誓約のソルヴィータ

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第1誓 稼がなきゃ!(脚本)

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〇古い本
  ザック・・・ザック・・・ザック・・・ザック・・・ザック・・・ザック・・・
  ザック・・・ザック・・・ザック・・・ザック・・・ザック・・・ザック・・・
  その日・・・
  
  墓守の男は、墓の中で赤子の鳴き声を耳にする。
  赤子の首に下げられた宝玉”スフェラ”の首飾りが・・・物語の始まりの鐘を鳴らす。

〇古い競技場
お野菜袋詰めコンテスト司会者「オマエら!! 準備はいいか────!!!!!!!!!!」
お野菜袋詰めコンテスト司会者「ルールは簡単!! この袋に詰め込めるだけ野菜を詰め込め!!!!!!」
お野菜袋詰めコンテスト司会者「制限時間は2分!!!!!!!! オマエらの食卓の未来は! オマエらの腕にかかっている!!!!!!」
お野菜袋詰めコンテスト司会者「では!!!!!!!!!!!!!! 始めッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ルイーナ(負けないんだから!!!!!!)
お野菜袋詰めコンテスト司会者「そこまで────────!!!!!!!!!!!!!!」

〇美しい草原
ラスキア「・・・それにしても・・・ 凄まじいバトルだったな・・・?」
ルイーナ「へへへ! 優勝は逃しちゃったけど・・・ 準優勝♪」
ルイーナ「野菜もお肉も貰えてラッキーだったね!」
ルイーナ「あと! 特別賞!! 袋にたくさん効率よく大小様々な野菜を詰め込んでスバラシイ!って・・・」
ルイーナ「褒めてもらっちゃった♪」
ルイーナ「賞品は、後で家にお届けしますって・・・ 何が来るんだろうね?」
ラスキア「何でもいいさ・・・ ・・・ってか、お前・・・ あのパワフルなおばちゃん達に 立ち向かう精神・・・」
ラスキア「・・・尊敬するわ・・・」
ルイーナ「へへへ! ちょっと怖かったけど・・・ 我が家の食卓の未来のために!」
ルイーナ「頑張りました!!!!!!」
ラスキア「・・・ああ この戦利品を目にしたら・・・ 義理父さんも喜ぶよ・・・」

〇小さな小屋
「ただいま──!!!!!!」
リムド「ラスキア、ルイーナ おかえり」
ルイーナ「見て!父さん♪」
ルイーナ「今日の戦利品よ♪」
リムド「ルイーナ・・・お前・・・ また賞金稼ぎをして来たのか・・・?」
ルイーナ「父さん!! これは賞金稼ぎじゃなくて お野菜袋詰めコンテストの賞品よ!」
リムド「・・・お前・・・ そう言って・・・1週間前も賞品を持って 帰ってこなかったか?」
ラスキア「・・・もう・・・もはや・・・ コンテスト荒らしだな・・・」
ルイーナ「いいじゃない!! これは真っ当な勝負に勝ったご褒美よ?」
ルイーナ「それにこの間のコンテストはライオールの東市場であったもの! 今回のコンテストはライオールの西市場だから・・・」
ルイーナ「荒らしじゃないない♪」
配達人「ルイーナさん!!!!!! お届け物でーす!!!!!!」
ルイーナ「あ、特別賞の景品かな? はいはーい! 出まーす!」
配達人「これね!」
ルイーナ「ありがとうございます!」
ルイーナ「何だろ?手紙?」
ラスキア「何だ?何だ?」
ルイーナ「・・・えーと・・・何なに・・・?」
  ライオールの東市、西市の
  お野菜袋詰めコンテストを制覇した
  ルイーナ嬢へ
  その巧みなる袋詰め技術を讃え・・・
  ライオール王城へ是非とも一度招待したく・・・
ラスキア「・・・──って・・・ コレ、ヤバくないか!? ライオール城へ招待って・・・!!!!」
リムド「ほら見ろ! 王城に目をつけられたじゃないか!」
リムド「我が家の家訓を忘れたか?」
リムド「”目立たず!” ”ひっそりと!” ”骸の影のように!”」
ルイーナ「・・・う・・・!! め、目立ち過ぎた・・・かな?」
ルイーナ「だ、だって・・・!! ちょっとは贅沢したいじゃない!?」
ルイーナ「ゴメンナサイ・・・」

〇西洋の市場
ルイーナ(”目立たず” ”ひっそりと” ”骸の影のように”・・・)
ルイーナ(・・・それじゃ・・・ 生きてる感じしないじゃない・・・)
ルイーナ(まぁ・・・父さんの職業的には・・・ それが向いてるのかもしれないけど・・・)
ルイーナ(私は・・・ もうちょっと楽しく・・・生きたい・・・)
ルイーナ(・・・──って事で・・・!!)
ルイーナ「お花〜!!!!!! お花はいりませんか〜!?」
お客さん「ヘリアンテスを3本お願いしようかね・・・」
ルイーナ「はーい! まいどありー!」
お客さん②「おい! こっちは・・・ ジプソフィラとアプリーレを頼む!」
ルイーナ「はいはーい! まいどありー♪」
ルイーナ(うんうん♪ 今日の売り上げも上々ねっ! この調子なら、早めに切り上げても 良さそうね!!)
ルイーナ(・・・ラスキアの方はどうかしら?)
ルイーナ(ラスキアの誕生日、近いし・・・ 正直・・・もうちょっと稼ぎたいんだよね)
???「お花を・・・一輪、頂けますか?」
ルイーナ「あ、ハイッ!!・・・ただいま・・・!!」
ルイーナ「──って・・・!あ、ごめんなさい!! お花、もうこのヘリアンテスしかなくて・・・!!」
???「いいよ!じゃあ、残っているヘリアンテス・・・全部頂こう!!」
ルイーナ「えっ!?いいんですかっ!?」
ルイーナ「じゃあ、オマケ!」
ルイーナ「最後のお花を買ってくれた方には、オマケを付けているんです♪」
ルイーナ「うちの”魔除けのチャーム”は、よく効くって、評判なんですよ!!」
ルイーナ「良ければ・・・ 使ってください!!」
???「何か・・・得したなぁ!! ありがとう!!」
ルイーナ「いえいえ! ・・・こちらこそ!!」
???「じゃあ・・・お代は、コレでいいかな?」
ルイーナ「・・・いっ、いけません!! こんな高価な宝石──!!」
???「いいんだよ!!受け取って!! じゃあ、太陽のご加護をっ・・・!!」
ルイーナ「はいっ!! 太陽のご加護をっ──!!」

〇美しい草原
ルイーナ「・・・♪・・・♪・・・♪」
ラスキア「・・・ご機嫌だな? 何かいい事、あったのか?」
ルイーナ「見てみて!! こんな高価な宝石をお代で頂いたのっ!!」
ラスキア「・・・嬉しそうに言うなよ・・・ ってか、返して来い・・・ そんなモン・・・!」
ルイーナ「えー・・・どうして?」
ラスキア「・・・得体が知れないだろ・・・!? そんな高価な宝石・・・ ・・・盗品だったら、どうするんだ?」
ルイーナ「う・・・それはそうなんだけど・・・」
ラスキア「・・・けどじゃない! 『自分の手に余る物は受け取るな』 義理父さんもよく言ってるだろ!?」
ラスキア「・・・とりあえず・・・ 明日、返して来いよ?」
ルイーナ「・・・はーい・・・」
ラスキア「・・・そうガッカリするなよ? そんな物なくても・・・ 今の暮らしで充分だろ?」
ラスキア「・・・それとも・・・ 何か欲しい物があるのか?」
ルイーナ「・・・ラスキア・・・ 今度、誕生日でしょ? 何かお祝いしてあげたいなって・・・」
ラスキア「何だ・・・ そんな事か・・・」
ルイーナ「そ、そんな事じゃない! 大切な事よっ!」
ラスキア「・・・何もいらない・・・」
ルイーナ「えっ!?」
ラスキア「お前と義理父さんが側にいてくれたら・・・ 俺は・・・何もいらない」
ルイーナ「ラスキアは・・・ 欲がないなぁ・・・」
ルイーナ「もっと・・・ワガママ言っていいよ?」
ラスキア「・・・言ったら・・・ お前を困らせる・・・から 言わない・・・」
ルイーナ「・・・バカだなぁ・・・ ラスキアは!!」
ラスキア「・・・バカでいいんだよ」
ラスキア「ほら! 我が家へ帰るぞ!」
ルイーナ「うん!!」

〇西洋の市場
ルイーナ(・・・宝石・・・返そうと思ったけど・・・ 都合良く昨日の人がやって来るとは限らないわよね・・・?)
ルイーナ(・・・うーん・・・どうしよう・・・?)
お客さん「ちょいとアンタ・・・聞いたかい? 市場に宝石をばら撒く太っ腹な客が出歩いているんだと!」
お客さん②「ああ。聞いた♪聞いた♪ 何でも・・・ライオールの城下の市場によく現れるって話じゃねーか!」
お客さん「うちもライオールの市場まで遠征してみようかね?」
お客さん②「はっはっはっ! 運よけりゃ宝石が貰えるかもだからなぁ!」
ルイーナ(今の話って──!!!!)
ルイーナ(ライオールの市場までなら・・・夕方まで・・・行って帰って来れる距離だし──!!)
ルイーナ「ちょっと行ってみよー!!!!」

次のエピソード:第2誓 返さなきゃ!

コメント

  • 明るく元気で家族思いなルイーナちゃん♪
    とっても魅力的な主人公ですね!😊
    イケメン二人と恋愛していくのでしょうか?🤭💕
    自作の立ち絵も素敵です✨

  • お野菜の袋詰めコンテスト!!!!
    主婦にはたまらないコンテストですね!!(((o(*゚▽゚*)o)))
    ルイーナちゃんが可愛いです✨

  • ラクリメントのコレンが月だとしたら、こちらの主人公は向日葵のような明るさのある女の子ですね。
    どちらも美麗な立ち絵で、すぐに世界観に入り込めます。
    そして、もはやイケメン2人に目を奪われました👍👍👍
    どちらのルートでも良きですね!

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