あつしの母と杏子の喧嘩(脚本)
彼女とはいえば
結局なぜかあつしと同棲することに
なっていた
〇おしゃれなリビングダイニング
無理矢理に伸家に入った、有巣 かれんは
肥坐教授「お願いします。お母さん」
肥坐教授はその頭を下げた
肥坐教授「研究に直にコミュニケーションが必要なんです」
客観的に見るとするなら無茶な
大学の意向ではありそれでも
ひのき大学の直々な願いという事で
母には押し通していた
伸 杏子「まあ、あたまを上げて下さい」
あつしの母親
『杏子』は対応する事ができない状況で
伸 杏子「まあ、たい焼き」
さすがに大学から
先々のお願いと大好きなたい焼きを
出されたときは受け入れざるおえなかった
大学の威光はあったようだ
〇綺麗なキッチン
母
伸 杏子「有巣ちゃんこの程度の料理もできないの?」
姑のような嫌がらせで
伸 杏子「包丁のさばき方が違います」
有巣 かれん「、、、、、、」
有巣が料理は全般を
手伝う事ということで伸家は了承した
それもあって
明らかに『あつし』が喜んでいた
それもなんとあつしも変化して
何と母へ口応えしている
伸 あつし「おかあちゃん包丁さばきは それでいいはずだよ ねっ、有巣」
テーブル
〇おしゃれなリビングダイニング
伸 あつし「有巣あのさぁ こんなでっかいバスっていう魚、 つれたんだぜ」
有巣 かれん「へえ、いいわ」
有巣 かれん「すっごいおっきいんでしょうね、うふふ」
有巣 かれん「有巣は厚顔無恥にさらに 「 うふふふふ 」」
杏子は負けじと『いびった』
伸 杏子「それじゃ、困るわ」
〇化学研究室
有巣 かれん「それじゃ困るのよね あつし」
すでに大学構内公認の付き合いで
すでに尻に敷かれている
『有巣 かれん』は戦略家でもある
なぜ公の人材という形で受け入れで
なかったのか
〇大学の広場
彼の話を肥坐教授から持ち出されたとき
有巣 かれん(ぜひお願いします)
と言ったもので
肥坐教授「しかし彼の呼び出しは決まったが 権力の公私混同と受け止められないようにしたい」
有巣 かれん「自由選抜の応募で選んで下さい」
有無を言わせなかった事が始まりで
家への帰り
〇路面電車のホーム
有巣 かれん「・・・・・・・・・・・・」
交差点前
有巣 かれん「はあ、またお母さんにはいびられる 毎日が始まるのか、、、」
有巣 かれん「うう、寒っ、」
カンカンカンカンカン、二度目の信号は鳴る
有巣の元気を出そうと応援する意味で
電車が走る前で左手を握ろうとして
カンカンカンカンカンカン
それより前で交差点のポールは
上がっていって
有巣 かれん(なに?)
あつしは手を引いてしまい
伸 あつし「何でもないよ」
有巣 かれん(― これまで会話では盛り上がるんだけど指一つ触ったことが無いのよねえ ―)
有巣 かれん(・・・・・・・・・・・・はあ ― あたしの限界かな ―)
そして有巣が退職届けを出す