理想のクラス

Charles

変だって構わない(脚本)

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〇カラオケボックス
内野 叶(カラオケさ、生まれて初まなぐて来た・・・)
内野 叶(カラオケさ来たごどば、今後悔してら・・・)
内野 叶(流行りの歌のんてわかきやねし、まずカラオケの仕組みがわかきやね)
塚野 朱里「カラオケとか久しぶりだね〜何歌おっかな〜」
栖原 萌香「んー、迷うね〜」
高沢 美桜「いっぱいあって、わからなくなっちゃうよね」
栖原 萌香「ま、なんでもいいじゃん」
栖原 萌香「今回のカラオケは、『好き勝手に歌おうの会』だし!」
内野 叶「・・・何それ?」
栖原 萌香「大勢でカラオケに行った時には絶対にチョイスしない」
栖原 萌香「『自分だけが好きな曲』を歌える・歌えない関係なく発散する会!」
内野 叶「・・・なるほど」
内野 叶(へば、私も楽しまなぐらがも!)
高沢 美桜「朱里ちゃん、このアーティストさん好きだったよね?」
高沢 美桜「この歌とか、歌えたりする?」
塚野 朱里「あー・・・ごめん、ラップパートしか無理だわ」
高沢 美桜「・・・何でラップパートだけできるの?」
栖原 萌香「じゃ!いっちゃいまーす!」
栖原 萌香「──────♪」
内野 叶(めごい見だ目さ反して凄い激しい曲!)
内野 叶(音楽も独特で、歌詞もあんつかすごい・・・)
内野 叶(本当さ、何歌ってもいいんだ・・・)

〇センター街
塚野 朱里「ハー、スッキリ〜!」
内野 叶「みんな、いろんな歌知ってるね・・・」
塚野 朱里「そーゆー叶もアタシが知らない歌知ってたじゃん」
内野 叶「あれは、津軽ならではの歌だから・・・」
内野 叶「・・・みんなは、いつから仲良しなの?」
「今日知り合った」
内野 叶「今日!?」
塚野 朱里「うん、美桜は後ろの席に座ってたからカラオケに誘った」
高沢 美桜「萌香ちゃんとは御手洗でばったり会ったからついでに誘ったの!」
内野 叶「初対面であの距離感!?」
内野 叶「3人ども、すごすぎでね!?」
「・・・?」
内野 叶「普通は初対面のふととあった風さカラオケで盛り上がれねじゃ!」
内野 叶「てっきりみんな前がら仲良すだど思っちゃーよ!」
内野 叶「やっぱ東京のふとはすごぇ輝いでら!」
栖原 萌香「えと、萌香ちゃんのそれは・・・津軽弁?」
内野 叶「・・・はっ!」
内野 叶「すまった、つい津軽弁出でまった」
内野 叶「こいだば、田舎者ってしゃべらぃでバカにされる・・・」
栖原 萌香「えー?バカになんてしないよ?」
栖原 萌香「むしろ、今ので叶ちゃんの事もっと気に入っちゃった!」
内野 叶「え・・・」
高沢 美桜「すごく大人しいと思ったら・・・津軽弁が出ないようにしていたのね」
高沢 美桜「でも、私たちの前では津軽弁を隠す必要なんてないわよ」
塚野 朱里「あたしも別に津軽弁がダサいなんて思ってないよ〜」
塚野 朱里「むしろ、津軽弁聞いたこと無かったから色々知れてラッキー、みたいな?」
内野 叶「みんな・・・」
栖原 萌香「だからさ、津軽弁隠して無理に標準語で喋ろうとしなくても大丈夫!」
高沢 美桜「えぇ、そのままのあなたが1番よ」
高沢 美桜「だから、ありのままでいいの」
内野 叶「みんな、ありがとう・・・!」
内野 叶「そうしゃべってもらえで、たげ嬉すい!」

〇清潔な廊下
内野 叶(昨日は津軽弁でもいよってしゃべってけだばって、ほんにそれでいのがな?)
阿島 絵奈「あ、内野さんおはよう」
内野 叶「あ、おはよう・・・」
内野 叶(同じクラスの阿島さん・・・)
内野 叶(標準語で喋ってまったばって、こぃでいっきゃ)
内野 叶(阿島さんも津軽弁で話さぃでも、何しゃべってんのがわがんねべす)
内野 叶「あ、エミリオくん・・・」
内野 叶(わよりも何しゃべってんのがわがんねふとが来だ)
内野 叶「・・・スマホ片手にどうしたの?」
エミリオ・オリミエ「♕♜♟♘内野サン、♚✹♕♖✹ο♞✵・♛」
???「おはよう内野さん、今日は僕と日直だって」
内野 叶「・・・もすかすて、翻訳機なのそれ」
エミリオ・オリミエ「♟✤✉♟✸✾♘✼✸♟❉、♞⚄⚅☲☶☵⚀♛⚅♀♝㊦㊌㊐㈳」
???「ルハオア国の言葉は全く知られていないから、ルハオア国が全ての国に対応する翻訳機を作ったんだ」
内野 叶「へぇ、すごい!」
エミリオ・オリミエ「ღ✡✈☺✈✟✣☺✧✞✈☠☂✝✣」
???「これでみんな、僕の言ってることが分かるはず!」
内野 叶「うん!エミリオ君の伝えでこどがよぐ伝わるじゃ!」
エミリオ・オリミエ(・・・正直、内野サンの言ってる事もよく分からない・・・)
エミリオ・オリミエ「内野サンღ❉✞ღ☲⚅✞♀☲㊦?」
???「内野サンも翻訳機持ってないの?」
内野 叶「え、わー翻訳機?なんで?」
エミリオ・オリミエ「・・・✾♘㊌✉☶✾㊌♘♛☃☁☺☻✟」
???「・・・早く職員室に行かないと、遅れちゃうよ」
内野 叶「あっ!んだの!えがねど!」
鹿野 龍馬「・・・あいつらの会話、何言ってんのかわかんなくて面白いな」
鹿野 龍馬「なぁ!」
小倉 茂輝「なぁって・・・距離感・・・」
小倉 茂輝(あの会話に笑う要素なんかあったか?)
小倉 茂輝(言葉は意味不明だけど内容は普通のやつだし)
鹿野 龍馬「あのふたりって、よくわかんねーや」
小倉 茂輝(よくわかんねーのはおめーだよ)

〇おしゃれな教室
内野 叶(あの3人は気にすねでいってしゃべってけだばって、やっぱり気になってまるな・・・)
内野 叶(やっぱり、クラスで変人扱いされるんじゃ・・・)
栗山 梨沙「おはよぉ〜」
森古 咲希「おはようって・・・もう3時間目だよ?」
栗山 梨沙「来ただけでも偉いと思わない?」
森古 咲希「いや、来るのが普通だし・・・」
森古 咲希「・・・どうせ、また夜遅くまで亜衣ちゃんの動画見てたんでしょ?」
栗山 梨沙「あー昨日は亜衣ちゃんの動画じゃなくて猫の動画」
栗山 梨沙「つか、咲希も夜遅くまでメイク動画見てんでしょ」
森古 咲希「私はちゃんと遅刻せず行ってるもん!」
森古 咲希「なんで夜更かしばっかしてんのに成績トップなの?」
栗山 梨沙「梨沙ちゃんは、授業は一回聞いただけで完全に理解しちゃうんだよ〜」
内野 叶(わもそったごどしゃべってみで・・・)
内野 叶(ていうが、授業一回聞いだだげで完全さ理解するなんて普通でね・・・)
内野 叶(・・・普通でね?)
内野 叶(んだ、無理さ普通にならねでいじゃ)
内野 叶(わ以外にも何しゃべっちゅのが分がねふといるす、わ以外にも普通でねふとはいる)
内野 叶(だはんで、無理せず自分らすくへばいじゃ!!)
内野 叶「わっきゃわらすく生ぎるんだ!!」
森古 咲希「・・・わっきゃ?」
栗山 梨沙「わらすく・・・?」
森古 咲希「・・・何言ってるかわかった?」
栗山 梨沙「んーん、まったく」
栗山 梨沙「でもあーやって、自分の言いたいこと言えるのいいね」
森古 咲希「そうだね、堂々としてかっこいいね」
森古 咲希「私も、あぁなりたいな」

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