レンマの忘れられない記憶(脚本)
〇学生の一人部屋
レンマ(そのテーマパークの名前はもう忘れちまったけど、俺には今でも忘れられない記憶がある・・・ 俺がまだちっちゃかった頃──)
〇西洋の街並み
ガイドのお姉さん「村人の皆さんこんにちは~ 今日は異世界村に来てくれてありがとうございます!」
ガイドのお姉さん「こちらは皆さんの大切な村です 今から案内しますので、私のあとを着いてきてくださいね~!」
子供たち「はーい!」
レンマ「ひゃっほーう!」
〇西洋の街並み
レンマ(ゲームに出てきそうな街〜! テンション上がる〜!)
レンマはガイドのお姉さんの話を聞かずに異国の街を模して作られた異世界村を見て一人はしゃいでいた。
そんな時だった。
急にテーマパークのイベントが始まった!
レンマ「な、なんだ?」
魔物A「ギャオオオーーー!!!!!」
魔物B「グアアアアーーー!!!!!」
魔物C「イッヒッヒッヒッヒ!!!!!」
〇西洋の街並み
ガイドのお姉さん「たいへんです〜! 村に魔物が現れました!」
ガイドのお姉さん「皆さん、危ないですから私の近くに集まってください!」
レンマ(やばい! やばい!)
〇西洋の街並み
ガイドのお姉さん「このままでは皆さんの大切な村が壊されてしまいそうです! どなたか、この剣で魔物と戦ってくれる勇者は居ませんか〜?」
レンマ(かっけー!)
レンマ(俺、行こうかな・・・)
レンマ(でも、やれるかな?)
レンマはなかなか一歩を踏み出せないでいた。
そんな時だった。
知らない男の子「俺がやります!」
ガイドのお姉さん「ありがとう〜! 勇者よ、剣をどうぞ!」
知らない男の子「よっしゃあ! やってやるぜ!」
レンマ(ああ・・・出遅れた・・・)
レンマ(俺も、勇者になりたかったのに・・・)
レンマ(・・・・・・・・・)
〇西洋の街並み
レンマ(今でも思ってしまう・・・あの時、剣を手にして勇者になっていたら・・・ 俺の人生は変わっていたかもしれない、と)
〇学生の一人部屋
レンマ(勇者になりたい・・・なんて)
レンマ(アサノのこと笑ったけど俺のほうが厨二病なんだよな・・・)
レンマはゲームのコントローラーを置いてベッドに寝転んだ。