〇不気味
　　────────口裂け女。
　　夜道を歩いていると、女に声をかけられる。
　　そして訪ねられる”わたし、キレイ？”と
　　そして”キレイ”だと答えると、その女はおもむろにマスクを外し・・・
口裂け女さん「これでもォ!?!?!?」

〇学校脇の道
口裂け女さん（・・・まあそんな調子で50年近くやってるワケですよ）
口裂け女さん（私のデビュー、1979年なんですよ わかります？ガ○ダムと同い年なんですよ）
口裂け女さん（・・・・・・・・・）
口裂け女さん（・・・今の子供たち、ほんと怪異怖がらなくなったというか・・・）
口裂け女さん（こないだなんかバズ目的で探されましたからね私・・・いや、ビビれよって）
口裂け女さん（・・・ぶっちゃけ引退したいんですけど 今の所TapNovelの都市伝説ギャルズって私ぐらいしかいないし）
口裂け女さん（八尺様でも来てくれたら楽になるんですけどね・・・まあ、気長に待ちますか）
口裂け女さん（しばらくはTapNovelでも私が最前線の時代は続きそう・・・）
口裂け女さん（・・・・・・・・・クソあちい!!）
口裂け女さん（何？今年の夏・・・というかここ最近の夏is何？）
口裂け女さん（いくら怪異でもこの気候でコートはまずいわよね・・・）
口裂け女さん（・・・っちぃ・・・）
口裂け女さん（・・・っと、カモが来た ちゃっちゃと怖がらせますか！）

〇学校脇の道
少年「・・・帰り遅くなっちゃったな」
少年「くそっ、なんでいつも俺ばっか・・・」
口裂け女さん「・・・ねえ、ボク？」
少年「えっ・・・俺ですか？」
口裂け女さん「・・・・・・アタシ、キレイ？」
少年「・・・・・・」
少年「・・・え、ええ、ハイ・・・」
口裂け女さん「・・・・・・・・・」
口裂け女さん「これでもぉおおおおお!?!?!?!?!?」
少年「・・・・・・はい、とても♡」
口裂け女さん（・・・・・・・・・あれ？）
口裂け女さん（・・・なーんか予想斜め上の答えが帰ってきたぞー？）
口裂け女さん（・・・いや）
少年「・・・・・・・・・」
口裂け女さん「────────────!!!!!!!!!!!!」
口裂け女さん「どっ、どどどどどどこ見てキレイつってんのよ!?」
少年「何言ってんですか!?彼女もおらず性欲持て余した中学生ですよ僕は!!」
少年「それに、こんな雌臭撒き散らして薄着の女の人が現れたら・・・そりゃあこうなりますよ!!!!」
口裂け女さん「めっ、めめめ雌臭!?!?!?!?」
　　・・・口裂け女は、ここでようやく自分が汗だくである事を思い出した