羽ばたけ薬品名.ココロうつし

サブカルビジネスセンター大阪

始まりの面接(脚本)

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  羽ばたけ  薬品名.ココロうつし
  寒くなる。
  1月、ひのき私立大学試験での面接場
  セイリク社からの引き抜き
  コロナの薬品開発現場

〇大きな木のある校舎

〇中庭

〇面接会場
選出者「あたしは、、、」
伸 あつし「― 次は自分か ―」
伸 あつし(よろしくお願いします)
  その口癖はあつし
  ーーー彼の性格はあった
  可も無く不可も無い
  企業が出資する薬科研究大に、その企業から入る事に目的があって
伸 あつし(ーー指が震えてる──)
  もちろん口利きはあるだろう
  緊張していた
  自分の指は震えてる
  『背は高いし178cmあり見上げられる事が唯一というか自慢の』
伸 あつし(背が高いのはコンプッレクスだなあ)
大学面接官「あなたの出身大学はどこです?」
伸 あつし(― 出身も何もあんたの大学だろ!!!―)
伸 あつし「いやぁー僕は御大学です」
  大学の面接官が渋々と答えた
  ― 何せ元大学での顔見知りの教授だ ―
大学面接官「おんだいがく?」
伸 あつし(― しまったー!! ―)
  あつしの性格が出る
  繊細なおかつ、
伸 あつし(そういった 精神分析の医者が見ればそれなりの病名は出るのかもしれないけれど)
  言った言葉はさらに自分を追い詰める
伸 あつし「セイリク社から出向でここに来ました」
  表向きは自由選抜とはなってる
  女性は無表情ではあるが
  内心いい気分では無いだろう

〇男の子の一人部屋
  がばっ
  ベットから起きた
伸 杏子「おきなさい。男の子なんでしょう」
伸 あつし「― いつもこれ ―」
  部屋の中の扉へ
  にょきっと顔を出して言っている
伸 あつし「おかあちゃん、もういいよ」
伸 あつし(いつも思う ・・・・・・・・・・・・)
伸 あつし「後は大学で、、、やるからさ」
伸 あつし「なんで俺の ひのき大学の個人サーバーパスワー・・・知ってんだ」

  居間

〇おしゃれなリビングダイニング
伸 あつし「トーストくれ、というか頂戴」
  トーストの上には卵とベーコンはカリッと焼けていて
伸 あつし「サービス旺盛というか 「 ― 俺は言っとくがこれでもマザコンではない ― 」」
伸 あつし「たぶん・・・」
伸 あつし「なんで コーヒーなの?お茶頼んだはずなのに?」
  毎日、頼んでるはずの
  トーストとは別にいつもコーヒーは
  後出しで出てきた
  これが彼の毎日で
  不満はこれといってない
  父は単身赴任で東京に営業であちこちに行ってるらしいけれど、あんまり知らない

〇古生物の研究室
有巣 かれん「うーん、あつし君 この成分の内容なんだけれど」
  有巣という女子学生研究員は
  タブレットを見ながら
  こちらの
  周り辺りもきょろきょろと見ている
伸 あつし「なに?この血小板増加薬を、、、」
  俺は心がざわっとする
伸 あつし(なにせ大学内では ここぞというときには頼りになって)
  しかも『伸 あつし』の好みの女性のタイプである
  とるに足りないとはいったとしても、
  セイリク社からの
  出向で4週間前の面接での
  失態ですら許されて受け入れられる程の彼は能力があり
  ひのき大学とセイリク企業の
  正式な人材受け入れではない理由は
  『 実は彼も知らない 』
伸 あつし(税金の対策なのかなあとなんとなく思う)
  上司に理由を聞くじゃないし
  何となくここに居てまるで
  面接までは
  成り行きで連行された気分なのを
「実際は違った」
伸 あつし(ー美しいという言葉通りー)
  自分のマドンナ的女性、年齢はちょい上だろうと思う
伸 あつし「眉が細かくはっきり描かれていて、 初めて見つけた時は 少し丸い癖っ毛のある髪は さらに丸まったような気がした」

〇大学の広場
有巣 かれん「これがあなたの会社の機密ね」
伸 あつし「そうだけど」
有巣 かれん「あまり大したことが無い」
  そこでなぜか有巣には閃いたものはある
「長い毛を持つまぶたは閉じられて」
有巣 かれん「ん~~」
有巣 かれん(カフェ、レストランどっちにしますか~)
「昼ごはんの事になる」
伸 あつし「俺が困ってしまう」
「時間はまだ朝の10時は越えてはいない」
伸 あつし「まだ仕事の途中じゃないか?」
有巣 かれん「いいのよ」
有巣 かれん(教授には伝えておくから、しかも奢るわよ)

  有巣は
  名門のひのき大学きっての英才ではあった
  アメリカ人家庭教師が
  少女の時からいたらしい、
  おかげで有名な英語論文は記憶すらしているという
  自分と桁違いに上に
  ある能力は違っているそれにも目を見張っていた
  すでに
  時間の問題でコロナの経口薬は
  できるだろう
  しかし誰が先んじて開発するかの競争が世界中で行われている
「その突破口をセイリク企業は 見抜いている その上での伸 あつしのプログラム技術がある」
「そして 先見性をもった技術者なはずだけれど」

次のエピソード:電車で始まるストーリー

コメント

  • 主人公あつしの心の中で繰り広げられる淡々としたモノローグのセリフ回しが独特でクセになりますね。ありすとの恋の進展と特効薬の開発の行方も気になります。

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