日常生活-2(脚本)
〇おしゃれな教室
いつからかな?
両親が帰ってこなくなったのは。
2人が不倫してるのは知ってる。
それでも、私は信じたい。
2人を。
水城明里「ふわぁぁーよく寝た」
まなみ「ホントよく寝てたね」
授業が終わり、あくびをしていたら。
愛美が声をかけてきた。
水城明里「いや、だって・・・・・・」
まなみ「昨日も仕事だったの?」
水城明里「うん。 ちょっと手強くて時間かかちゃったの」
私は陰陽師。
陰陽師なんて都市伝説でしょ?って思ってる人もいるけど。
昔に比べたらだいぶ少なくなってるけど。
おばあちゃんに頼まれて時々仕事してる。
昨日みたいに夜中までかかる時もあるの。
まなみ「もう仕方ないな。さっき宿題出されたよ?」
愛美はややあきれ気味に言ってきた。
水城明里「え? 宿題!?」
まなみ「うん。 鎌倉時代についてのレポートを提出。 ただし、源義経と|源頼朝のことを必ず書くことだって」
水城明里「うえー。 私、歴史苦手なのに」
まなみ「まぁまぁ、明日から3連休だし、ちゃっちゃっと終わらせちゃいなよ!!」
水城明里「あー明日から3連休か。 暇だなー」
まなみ「明里ちゃん・・・・・・」
最近。
天后忙しそうでいないしな。
篠宮悠太「おーい水城。 暇ならデートしてるぜ」
水城明里「遠慮しとく」
また、悠太か。
この子は、篠宮悠太。
昔からの知り合いで、よく私に話しかけてくる。
なんでかは知ってるけどね。
篠宮悠太「即答かよっ!つうか、返事早っ」
水城明里「何で彼氏でもない男とデートしなきゃいけないの?」
篠宮悠太「いや、そ、それはっ」
水城明里「じゃあそろそろ帰るから」
まなみ「じゃあね!ゆーくん」
私たちはゆうをスルーして帰っていく。
〇湖畔の自然公園
まなみ「ねぇ、明里ちゃん」
水城明里「なぁに?」
神社の近くにある古い公園。
怖がって誰も近寄らない場所。
昔から大人達はいう。
この場所に近づくと不幸が訪れるとか。
まなみ「ゆーくんの気持ち、明里ちゃんは・・・・・・」
水城明里「うん、気づいてるよ、 でも、ゆうは何も言って来ないから」
水城明里「ごめん、愛美。 あんた、ゆうが好きなのに」
そう。
愛美はゆうが好き。
私は2人が付き合えばいいって思ってる。
ゆうと愛美はお似合いだと思う。
まなみ「ゆーくん、あんな見た目だけど奥手だからね」
私たちは、しばらく公園で話しをしてから帰った。
ゆうにも愛美にも悪いと思ってる。
〇明るいリビング
そして。
家に帰りつくと。
“いつものように”お金と手紙があった。
仕事が忙しい母さんと父さん。
そして、二人とも不倫している。
私の弟の龍輝。
剣道が好きで毎日遅くまで練習している。
私は、着替えて近所のスーパーへ買い物に行く。
育ち盛りの弟にコンビニ弁当ばかり食べさせれないし。
水城龍輝「ただいまー」
水城明里「おかえり」
龍輝はあたりを見渡す。
水城龍輝「また、帰ってこない?」
私は苦笑いしながらうなづく。
水城龍輝「仕方ねぇな。 父ちゃんたちは」
たちは夕食をすませ、さっさと片付ける。
ご飯のあと、龍輝の眠気が来るのが早いから。
私も、昨日あまり眠れなかったから、早めに眠りにつくことにした。
早めに寝た私は夜中に目を覚ました。
喉が乾いたから、キッチンへ向かう。
いつからかな?
家に帰ってこなくなったのは。
まぁ、考えても仕方ない。
水城明里「早く大人になりたいー!」
平清盛(幽霊)「ナラバ、コチラガワニクルカ?」
水城明里「え? 誰か喋った!?」
警戒し部屋中の気配を探る。
でも、なかなか探せない。
足音が私に近づいてくる。
私がやめて、来るなと念じる。
何かが私に触れようとしたその時。
平清盛(幽霊)「うっぐっ」
神将「貴様こいつに何用だ!?人ではないな・・・・・・」
するとそれはさり際に言ってきた。
平清盛(幽霊)「はははっついに見つけたぞ。 あやつの後継者よ。 我はお主たちは許しはせぬ。 はははっ」
そう言って去って行った。
許さないって。
それに見つけたって何?
〇古いアパートの居間
翌日。
私はおばちゃんのもとを訪れた。
夜中のことを話す為に。
水城明里「おばあちゃんいる?」
水城スミレ「明里。いらっしゃい」
水城明里「あのね、話あるの」
水城スミレ「なんだい?」
水城明里「あのね、夜中にね。変な奴がきたの。 人間じゃなくて多分幽霊とかそういう類のもの」
水城スミレ「その幽霊とやらはどうしたんだい?」
水城明里「うん。 去り際にこう言ってた"あやつの後継者よ。 見つけたって。 我はお主たちを許しはせぬ"って」
私はおばあちゃんに昨日のことを話した。
おばあちゃんはバカにしないで話しを聞いてくれた。
水城スミレ「明里、ちょっと待ってなさい」
おばあちゃんはそう言うと古い本を持ってきた。
水城明里「これは?」
水城スミレ「いいから読んで見なさい」
水城明里「つぅーなに今の・・・・・・」
私が本に触れると電流が走るような痛みが走る。
そして、頭に変な声が聞こえた。
私が本に触れると電流が走るような痛みが走る。
そして、頭に変な声が聞こえた。
封印は解けた
再び本に触れると何ともなかった。
そして私は、それを読んでいく。
呼んでいくというか脳裏に浮かぶというか。
〇屋敷の一室
我ら水神様より力与えらし一族。
我らいかなる戦にも加担してはやらぬ。
それが、水神様より力を与えらし我らの決まり。
しかし。
初代当主は、戦に加担した。
その人物の名は水城愁一郎、
そのせいで。
我ら、水城家は、平清盛に恨まれてしまう。
そして。
平清盛を倒さなくてはならない。
これを読めている我ら水城家の後継者よ!
頼む!
あの亡霊、、、平清盛を倒してくれ!
これを読めているお主になら、当主になれる資格、、、いや、これを読めているお主こそが当主になるべきなんだ。
そう書かれていた。
水城明里「おばあちゃん・・・・・・これは?」
水城スミレ「それは、当主もしくは当主になれる人物にしか見れないうちの文献だよ」
水城明里「え? 文字なんか書いてないよ? それに私には・・・・・・」
水城スミレ「声が聞こえたんだろう? 文献に書き記される人、声が聞こえる人。 人によって違うんだよ」
水城スミレ「明里には、その資格があるんだよ。 当主になれる資格が」
水城スミレ「水城家の当主は何故か平清盛の亡霊が見えるんだ。 きっと私たちが憎まれているからだろうね」
水城スミレ「明里に見えたってことはきっと明里には当主になる資格があるんだよ」
水城明里「で、でも」
水城スミレ「明里。 今すぐ決めることはないんだよ」
水城明里「違うよ。 私が当主になったら・・・・・・」
私の両親は、水城家を一度は捨てた。
しかし。
私が、陰陽師になるならばという条件付きで許してもらえた。
陰陽師の仕事したらお金もらえるからいいんだけどさ。
私が何を言いたいのかを察したおばあちゃんは言う。
水城スミレ「ほかの人間の言うこと気にするんじゃないよ」
水城明里「おばあちゃん」
水城スミレ「お前の両親が水城家を捨てたのが私にはわからなくもないんだよ。 だから、自分の親を恨むのはお止め。 いいね?」
水城明里「私はそれには父さんたちの考えがあるんだし気にしてないよ」
水城明里「仕事が忙しいわりには不倫相手と会う時間はあるんだねーくらいにあきれてるだけ」
ホント、父さんたちはよくやるよね。
しかも。
母さんW不倫らしいし。
気のせいかもしれないけど。
私はきっと母さんに嫌われているような気がする。
〇おしゃれな教室
篠宮悠太「おーい水城!どうせ明日暇だろう?なら、特別にデートしてやってもいいぜ」
相変わらず、間違ったアプローチしてくる、ゆう。
水城明里「はぁー・・・しつこいなぁ、ゆうは。 私、暇じゃないし無理だから」
そう断り帰っていく。
暇なら勉強したらいいのに。
〇名門の学校
篠宮悠太「オッス!水城」
水城明里「あ、ゆう。 おはよう」
篠宮悠太「はぁー眠い」
水城明里「まーた、夜ふかししてたんじゃないの?」
ゆうはきっちり睡眠を取るから睡眠不足はないはず。
篠宮悠太「ち、違っ!女の子とシてなんか!」
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