赤く燃える(かすみ編)(脚本)
〇謎の部屋の扉
???「・・・ここで合ってるの?」
???「はい!ここです・・・!」
???「ゆかり・・・!ゆかり!」
???「・・・・・・」
???「確かに聞こえたんです・・・ ゆかりの声が・・・」
???「あのね、かすみさん。 ゆかりさんが亡くなったことが受け入れられないのは分かるけど・・・」
かすみ「うわああああああああああああ」
???「・・・っ、ごめんなさい」
かすみ「あっ、いえ、いいんです・・・ 私が・・・おかしくなったのかな・・・」
???「・・・」
かすみ「ねぇ、先生・・・」
先生「どうしたの?」
かすみ「先生なら・・・ ゆかりの声が聞こえると思ったんだけど」
先生「・・・」
先生「ごめんなさいね、私には何も・・・」
かすみ「そうか・・・ふふふ・・・」
かすみ「本当におかしくなっちゃったのかな・・・ 私・・・」
かすみ「それとも・・・」
かすみ「ゆかりが特別」
かすみ「私にだけ教えてくれてるのかな」
〇体育倉庫
先生「かすみさんも、こんなところ・・・ もう来ない方がいいわよ・・・」
先生「その・・・思い出しちゃうでしょ・・・」
先生「いろいろと・・・」
かすみ「あの時・・・私とゆかりは閉じ込められて・・・」
かすみ「窓から・・・火を・・・」
かすみ「それで・・・苦しくて・・・でも」
かすみ「ゆかりは、もっともっともっともっともっともっともっともっともーーーーっと苦しくて!!!!!」
先生「もう・・・やめましょう、こんなこと・・・」
かすみ「だって先生・・・」
かすみ「まだ、苦しいって・・・」
かすみ「言ってるんです・・・」
先生「・・・それは、あなたの罪悪感からくる幻聴よ」
先生「あなたは助かった。それで良かったのよ」
かすみ「でも・・・ゆかりは・・・」
かすみ「まだ・・・苦しんでる・・・」
〇体育倉庫
先生「何をするの!?」
先生「・・・!扉が開かない・・・!」
かすみ「先生はあの時、左腕に腕時計をしてました」
先生「・・・!何の話をしているの、こんな時に!」
かすみ「今の時計、ちょーっと焼けてませんか?」
先生「!!!」
かすみ「あはっ!バレないとでも思ってました?」
先生「まさか、これあなたが・・・!?」
かすみ「ゆかりが教えてくれたんです」
かすみ「先生を連れてきてって」
先生「こんなことしたら、あなただって・・・!」
かすみ「そんなこと、もうどうでもいいの」
かすみ「私は、ゆかりが全てだった」
かすみ「ゆかりだけが、全てだった」
かすみ「それすらも、奪った先生・・・」
かすみ「あなただけは・・・許さない・・・」
かすみ「絶対に・・・」
先生「開けなさい!開けなさいってば!!!」
かすみ「あはっ!あははははははははははは」
かすみさんの重く黒い感情がダイレクトに伝わってくるようでした。静の怖さの前半部と、動の怖さの後半部の対比が効いていますね!