第11話 対峙(脚本)
〇ボクシングジム
決闘会場へと入るヤツとあたし
リングの近くに行くと、ゆっくりと足音が聞こえてくる
緋奈子さんが現れた
対峙する2人
しばらく沈黙の末
先に口を開けたのは緋奈子さんだった
緋奈子「今日は、来てくれてありがとう!」
緋奈子「プレゼントの決闘状 嬉しかった?」
緋奈子「楽しいクリスマスにしようね!」
DV野郎「テメェ」
DV野郎「覚悟できてるよな?」
DV野郎「今日は、手加減しないからな!」
緋奈子「あたしも手加減しないから!」
緋奈子「本気で闘おうね!」
DV野郎「クソが!」
緋奈子「改めて、今日私が、あんたと決闘をする経緯を説明するね」
緋奈子「1つ いつも私に暴力を振るうこと」
緋奈子「2つ 恐喝してお金を奪うこと」
緋奈子「そして 3つ」
緋奈子「女性をいつも見下していること!」
朱莉「よく言った!緋奈子さん!」
緋奈子「何か言い訳ある?」
DV野郎「くっ」
わたしたち許さないから!
DV野郎「ふん!女のくせに!」
DV野郎「決闘だ!決闘! 早くしろ!」
朱莉「まあまあ、そう焦らずに」
朱莉「この決闘のルールは1つだけだから」
朱莉「相手をボコボコにノックアウトした人が勝ちです」
DV野郎「俺の得意ルールだな笑」
緋奈子「全力で楽しみましょう!」
朱莉「審判は、あたしが務めるよ!」
朱莉「2人はリングに上がってね!」
〇ボクシングジムのリング
リングに上がる2人
緋奈子「赤コーナーと青コーナーどっちがいい?」
DV野郎「俺は、派手な色嫌いって言ってんだろ!」
DV野郎「俺は赤が1番嫌いなんだ」
緋奈子「似合う?」
緋奈子「あんたが赤嫌いって言うから 真っ赤なコーデにしたんだ!」
緋奈子「あんたをやっつけるための 戦闘服だけどね笑」
DV野郎「くそが! 絶対にボコボコにしてやる!」
DV野郎「俺が青コーナーだ!」
緋奈子「やったー! じゃあ、私赤コーナーにするよ!」
朱莉「最後に聞くけど、後悔はない?」
緋奈子「ありません!」
DV野郎「ある訳ないだろ!」
朱莉「2人の意志を確認できました」
朱莉「それでは、試合を始めます」
朱莉「最初に、赤コーナー」
朱莉「赤いコーデがカッコ可愛い! 正義のヒロイン」
朱莉「緋奈子」
緋奈子「絶対に負けないから」
朱莉「続きまして青コーナー」
朱莉「最低最悪 極悪で女の敵」
朱莉「DV野郎」
DV野郎「はぁ!ふざけんな」
DV野郎「何アナウンスしやがる!」
朱莉「事実を言っただけじゃん笑」
DV野郎「くっ」
朱莉「それでは、向かいあって!」
朱莉「試合開始!」
いよいよ2人の決闘が始まった