〇綺麗なダイニング

〇綺麗なダイニング
蝶々「・・・あらまぁ」
蝶々「可愛らしいこと」
シド「・・・」
ヤマト「お２人は付き合ってる訳じゃ ないんですね〜」
蝶々「ふふ・・・お友達よ」
シド「あ・・・怪しい・・・」

〇曲がり角
瑠璃「はあー・・・ 金持ち地区の金持ちマンションだ・・・」
ヤマト「あ、今回の引き取り手さんは独特だから 怖がらないでね」
瑠璃「美男美女のカップルでしょ？ 俺が隠キャだからって舐めんなよ〜」
ヤマト「いや・・・ 本当にちょっと独特な人で・・・」

〇綺麗なダイニング
シド（独特すぎる!!）
　　男はいい！問題はこの女だ！
　　
　　なんとも言えないオーラが怖い・・・
蝶々「・・・」

〇綺麗なダイニング
蝶々「ヤマト君・・・といったかしら」
瑠璃「そうです！ヤマトです!!」
ヤマト「あはは、彼は瑠璃ですけどね」
シド「瑠璃・・・ 俺以上に緊張してんな・・・」
蝶々「彼は人間の言葉がわかるのかしらね？」
ヤマト「えっ、何故です!?」
蝶々「別に・・・なんとなく」
シド「・・・この女、 俺の言葉がわかるのか・・・？」
シド「・・・いや、 まさかそんな・・・」
シド「ヤマト!!こいつなんか怖い!!」
瑠璃「ヤ、ヤマトくんっ・・・!! 一回保留にして帰ろう!!」

〇ゆるやかな坂道
ヤマト「引き取り手としては最高だったんだけどね」
瑠璃「なんか怖いよあの人・・・ シドも嫌がってたみたいだし」
瑠璃「・・・」
瑠璃「・・・ねぇヤマト君。 シドうちで飼ったら駄目かな？」
瑠璃「俺たち貧乏バンドマンの家で幸せに 暮らせるかわかんないけどさ・・・」
瑠璃「俺たちのステージにも上がった仲間じゃん」
ヤマト「だとよ、シド。 俺達の仲間になるか？」
シド「・・・ははっ 考えてやってもいいな」
ヤマト「なんて答えたかわかんないからもう一回 蝶々さんとこ行くか」
「あの人んとこはもういい!!」

〇綺麗なダイニング
蝶々「人間の生まれ変わりかしら・・・」
万里「本当に言葉がわかるの？」
蝶々「私は彼の言葉はわからないけど 彼は多分わかってる」
蝶々「勘でしかないけれど」
蝶々「前世の記憶があるのかもね」
万里「ヤマト君達に教えてあげたらいいのに」
蝶々「嫌よ。 変な女と思われるじゃない」
万里（もうすでに思われてると思うけど・・・）

〇狭い畳部屋
シド「あ〜！ここは落ち着く！」
シド「お気に入りの段ボールで遊ぶぜ〜！」
あいこう「俺は大賛成!! うちの正式メンバーに加えようぜ！」
ヤマト「・・・柚子はどう思う？」
柚子「俺はやっぱり ちゃんとした家のがいいと思うけど」
柚子「本音を言えばシドとずっと一緒にいたい」

〇ライブハウスの入口（看板の文字入り）
　　ちなみに・・・

〇ライブハウスのステージ
店長「蝶々ちゃん？ 独特で変わってるけどいい子だよ〜」
店長「霊感強くて職業占い師で ヤクザの幹部の娘だから組長クラス おかかえの仕事してるけど」
瑠璃「シド・・・ 断って良かったな・・・」