月1デートしませんか。

キリ

オリジナル(脚本)

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〇一人部屋
寿司ネタねぎとろ「今日って"L"のイベントやるんだよな」
寿司ネタねぎとろ「いやー行きてえな~~」
寿司ネタねぎとろ「みんな都合あうかなー」
寿司ネタねぎとろ「けど、俺の密かな趣味を知られたくねえし」
寿司ネタねぎとろ「んー・・・」
寿司ネタねぎとろ「んあ?」
寿司ネタねぎとろ「誰からだろ」
  彼のシイッターのニックネームは
  "寿司ネタねぎとろ"
  ネギトロだが好きなネタは、とろたくだ
  しかし、ニックネームを付けたくても
  付けられなかった
  同じ思いの人がいたのか、"とろたく"
  という文字は受け付けてくれなかったのだ
寿司ネタねぎとろ「"拡散希望" "月1デートしませんか "」
寿司ネタねぎとろ「・・・めっさ怪しい」
寿司ネタねぎとろ「誰が行くか」
寿司ネタねぎとろ「・・・・・・・・・けど」
寿司ネタねぎとろ「これもいい経験になるだろうし、 俺も見知らぬ誰かとだったら オタク爆発させられるし」
寿司ネタねぎとろ「一回くらいは当たって砕けてみるか!」
寿司ネタねぎとろ「参加希望っと♪」

〇渋谷駅前

〇渋谷のスクランブル交差点
寿司ネタねぎとろ(うわー緊張してきたな〜)
寿司ネタねぎとろ(でもあえて人通りの多いところを 待ち合わせ場所にすりゃあ 俺になにかあっても、大丈夫だし!)
寿司ネタねぎとろ(てか遅いな相手・・・)
「すみません」
「もしかして、ネギトロさんでしょうか」
寿司ネタねぎとろ「え、ああはい・・・」
柳「あはは、なーんだ」
柳「僕少し前からここにいたんですけど どなたか分からないので・・・」
寿司ネタねぎとろ「あ!ああー!それもそうですね!」
柳「声をかけてよかったぁ、さあ行きましょ」
柳「自己紹介はおいおい、ね?」
寿司ネタねぎとろ「はっはい!」
寿司ネタねぎとろ(え、あのLのライブ誘ってきた方?)
寿司ネタねぎとろ(予想以上に年上じゃねえの)
寿司ネタねぎとろ(ちょっと幸先不安)

〇土手
  ネギトロの隣にいるのは、柳さん
  年は離れているけれど、とても気さくに
  話しかけてくるから年の差があっても、
  それを気にせず話せる人柄だった
  見かけによらず、パンクバンドLの
  ガチファンだそうで
  ギャップ萌えだ
寿司ネタねぎとろ「Lの結成当初に知ったんすね」
柳「そうなんです♪もう痺れる歌詞と ギター、ベースのメロディがもう! !」
寿司ネタねぎとろ「あはは・・・すげえ」
柳「ああ・・・すみません ガチファンなものですから、つい」
寿司ネタねぎとろ「いえいえ、なんつーか俺はLが好きで オタクかなと思ってたけど、 柳さん蘇にはほどではないし・・・」
寿司ネタねぎとろ「意外とにわかファンなんだと思いました」
寿司ネタねぎとろ「けど、ガチファンから色々聞けたし! これからLをリアルガチで見れるし!」
寿司ネタねぎとろ「テンション爆上がりになりやした!」
柳「アハハハッ、それはお世辞でも嬉しいです」
寿司ネタねぎとろ「ホントですってえ♪」
  こうして、二人の初対面は
  パンクバンドのライブ会場まで
  ゆるりと歩み続けたのだった

〇ライブハウスの入口
  そしてようやく、ライブ会場にやってきた
寿司ネタねぎとろ「うあはあ〜〜」
寿司ネタねぎとろ「来たんだなついに! 俺人生初ライブ観覧なんすよ!」
柳「え!そうだったんですね」
柳「なら、ようこそライブへ」
寿司ネタねぎとろ「あざす!」
寿司ネタねぎとろ「あ、そうだチケット買ってきますね」
柳「ああそれなら不要ですよ」
寿司ネタねぎとろ「え?」
柳「これをどうぞ」
寿司ネタねぎとろ「えええ? !チケット?」
寿司ネタねぎとろ「やべえ、声でかかった・・・」
寿司ネタねぎとろ「え、でもなんで?」
柳「実はどうしてもライブに行きたくて、 ファンクラブと一般用とで ダブル予約したんですよ」
柳「そしたらなんとどっちも1枚ずつ 当選してしまって」
柳「転売するほどのことでもなく・・・ お金がほしいわけでもありませんしね」
柳「なので思い切って、シイッターのチカラで 一緒にライブに行ってくれる人を 募集してみたんです」
柳「そしたらわんさか応募者といいますか 名乗り出てくださった人たちが多くて」
柳「あまりにも多いもんでどうしたらよいかと」
柳「そこで、一番最後に応募してくれた方に 絞ってみたんですよ」
柳「ほらぁ、最後に募集した人って 運なさそうに思うじゃないですか」
寿司ネタねぎとろ「ん?じゃあ俺が最後に応募したってこと?」
柳「はい(笑)」
寿司ネタねぎとろ「アハハハッ やべ、ウケる」
寿司ネタねぎとろ「面白いっすね、柳さんって」
柳「いえいえ、パンクですから(笑)」
寿司ネタねぎとろ「アハハハッ 涙出てきたわ」
柳「それじゃあ、準備は整いましたので 中に入りますか」
寿司ネタねぎとろ「はい!」

〇ライブハウスのステージ
寿司ネタねぎとろ「うあ〜〜♪」
寿司ネタねぎとろ「夢にまでみたライブ会場、やっばぁ」
柳「そうでしょそうでしょ♪」
寿司ネタねぎとろ「いよいよ生Lみれるんだ〜 ああやべえ、興奮が収まらねえ!」
柳「しばらく待ちましょうか、Lが来るのを」
寿司ネタねぎとろ「はい、すみません」
柳「僕もネギトロさんくらい若かったら 同じようにはしゃいでると思いますよ」

〇ライブハウスのステージ
  そして、会場が暗転した瞬間
  ヒールで歩く音が鳴り響く

〇ライブハウスのステージ
LENI「みんなーーー!やっと会えた!」
LENI「今日はうんっと楽しませるから 最後まで楽しくPANKに狂おうぜ!」
LENI「スバル!なにか一言」
subaru「みんなウェーーイ!」
subaru「センキュ、以上!」
LENI「それだけなんかいっフフッ」
LENI「それじゃあお待ちかねの一曲歌うよ」

〇ライブハウスのステージ
寿司ネタねぎとろ「やべえ、まじでやべえ、ホンモンだ」
寿司ネタねぎとろ「LENI顔ちっさ!subaruクールすぎ ああもう最&高」
柳「盛り上がりますね♪」
寿司ネタねぎとろ「もう感動で泣けてきた」
柳「へい!へい!」
寿司ネタねぎとろ「へい!へいへいへい!」
寿司ネタねぎとろ「楽し〜♪」
柳「あーーライブオリジナル音程が これまた痺れる!さすがLENI」
  会場の盛り上がりのなか、 
  二人はの独り言なのか
  会話しているのか、曖昧な状態だった
寿司ネタねぎとろ「あれ?柳さんなんか言ってました?」
柳「え?」
柳「なんですかー?」
寿司ネタねぎとろ「聞こえてますー?」
柳「え?」
  いざ会話しようとするも、スピーカーが
  効きすぎて会話にならなかった

〇黒
  盛大に行われたライブも、
  アンコールが終わり、
  観客たちはゾロゾロと帰っていく

〇ライブハウスの入口
寿司ネタねぎとろ「まだ興奮が冷めねえ〜」
柳「とっても楽しかったですね!」
寿司ネタねぎとろ「はい、また見たいな〜」
柳「ハハハッ、ライブの沼にハマりましたな」
寿司ネタねぎとろ「こんなに楽しいなら、俺もライブの抽選 応募してみますよ」
柳「おお、それは良い心がけです」
柳「それでは、僕はこっちに帰りますので」
寿司ネタねぎとろ「今日はマジで大変ありがとうございました」
柳「こちらこそ、一緒にライブを見てくれて ありがとうございました」
柳「では」
寿司ネタねぎとろ「さよなら〜」
  二人は別れを告げ、ライブ会場を後にした

〇一人部屋
寿司ネタねぎとろ「ふう、なんか夢のような一日だったな」
寿司ネタねぎとろ「知らない人、知らない世界、場所に行けて」
寿司ネタねぎとろ「なーんか、明日も今日みたいに 過ごしたいな〜な〜んて♪」
寿司ネタねぎとろ「けど明日から5連勤かーー休みた」
寿司ネタねぎとろ「はあ、Lの曲流しながら寝ようっと」
寿司ネタねぎとろ「あ〜〜寝るの惜し・・・」
  寿司ネタねぎとろはぐっすり眠りについた

コメント

  • 普段の生活では知り合えない人や出来事に出会えるのがSNSの良いところですね。学校や職場の付き合いとは別の「共通の趣味友」みたいな存在がもっとポピュラーになれば、人生ももっと豊かになるような気がします。

  • きっとこの先も2人の付き合いは続くんじゃないのかなあと想像させられるほど、良いフィーリングを感じました。私も好きなアーテイストがマイナーなので、コンサートには一人で行ってましたが、やっぱり共感してくれる相手がいるにこしたことはありませんね。

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