魔力を操れ

ガンダーラ磯崎

第4話 「恐怖の初遭遇」(脚本)

魔力を操れ

ガンダーラ磯崎

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〇二階建てアパート

〇アパートの台所
マヨルガ「さあ、残酷ショーの幕開けだ!!」
マヨルガ「あ、余り物!」
マヨルガ「え?え?え?何でこのタイミング?え?え?」

〇整頓された部屋
マッドブル「え!?」

〇アパートの台所
マヨルガ「あ、逃げた!」
マヨルガ(人形とぬいぐるみが デカくなっただけなのに・・・)
マヨルガ(何の意思も感情も無いのに・・・)
マヨルガ(ちゅうか穴倉の野郎、ぬいぐるみを 置く場所考えろよ)
マヨルガ(換気扇の角にゴミ箱置いたら ダメだってあれほど言っただろうが)
マヨルガ(ただ、)
マヨルガ(今回は、穴倉のだらしなさに助けられた・・・)
マヨルガ(まさか魔人が人形にビビりだすとは・・・)
マヨルガ(カカシに逃げるカラスだな)

〇黒

〇テレビスタジオ
キャスター中島「日本各地でディザスター猛暑が 猛威を奮っています!」
キャスター中島「熊底市では、正午の気温が50℃を記録」
キャスター中島「通常の約10倍の紫外線にご注意ください」

〇アパートの台所
マヨルガ「なるほど」
マヨルガ「強力な紫外線と・・・」
マヨルガ「スポットが融合して・・・」
マヨルガ「絶妙なタイミングでパワーが増幅したと・・・」
マヨルガ「やべ・・・どかしとくか・・・」
家主の澄江さん「穴倉てめえ、いい加減に・・・」
家主の澄江さん「な、な、な、何なの!? このペット!!!?」
家主の澄江さん「こ、この子も誰なの!!?」

〇屋敷の大広間
会長「あの下請けはもう用済みだから 売っちまうか?」
専務「ええ。技術者だけ引き抜いて・・・」
専務「適当にギャラ払って・・・」
専務「社員が技術盗んだらポイですわ!」

〇魔物の巣窟
マッドブル「妖気も何も感じない 怪獣と女が現れたんです!!」
魔伝道師バロザ「無機質な巨大物体が現れたと・・・?」
マッドブル「はい! 全く前例が無い事態でしたので、 とりあえず回避しなければと!!」
魔伝道師バロザ「そうか。さぞかし怖かったろうに」
魔伝道師バロザ「いったいその物体から どんな攻撃をくらったんだ?」
マッドブル「いや・・・何の攻撃もくらってません・・・」
魔伝道師バロザ「ん?何もくらってないのに逃げたのか?」
マッドブル「・・・はい」
魔伝道師バロザ「やる前から怖くて逃げたんだな?」
マッドブル「・・・あ、そ、そのー・・・」
魔伝道師バロザ「負け犬は消すまで」
魔伝道師バロザ「ん?待てよ?」
魔伝道師バロザ「戦った女の特徴を聞くの忘れたな・・・」
魔伝道師バロザ「おい、マッドブルよ」
マッドブル「ハッ!よ、甦った!!」
魔伝道師バロザ「ところで、お前と戦った女は、 どんな容姿だったのだ?」
マッドブル「あ、えーと・・・ち、血まみれで 皮膚がグリーンで・・・」
マッドブル「長い黒髪に 白いワンピース姿・・・」
魔伝道師バロザ「マヨルガの可能性が高い・・・」

〇清潔なトイレ
穴倉圭(30分経つけど物音一つしねえ・・・)
穴倉圭(出て・・・みるか?・・・)
穴倉圭(何か盾の代わりになりそうなものは 無いかな?・・・)
穴倉圭(これだ・・・・・・)

〇豪華なリビングダイニング
穴倉圭「あれ?」
穴倉圭「誰もいない・・・・・・?」

〇二階建てアパート

〇整頓された部屋
穴倉圭「ただいまー」
穴倉圭「あ〜、疲れた」
マヨルガ「こっちもだよ」
穴倉圭「今日さあ、加賀さんのマンショ・・・」
穴倉圭「な、何なのこれ!?」

〇アパートの台所
  マヨルガ「お前がもらった人形とぬいぐるみだよ」
  穴倉「バケモンじゃねえかよ!」
  マヨルガ「お前が換気扇の角に捨てたら
  パワーアップしたんだよ」

〇整頓された部屋
穴倉圭「こんなにデカいと捨てるの難しいな。 邪魔だわ〜」
マヨルガ「そういえば今日、家主が入って来たぞ」
穴倉圭「マジで!?」
マヨルガ「こいつらがパワーアップした時の騒音に キレてたわ」
穴倉圭「やべえ。 今度こそ退去だな」
穴倉圭「ほら、噂をしたら来ちゃったよ・・・」
家主の澄江さん「穴倉ちゃん、お疲れさん」
穴倉圭「どーも」
家主の澄江さん「この巨大な人形とぬいぐるみは、 どこで買ったのかしら?」
穴倉圭「近しい人から頂いたもらい物です」
家主の澄江さん「これ、売ってくれない?」
穴倉圭「え!?」
家主の澄江さん「すごく素敵じゃないの」
穴倉圭「そうでしょ!?良いですよね!!」
家主の澄江さん「親戚の子にプレゼントしたいのよ」
穴倉圭「ぜひぜひ!」
家主の澄江さん「ホントに!?」
穴倉圭「ええ!持ってっちゃってください!」
家主の澄江さん「ちょっと近くでよーく見ていいかしら?」
穴倉圭「どうぞどうぞ!」

〇アパートの台所
家主の澄江さん「こういう怪獣みたいの 親戚の子大好きでさあ」
穴倉圭「確かに子供は3度の飯より 怪獣・・・」
穴倉圭「か、怪獣でも来たのか!!?」
家主の澄江さん「は?どうしたの?また大声出して。 叩き出すわよ?」
穴倉圭「い、いや、そ、そのー・・・」

〇整頓された部屋
魔獣ゴードン「久しぶりだなマヨルガ」
マヨルガ「ふん、呼び捨てすんのは500000000年 早えよ」

〇アパートの台所
穴倉圭「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
家主の澄江さん「ねえ? 何で口開けたまま突っ立ってんの?」
家主の澄江さん「どこ見てんのよ?ねえ?」

〇整頓された部屋
  家主「何も無いじゃないの!」
  穴倉「行け!行け!今どうなってんだ!?
  それは有効なのか!?」
  家主「あんた幻覚でも見てんの!?
  ねえ?ちょっと?」
  穴倉「何か分からんけど多分それ良いぞ!」
  ───────つづく───────

〇黒
  ──────魔力を操れ──────
  ──────第4話──────
  ────「恐怖の初遭遇」────
  ────────おわり───────

次のエピソード:第5話 「使者の邪伝」

コメント

  • 最後のパワースポットとサタンスポットの見取り図!
    めちゃくちゃリアルに感じでてイメージしやすかったです!ぬいぐるみ、まさか引き取られることになろうとは
    ラッキーでしたね

  • 隣で大家さんが話しかけているときにバトル。いいですね。大家さんビックリするでしょう。流石にひきつって追い立てなくなるのではないかという期待もあります。
    しかし宍倉くんが出ていったところで次の入居者も大変そうですね。
    パワースポットは結構使われてますがサタンスポットはパワーアップしないのかな?次回予告があっても展開が読めないので毎回楽しみです。

  • 家主の澄江さんの驚いた声と、マッドブルの泣き声の可愛らしさがwww
    そして、ラストの社長と専務の楽し気なシーンに何故か心奪われますww

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