
セージ(怖っ!!)
セージ(統率者ってことは、この人に離脱するって言えば良いのか?)
モーニング「んんっ?」
モーニング「おいお主!」
モーニング「こっちに来るのじゃ」
セージ「え!?」
セージ「僕ですか?」
モーニング「早く来い!!」
セージ「なんでしょう?」
モーニング「お主」
セージ(やっぱり僕は候補者じゃなかったのか!?)
セージ(離脱すること伝えなくても帰れる?)
モーニング「名はなんという?」
セージ「セージです」
モーニング「セージとやら!!お主は──」
モーニング「──ナイトの血縁者か?」
セージ「はい?」
モーニング「スカイナイトの血縁者か?」
セージ「爺様のことを──」
セージ「知っているのですか?」
モーニング「知ってるも何も!!」
モーニング「スカイナイトはワシがなる前の──」
モーニング「世界覇者じゃろう?」
セージ「え?」
〇黒
〇古い洋館
〇上官の部屋
スカイナイト「・・・」
スカイナイト「茶を飲んでも落ち着かねぇーなぁ」
スカイナイト「セージは離脱したがってたが・・・」
スカイナイト「もしも”アイツ”が統率者になってたら──」
スカイナイト「難しいかもなぁー」
スカイナイト「お」
ブルー「スカイナイト様!」
ブルー「お昼の準備ができましたヨ」
スカイナイト「おぉ」
スカイナイト「あのな?ブルー」
ブルー「はい。なんですカ?」
スカイナイト「返事最後まで聞いてから、扉開けようなぁ?」
ブルー「あっ」
ブルー「またやっちゃいましタ」
スカイナイト(セージの魔力は最強だが)
スカイナイト(最強だからこそ過去に魔力暴走が起きた)
スカイナイト(ショックで、セージの記憶からはすっぽり抜け落ちてやがるが・・・)
ブルー「スカイナイト様?」
スカイナイト「おぉーすまんなぁ」
スカイナイト「昼メシ行くかぁー」
ブルー「はい!美味しい料理たくさんですヨ」
スカイナイト(選抜戦中に魔力暴走なんて起きねぇよな?)
スカイナイト(俺がセージに、何年も厳しい修行で魔力調整を叩き込んだから──)
スカイナイト(大丈夫なはずなんだが)
スカイナイト(どうしてこうも不安なんだぁ?)
ブルー「心配そうなご様子ですネ?」
ブルー「セージ様なら──」
ブルー「きっと大丈夫ですヨ!!」
スカイナイト「別に、心配なんか──」
スカイナイト「してねぇよ」
〇黒
〇島
〇闘技場
セージ「爺様が前の!?」
セージ「世界覇者だった?」
モーニング「なんだお主──」
モーニング「知らんかったのかぁ?」
モーニング「スカイナイトはなぁ」
モーニング「前の選抜戦の決勝で・・・」
モーニング「当時同じく候補者だった偉大なるワシに勝利して、世界覇者になったツワモノじゃ」
セージ「・・・」
セージ「・・・」
セージ「ぐすんっ・・・ずびっ」
モーニング「あぁん?なぜ泣くのじゃ?」
モーニング「お主はスカイナイトの孫なんじゃろ?」
モーニング「もっとシャキッとせい!!」
セージ「爺様のようには僕は絶対なれない・・・」
モーニング「あ?なんか言ったか?」
セージ「させてください」
モーニング「あ?」
セージ「離脱させてください」
セージ「世界覇者なんて無理中の無理なので!!」
セージ「僕は・・・あなたたちとは違う・・・」
モーニング「別にお主がそうしたいなら構わないが、離脱するには──」
セージ「じゃあ僕は帰ります」
モーニング「あぁん?おい!!」
モーニング「離脱にはあの方からの承認がっ!!」
魔術・飛行船に帰還
モーニング「あー」
モーニング「これバレたらめっちゃ怒られるやつじゃ」
モーニング「んー」
モーニング「まぁ、起きてしまったことは仕方なかろう!!」
モーニング「おい」
モーニング「お主ら全員に確認しておきたいことがあるんじゃが──」
〇海
〇雲の上
〇飛空戦艦
セージ「爺様!!なんで!?」
セージ「一つ前の世界覇者だった!?」
セージ「なんでそんなに大事なことを──」
セージ「僕に今までずっと秘密にして・・・っ!!」
セージ「なんだ?」
セージ「今急に胸が苦しくなったな」
セージ「頭痛もする」
セージ「まぁ、僕が一番憂鬱だった──」
セージ「世界覇者選抜戦からは離脱できたんだ」
セージ「まずはゆっくり休んでから──」
セージ「爺様に会って話を聞いてみるか」
〇黒
〇闘技場
ユーカリ「確認しておきたいこととは?」
モーニング「うむ!」
モーニング「お主たちの中で離脱希望者は他にいるか?」
ユーカリ「私は絶対に離脱なんてしませんよ」
ユーカリ「世界覇者になって輝かしい世界を創るんだ!!」
アリア「私はこの選抜戦でどうしても叶えたい夢あるので──」
アリア「今の段階では帰れませんね」
ロサ・バンクシア「僕も目的の為に参加してるから離脱しないよ」
ロサ・ネグラ「オレ様は強い奴らと戦えればそれで良いぜ!!」
ルビー「私たちだって離脱しませんわ」
ルビー「ねぇ?アメジストさんとエメラルドさん?」
アメジスト「あぁ!!私にも達成したい目標があるからな!!」
エメラルド「あらあら?アメジストさん?」
エメラルド「”私にも”じゃなくて”私たちにも”でしょう?」
アメジスト「あぁ!?すまんつい!!」
「私は」
オニキス「ルビー様の決めた事に全面的に従います」
シルバー「僕はアメジストお姉様といつだって一緒!!」
ペリドット「オレはエメラルド姫様のことを一番近くで、からか・・・いや、守ることが使命ですから」
「離脱なんかしませんよ」
「おぉ!そうかそうか!」
モーニング「よしっ!」
モーニング「世界覇者選抜戦の第1回目の課題を出す!!」
モーニング「今回は大奮発の成功報酬は30ポイントじゃ」
モーニング「ちなみに100ポイント先取で、次の世界覇者に決定じゃからなぁ?」
モーニング「気合い入れていくんじゃよー!!」
モーニング「記念すべき第1回の課題は──」
モーニング「離脱処理をせずにこの場を去った──」
モーニング「魔術師セージを連れ戻せ!!」
モーニング「相手は前・世界覇者であるスカイナイトの孫じゃ!!」
モーニング「心してかかれよっ!!」
悠蒼さんこんばんは〜!
セージの物語、たっぷり楽しませて頂きます!
読みに来るのが遅くなりすみません🙇♀️💦
まさかの離脱!
これはどうなると持っていたらまさかのセージvs全員の予感!?
どんな熱い戦いになるのか楽しみです。
泣き虫だけど強い魔力を持っているセージの活躍にもドキドキです😊
世界覇者とのバトルが始まる前の離脱・・・さすがセージさん
そして、無事に離脱できたんだと思いきや、まさかの課題の対象にされるセージさん!偉大な祖父を持つ故に彼の運命はなかなか思い通りに行きませんね!
あれだけの大人数どうやって対処するんだろ
セージさんの秘められた力も気になりますね☺️