空想科学掌編 埋草第二話

松岡公平

エピソード1(脚本)

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〇UFOの飛ぶ空
  ロスミーが現れた。

〇丘の上
ロスミー「グローバル・サウスには、まだ、飢饉、貧困があります」
ロスミー「日本は、飢饉、貧困から解放されて、豊かな社会とみられています」
ロスミー「欲望が、次から次へと刺激され留まることがありません」
マサオ「消費社会!」

〇センター街
マサオの友達「ミキちゃんのブランドのバック素敵ね」
  マサルは、それを見つめた。

〇おしゃれなリビングダイニング
マサオの父「毎日、ぼっーとして、自分で食っていけるようになれるのか」
  父から元気づけられているのか、小言?
  父は黙して語らないが、『力を尽くして狭き門より入れ』が身に染みている。
  競争社会にいる。

〇花模様2
三語族①「ウッソー」
三語族②「ホント」
三語族③「カワイイ」
  1980年代、三語で感情を表現している若い女性達がいた。
  三語族と言われた。

〇パチパチ
現代の三語族①「ヤバ」
現代の三語族②「マジ」
現代の三語族③「ムズ」
  気持を大雑把に表現している。
  当たり障りなく響くのだろう。

〇カラフル
  みんなと繋がりを求める、エールに聞こえる。

〇水色(ライト)
  そろそろ家をでて、自分で生計を経てる時期にきた。
  テレポーションとテレパシーを活用してみることを考えた。

〇お台場
  テレビ局への企画提案を考えた。

〇テレビスタジオ
  イルージョンを演じるマジシャンはどうだろう。

〇大劇場の舞台
  舞台ーパリのテレビの二元中継だ。

〇空港のロビー
  舞台から消え、パリから顔をだす。

〇大劇場の舞台
マサオ「みなさん、パリから帰ってきました」

〇大劇場の舞台
マサオ「欲しいものを言ってください」
マジックの観客「沖縄・久米島の海ぶどうが欲しい」
  マサルは消える。
マサオ「朝採れの久米島産、海ぶどうです」
マジックの観客「・・・・・・」

〇赤(ダーク)
  マジックには、”タネ”がある。
  テレビ局は、”信頼と信用”で成り立つ。

〇小さい会議室
テレビ局プロデューサー「今度のテレポーションとテレパシーを使った企画はどうだ、何か、しっくりこないが」
テレビ局ディレクター「マジックというより、フエィクね」
テレビ局ディレクター「ネタばれとして、影武者、ヤラセを思ってしまうのでは」
テレビ局プロデューサー「ボツだな」

〇オーディション会場(物無し)
面接官「特技は、何か、ありますか」
マサオ「テレポーションとテレパシーです」
面接官「次の方」

〇テクスチャ3
  エスタブリュシュメントの固まった時代、椅子取りゲームの中で、割のいい椅子に座るのは難しい。

〇丘の上
「星空を見つめた」

コメント

  • せっかくロスミーから授かったのにテレポーションとテレパシーを全く使いこなせないマサルがもどかしいというか人間的というか。80年代の三語も現代の三語も、使う人間の心の根っこにある無意識の意図には共通しているものがありそうですね。

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