ルドルフの置き手紙(脚本)
〇シックなバー
To レイベル・テヴォルガ
大事なことを言い忘れたから書き残しておいてやるよ
俺が笑っていられるワケ
それは、独りじゃないってことを分かっているからだよ
お前さんは最近までずっと研究所に居たせいで、かなり視野が狭くなっている状態なんだ
人間だったのに急に「ティアル神話の邪神」にされてしまったストレスも相当なものだろう
俺と初めて会ったときなんて、死にたがってたよな
だけど昨日久しぶりに話してみて、怖くても生きようとしていることが伝わってきたよ
よく乗り越えたな
怖いのは俺も同じだよ
だけど、そこで動かなかったら何も始まらねえんだ
お前さんはまだ若いんだから、これからきっと良い出逢いがたくさん待ってるさ
俺が変われたのは、この世界を旅してたくさんの人に会って話をしてきたからだ
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