第5話、ラシリマエ(脚本)
〇荒野の城壁
O, Gloriosa Domina──
〜🎵
天草四郎時貞「みそ五郎〜〜」
お美和「どうして‥」
有家監物(ありえけんもつ)「ワシのせいだ‥」
有家監物(ありえけんもつ)「ワシがあんな命令しなければこんな事には‥」
オランダの船デ・ライプ号はそれから2週間そこに留まり砲撃を繰り返した。
この攻撃による被害や死傷者は少なかったものの──
ポルトガルの援軍を待ち侘びていた
城内の人々の士気はかなり下がった──
俺達は四郎に騙されたのか!?️
援軍なんか来ねえじゃねーか!!️
いや、落ち着け!️必ず神はお助けになる‥
神の存在を疑う者すら出始めたほどである──
天草四郎時貞「デウス様、願わくばみそ五郎を御許(みもと)に導かん‥」
「アーメン」
有家監物(ありえけんもつ)「ポルトガルの援軍は来ない──」
有家監物(ありえけんもつ)「兵糧も弾薬も尽きかけている──」
有家監物(ありえけんもつ)「これからどうなるか──」
天草四郎時貞「〜〜〜💧」
天草四郎時貞「💧💧💧」
山田右衛門作「・・・」
山田右衛門作(私は、この純粋な若者と城内の人々を助けたい!️もう血は懲り懲りだ!️ でもどうすれば‥)
山田右衛門作(あ、そうだ!️)
山田右衛門作(!️!️!️)
〇屋敷の一室
2月18日
山田右衛門作(信綱様各位)
山田右衛門作(城内の人々の命をお助け下さい 中には仏教徒も多数居り私のように 妻子を人質に取られ 無理に一揆勢に加えられた者も居ります)
お、良い人じゃん🩷
山田右衛門作(総攻撃の日時さえ教えて頂ければ)
山田右衛門作(城内に火を付け 騒ぎに乗じて 船に乗せて助けるフリをして 天草四郎を生け捕りにして 差し出してご覧に入れます!️)
山田右衛門作「よし!!️」
そっちかーい!!️
山田右衛門作「この矢文を信綱様へ──」
幕府軍の忍者「はッ」
〇屋敷の大広間
松平信綱(知恵伊豆)「皆様・・・」
松平信綱(知恵伊豆)「お静かに願います!!️」
知恵伊豆、
貴方は何故外国の勢力(オランダ)
等に協力を求めたのですか!?️
バカですか!?️
日本の恥
松平信綱(知恵伊豆)「その方がポルトガルの援軍を ひたすら待ち侘びる 一揆勢の奴等に心理的打撃を与え 事の鎮圧も 速く済むと思ったからです」
結局この砲撃作戦は中止されたが
松平信綱(知恵伊豆)(くっそー)
松平信綱(知恵伊豆)(このままでは済まさん 次の手は考えてある──)
次の手
それは──
今回のタイトル「ラシリマエ」、読む前から気になっていましたが、ポルトガル語でしたか!イタリア語の”lacrima”なら馴染みあったのですが、勉強不足でした……
ちょうど一揆勢が劣勢に向かう局面、この新感覚物語ではどのように描かれていくのかとても気になっています(…ハードル上げすぎでしょうか?w)