神秘の森~ソフィーユ出立まで(脚本)
〇霧の立ち込める森
ゆい「ここが神秘の森か 良い雰囲気だなぁ」
ソル「霧がある事でより、神秘な感じが出ているな だが以前来たよりもモンスターの気配を感じる・・・」
なおと「あいつらじゃなければ大丈夫だろうけど・・・」
ソル「もし彼らなら、これ以上の気配だろう 今回は違うと思うよ」
ソル「こ、この声はライトミストか!?」
グロイミスト「お前がゆいか」
ゆい「え?」
ソル「ライトミスト?」
グロイミスト「我はグロイミスト ダスト様に使える者だ」
「え!?」
グロイミスト「ゆい、お前を連れて帰るようにダスト様から命令されている 来てもらおうか」
ゆい「っ・・・」
なおと「させるかよ!!」
ゆい「なおと!?」
なおと「ここは俺達に任せてくれ! ゆい、はるとソルさんと待ってろ」
ゆい「うん、わかった」
グロイミスト「仲間か・・・ 我の力を甘くみるなよ?」
なおと「な、なんだ、地面が揺れてる!!」
グロイミスト「アースインパクト!!」
しゅん「っ、危ねぇ!!」
なおと「しゅん、守ってくれたのか?」
しゅん「大事な仲間を失いたくないからな だけどあいつを守りたいなら、もっと気をつけろよ?」
なおと「うん、ありがとう」
グロイミスト「我の攻撃を守るとは・・・ だが、次はどうかな?」
しゅん「エネルギーチャージしたか・・・ おい、あれで行くぞ!」
なおと「おう!」
しゅん「・・・、ここだ!!」
グロイミスト「うっ・・・ な、なぜ我の急所がわかったんだ!?」
なおと「よそ見すんなよ!!」
グロイミスト「ぐわ~!!!!」
なおと「はぁはぁ・・・、これでどうだ?」
ライトミスト「っ・・・、一体我は何をしていたのだ? モンスター共に囲まれた所までは覚えているのだが・・・」
ソル「ライトミスト、だよな?」
ライトミスト「ん? 其方はソル!? な、なぜここへ?」
ソル「魔王討伐のためソフィーユに立ち寄った所、神秘の森が大変だと聞いて来たんだよ」
ライトミスト「ほう・・・」
ライトミスト「後ろに居る、なおと、しゅんよ 我を正気に戻してくれてありがとう」
なおと「えっ、何で俺達の名前知ってるんだ!?」
ライトミスト「ふっ、我はドリーム様と同じような力を持つ龍だからな この世界に住む者達の名は知っている」
ライトミスト「君はゆい、その隣に居るのははる」
ゆい「本当に当たってる、凄い!」
ライトミスト「これくらいはわかるさ」
ソル「ライトミスト、君が正気を失った時の状況は思い出せるか?」
ライトミスト「ハッキリとは覚えてないが、これだけはわかる」
ライトミスト「2体の巨大なモンスターが他のモンスターを従え、襲いに来たのは覚えている」
ソル「そのモンスターの名はグラン、ダウンと名乗っていたか?」
ライトミスト「あぁ、そうだ 奴らは強大な魔力を持ち、この我でさえも正気を失った」
ゆい「やっぱり彼らをどうにかしないと・・・」
ライトミスト「奴らを倒すのはソル様の力でもかなり厳しいかと・・・」
ソル「あの時は奴らの力が弱まった隙をついて攻撃出来たが、私の力でもかなり厳しいのは確かな事だな・・・」
ソル「だけど、1つだけ可能性がある」
ライトミスト「可能性?」
ソル「彼女達が覚醒し、ドリームカムトゥルーを使えれば彼ら、いや、ダストも討伐は可能になるはずだ」
ライトミスト「ドリームカムトゥルー!? この世界に住む者がほとんど使いこなせなかった、覚醒技を彼らに!?」
ゆい「わ、私達が!?」
ソル「君達なら大丈夫さ! まっ、そのためにも神殿に行きたくてね」
ライトミスト「ほう、ソフィーユ神殿なら可能性はあるかもな せっかくなら、フェアリー温泉にも行ってみるといい」
ゆい「ありがとうございます」
ソル「ありがとう」
ライトミスト「さてと、我も修行に励むか・・・ くれぐれも気をつけて魔王の所へ行きなさい」
ゆい「はい!」
ソル「あぁ、ライトミストもな」
ソル「さて、私達も行こうか」
「はい!」
〇大聖堂
はる「ここがソフィーユ神殿・・・」
ゆい「凄い・・・ 初めて、こんな素敵な所来たよ!」
ソル「ふふっ、ここまで凄い神殿はここだけだからな」
ゆい「確か、ソフィーユ神殿はかつてドリーム様が修行されていた神殿なんですよね?」
ソル「あぁ、ドリームと私がかつて修行し、未来の冒険者へ向けたある物を隠しているのだが・・・」
ソル「あった、これだ」
ゆい「これは?」
はる「マ、マジカルフューチャースター!?」
ゆい「はる知ってるの?」
はる「もちろんだよ!! マジカルフューチャースターは、魔道具屋に伝わる古の魔道具で」
はる「遙か昔に存在していたけど、古の冒険者しか使えなかったって言われてるんだよ!!」
ゆい「え!?」
ソル「よく知っていたね マジカルフューチャースターは、古の冒険者のリーダー、「ヒスイ」が使っていたと言われているんだよ」
ゆい(ヒスイ? 確かお母さんから、そんな名前聞いたような・・・)
ゆい「思い出した! ヒスイは私のご先祖様だよ!」
「え!?」
ゆい「お母さんが、ご先祖様であるヒスイ様は古の冒険者のリーダーとして大活躍されたと昔からよく聞いていたんです」
ソル「そうか 実は、このマジカルフューチャースターは完全な姿ではない」
はる「確かに、もっと魔力が溢れ出てたような?」
ソル「ヒスイは旅を通じて、マジカルフューチャースターを覚醒させたらしい ゆい、どうかこれを受け取ってほしい」
ゆい「・・・」
ゆい「わかりました マジカルフューチャースターは私が受け継ぎます!」
ソル「ありがとう」
なおと「あの、古の冒険者の武器って他にもありますか?」
ソル「うーん・・・」
ソル「あるとは思うが、どこにあるかはわからないな・・・」
ゆい「なら、旅しながら探してみようよ!」
なおと「だな!」
ソル「かなり無謀だが、まぁいいか?」
ゆい「外も暗くなってなってきてますし、そろそろ戻りませんか?」
ソル「そうだな」
「・・・」
〇ボロい山小屋
ソル(古の冒険者の武器の在処、か・・・)
しゅん「よっ、戻ったぜ」
はる「あれ、ソルさん?」
ソル「あっ、すまない、少し考え事をしていた フェアリー温泉はどうだったかな?」
しゅん「超気持ちよかったっすよ」
はる「大丈夫ですか?」
ソル「あぁ、古の冒険者の武器の在処が気になってただけさ」
はる「それなら良かったです あの、僕達に出来る事があればいつでも言ってくださいね」
ソル「ありがとう」
なおと「夕食出来たぞ!」
ゆい「今日は私となおとで作ったよ」
はる「えっ、それ大丈夫なの?」
ソル「まさか、なおとは料理苦手なのか?」
はる「はい、なおとが作りたそうだったからやらせてみた事があるんですが、ヤバい料理が出来上がったんですよね・・・」
はる「えっと、確かこんな感じだったかな」
なおと「懐かしい 俺的には上手くできたんだけど、みんなは違ったみたいなんだよね・・・」
ソル「・・・、ゆい、大丈夫なのか?」
ゆい「はい、今回なおとはずっと私が見てたから大丈夫ですよ」
なおと「本当にずっと監視されてたよ・・・」
ソル「それなら安心して食べれるな」
なおと「まっ、いつかは俺だけで作れるようになるよ!」
ゆい「ちょっと不安だけど、徹底的に教えたらいけるかも?」
ソル「さっ、食べよ」
「いただきます!!」
「美味しい!!」
ソル「良かったよ これで不味かったらゆいに申し訳ないからね・・・」
しゅん「ホント、ゆいが居なかったら今日明日動けなかったかもな」
ゆい「あはは・・・」
なおと「ちょっ、何でそうなるんだよ・・・」
ゆい「でも、美味しいって言ってくれてるんだからさ!」
なおと「まっ、仕方ないか」
〇児童養護施設
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