スクリーム・ザ・サン

ハゲだるま

エピソード8(脚本)

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〇ストーカーの部屋
  桃子がPCを操作する。
  後ろからボスがのぞき込む。
  PC画面には中二が組員たちに蹴られる様子が映し出される。
桜井桃子「このメガネの人・・・・・・」
ボス「うん、私の友達」
桜井桃子「この映像をそっちのサーバーに送ればいい?」
ボス「うん、そうなんだけど」
  ボスがスマホを取り出そうとする。
桜井桃子「あ!」
  桃子がPC画面を凝視する。
  ボスがPC画面に視線を移す。

〇柔道場
  中二が組員たちに蹴られている。
  本山がニヤニヤしながら中二が蹴られる様子を見ている。
  ドアが勢いよく開かれる。
  手を縛られたギャルとプライド、
  続いて小沼と小塚が放り込まれる。
  組員が入ってきて、
組員「こいつら警察です!」
組員「こいつらが内通してました!」
  組員が小沼と小塚を蹴る。
小沼祐一「ち、違う、俺は・・・・・・」

〇ストーカーの部屋
  桃子がPC画面を食い入るように見る。
  PC画面には小沼が蹴られている映像が流れている。
ボス「大丈夫だよ」
ボス「この連絡先に送ってくれれば応援がすぐに来るから」
  ボスが桃子にスマホを渡す。
桜井桃子「わかった」
ボス「だけど、ちょっと面倒かも」

〇柔道場
  プライドとギャル、中二、小沼、小塚が組員たちに蹴られている。
ギャル「私にはセクハラじゃないのかだし!」
組員「ブスには興味ねえんだよ!」
ギャル「ああ!?」
小塚卓也「ああん!?」
  中二がブツブツと呪文をつぶやいている。
プライド「せいぜい今のうちに楽しんでおけ」
プライド「こっちの応援が来るまでな」
  プライドが大笑いをする。
根本「それはどうなんでしょう?」
  プライドとギャルがドアの方を見る。
  根本がニヤニヤしながら立っている。
プライド「お前は!」
ギャル「何でここにいるんだし!」
本山蓮司「お下がりでいいか?」
根本丈瑠「ええ」
根本丈瑠「むしろお下がりの方が興奮します」
  根本が舌なめずりをする。

〇ストーカーの部屋
  桃子がスマホを操作し、ボスが画面を覗いている。
桜井桃子「情報は一旦根本って人のフォルダを通すようになってる」
ボス「やっぱり内通してたか」
ボス「アナログな組織の割には監視カメラの映像を消すとか妙に上手いんだもん」
ボス「誰かが手伝ってるのは確定だったんだよね」
  桃子が小首を傾げる。
ボス「あ、ゴメンね」
ボス「何とかなる?」
桜井桃子「余裕」
桜井桃子「コードを消せばいい」
  桃子がスマホを勢いよく叩く。
桜井桃子「これでコードは消した」
桜井桃子「後は普通に送ればいい」
  桃子がスマホをボスに渡す。
ボス「ありがとう」
  ボスが部屋から出ていこうとする。
桜井桃子「どこ行くの?」
ボス「この子たちのところ」
ボス「私、一応上司なんだ」
ボス「助けに行かなくちゃ」
桜井桃子「わ、私も!」
ボス「何で?」
桜井桃子「その、ここまでしたついでだし・・・・・・」
ボス「もう桃子ちゃんができることはないよ」
ボス「むしろ危ないから家にいてくれると・・・・・・」
桜井桃子「祐一と会いたい!」
桜井桃子「直接話したいんだ!」
ボス「よし」
ボス「行こう!」
  桃子とボスが出ていく。

〇柔道場
  プライドとギャル、中二、小沼、小塚が蹴られている。
  本山と修子、根本が蹴られる様子を眺めている。
  組員たちの顔に疲労が見え始める。
ギャル「もう果てたし?」
ギャル「ダサいし!」
  ギャルがケラケラと笑う。
  組員たちがぐったりする。
中二「聖なる誓いは永久に・・・・・・」
  プライドがちらっと中二を見る。
本山蓮司「何を企んでおる?」
  組員をからかっていたギャルがビクッとなる。
本山蓮司「まあいい」
本山蓮司「放り込め」
  組員たちが手を止めて、
  プライドとギャルと中二、
  小沼と小塚を運び出す。

次のエピソード:エピソード9

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