シェアする?ヒーロー!

makihide00

第1話 ヒーロー魂(脚本)

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〇荒廃した街
モンスター「シュギャー!」
モンスター「シュギャギャー!」
アナウンサー「昨日、東京にまたしても 正体不明のモンスターが現れました」
モンスター「シュギャー!」

〇綺麗なダイニング
ひまり「おっはよー!」
ユリカ(ひまりの母)「おはよう、ひまり 朝ごはんできてるわよ」
ひまり「なに?またモンスター出たの?」
ユリカ(ひまりの母)「そうみたい・・・ 最近多くなってきた気がするわね」
ひまり「でも、またあのヒーローたちが やっつけてくれたんでしょ?」
ユリカ(ひまりの母)「ええ・・・」

〇荒廃した街
アナウンサー「しかし、ここで颯爽と登場したのが われらがトラストマンとトラストレディー」
モンスター「シュギャッ!?」
「ハイパーラブリーボム!!」
モンスター「シュギャァァァァァッ!!」

〇綺麗なダイニング
ひまり「モンスターもトラストマンたちも いったいなんなんだろーねー」
ユリカ(ひまりの母)「わからないわ・・・ でも、トラストマンたちのおかげで 平和が保たれてるわけだから」
ひまり「だねー、感謝しないとねー」
ひまり「・・・やばっ!もうこんな時間! いってきまーす!」
ユリカ(ひまりの母)「もう・・・朝ごはん・・・ しょうがないわね・・・」
ユリカ(ひまりの母)「いってらっしゃい、ひまり」

〇駅前ロータリー(駅名無し)
ひまり「今日は学校終わったらバイト・・・」
ひまり「菅原さんと一緒のシフトだっ!」
ひまり「マジカッコいいよねー、 菅原さんって・・・」
ひまり「な、なに!?」
モンスター「シュギャギャギャー!」
ひまり「で、出た!モンスター!」
ひまり「・・・間近で見るとすごい迫力」
ひまり「いや、そんなこと 言ってる場合じゃないし! とりあえず逃げなきゃ!」
ひまり「でも・・・どこに・・・!?」
モンスター「シュギャー!」
ヨシト「おい、レイカ!急げ!」
レイカ「わかってる!」
ひまり(あのふたり・・・)
ひまり(トラストマンとレディーって 普通に考えたら男女ペアよね・・・)
ひまり(・・・まさか!?)
ヨシト「くそっ、渡れねぇ・・・ もういい!レイカ、突っ切るぞ!」
レイカ「オーケー!」
ひまり「・・・え」
ひまり「・・・う・・・そ」
通行人「おい!救急車!」
通行人「いや、これは・・・もう・・・」
ひまり(・・・見ちゃった)
ひまり(・・・見ちゃった見ちゃった見ちゃった!)
ひまり(アタシ、目の前で人が はねられるとこ見ちゃった・・・!)
モンスター「シュギャー!」
ひまり「・・・」
ひまり「いったいどうすればいいの?」
ひまり「・・・た、す、けて」
ひまり「たすけて・・・ だれか、たす・・・けて・・・!」
ヨシト「・・・」
ひまり「・・・」
ひまり「おにーさん、さっき車に はねられたはずじゃ・・・」
ひまり「幻覚・・・?」
ヨシト「・・・」
ヨシト「おい、頼みがある・・・」
ヨシト「アンタのカラダ、貸してくんねぇか?」
ひまり「・・・」
ひまり「・・・幻覚って、しゃべるの?」
ヨシト「いや、オレは幻覚じゃない・・・魂だ」
ひまり「・・・魂って、しゃべるの?」
ヨシト「知らねぇよ! でもこうして今オレはしゃべってる!」
ヨシト「だからさ、もう一回言うけど、 アンタのカラダを貸してくれ!」
ひまり「・・・ちょっとなに言ってるかわかんない」
ヨシト「もういい!時間がない! 中に入らせてもらう!」
ひまり「ちょ、ちょっとなんなの!?」
ヨシト「ぬうううううん!」
ひまり「な、なんなのこの圧! カラダの中から飛ばされそうな・・・」
ヨシト「うう、もうちょい、もうちょいで・・・」
ヨシト「おい!なんかこう・・・ もっとカラダの中から魂を排出しろ!」
ひまり「どうやればいいかわかんないよ! 今まで生きてきてそんな経験 あるわけないでしょ!」
ヨシト「そうだな・・・あ、あれだ!」
ヨシト「・・・ラマーズ法!」
ひまり「そんなんでほんとに出るの!?」
ヨシト「いいから試すぞ! ・・・ひっひっふー、ひっひっふー」
ひまり「ひっひっふー、ひっひっふー ・・・女子高校生になにやらせてんのよ!」
「ひっひっふー!」
「ひっひっふー!」
「ひっひっふー!」
ヨシト「・・・あ」
ひまり「・・・え」
ひまり(中の人ヨシト)「・・・ありがとよ」
ひまり(中の人ヨシト)「いやー、やってみるもんだなー」
ひまり(魂)「はあああああ!?マジ!? アタシ浮いてるし!透けてるし!」
ひまり(魂)「ちょっと!これ元に戻るんでしょうね!?」
ひまり(中の人ヨシト)「大丈夫だよ! 変身してモンスター倒したら すぐに返してやっから!」
ひまり(魂)「変身・・・? それじゃやっぱり、おにーさん・・・」
ひまり(中の人ヨシト)「みんなには、ナイショだぜ・・・」
ひまり(中の人ヨシト)「トラストチェンジ!!」
トラストマン「トラストマン、見参!」
ひまり(魂)「ちょ・・・」
ひまり(魂)「アタシのカラダ、 フツーにトラストマンになってるー!」
ひまり(魂)「え?え? カラダどうなって・・・え?」
ひまり(魂)「しかもでかっ! 身長3倍ぐらいになってるし!」
ひまり(魂)「ちょっとー! ちゃんと元のカラダに 戻るんでしょうねー!?」
トラストマン「ああ・・・」
トラストマン「ヒーローのヒーローたるゆえん、 それはカラダじゃない・・・」
トラストマン「魂なんだ!」
ひまり(魂)「・・・」
ひまり(魂)「いや、他人のカラダを 強引に借りといて 言うセリフじゃないでしょ!」
モンスター「シュギャーン!」
トラストマン「今はつべこべ言ってる場合じゃない! とにかくモンスターを倒すのが先だ!」
トラストマン「はあああああ!」
モンスター「シュギャッ!?」
トラストマン「うおおおおお!」
ひまり(魂)「・・・」
ひまり(魂)「だから、カラダどうなってんのよー! いくら魂がヒーローだからって そんなビームとか炎とか出せんのー!?」
トラストマン「出せてんだから出せてんだろうよ! あーもう、いちいちうるさ・・・」
モンスター「シュギャギャギャー!」
トラストマン「し、しまっ・・・!」
モンスター「シュ、シュギャギャッ!」
トラストマン「んんっ!?誰だ!」
トラストマン「レディー・・・!無事だったのか!」
ひまり(魂)(車にはねられたあのおねーさんが トラストレディーのはず・・・)
ひまり(魂)(ってことは、もしかして おねーさんも誰かのカラダを?)
「ハイパーラブリーボム!!」
モンスター「シュギャァァァァァッ!!」
ひまり(魂)「・・・」
ひまり(魂)「大迫力・・・」
ひまり(魂)「いや、ってゆーか、 早くアタシのカラダ返しなさいよー!」
トラストマン「わかってる! ここじゃなんだから、一旦ワープだ!」
ひまり(魂)「だから、いくら魂がヒーローだからって ワープとかでき・・・」

〇荒野
ひまり(魂)「ほんとにワープしてるし!」
ひまり(魂)「あ、しかもちゃんと アタシのカラダに戻ってる!」
ひまり(中の人ヨシト)「ワープ中に変身を解いたんだ・・・」
ひまり(中の人ヨシト)「いやー、しかしよかった・・・」
ひまり(中の人ヨシト)「レディー・・・いや、レイカも なんとかなったみたいだし!」
ひまり(中の人ヨシト)「なぁ、レイカ・・・?」
トラストレディー「・・・」
「・・・」
「だーーーれーーーっ!?」

〇黒
  つ づ く

次のエピソード:第2話 心残り魂

コメント

  • そこはイケメンの菅原さんじゃないんだ!?と、最後につっこんでしまいました!「ヒーローは魂」という定番の台詞をこういう設定にする発想がすごいです。

  • こんにちは!ひょんなことからとラストマンになったひまりちゃんでしたが、最後おじさんが出てくると思わなくて、とても次が気になりました!

  • フツーではなく、サイコーに面白いですね!!
    フツーの女子高生がフツーじゃない世界で、どんなサイコーの活躍をするのかフツフツします😁

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