二軍の平凡JKがクラスに革命を起こす話

Charles

一軍の暴動〜予告篇〜(脚本)

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〇学校の廊下
桜井 千尋「結衣、おはよ!」
高橋 結衣「あ、千尋!おはよってか久しぶりだね!」
桜井 千尋「ねー、私らクラス離れてからあんま話さなくなっちゃったもんね〜」
高橋 結衣「1組と5組じゃ遠すぎるもんね・・・」
高橋 結衣「ねぇ、1組で上手くやってる?」
桜井 千尋「うん、話せる人もできたし」
桜井 千尋「私の心配よりさ・・・結衣、自分の心配した方が良くない?」
高橋 結衣「え?」
桜井 千尋「だってさぁ・・・5組って村田とか久保田とか葛原とか松尾とか・・・不良が多いじゃん」
高橋 結衣「あー・・・でも大丈夫だよ、友達できたし」
桜井 千尋「あ、ホント?それなら良かった!」
桜井 千尋「その友達ってどんな人?」
高橋 結衣「副島心夏と森野七海ってわかる?」
桜井 千尋「・・・え?あー分かるけど・・・大丈夫?また心配になってきた」
高橋 結衣「え?」
桜井 千尋「森野七海って子は知らないけど・・・副島心夏はちょっと・・・」
高橋 結衣「心夏は普通にいい子だよ?」
桜井 千尋「・・・あのさ、結衣」
男子「えええええーーっ!?」
桜井 千尋「な、何?なんかあったの?」
高橋 結衣「うちのクラスから聞こえる・・・」

〇教室
松尾 翔也「おーす」
宮野 琉之介「ショーヤどうしたのそれ??」
谷野 連「完全に別人やないかい!」
松尾 翔也「髪染めたら痛むしセンコーもうるせーから、派手髪卒業しました〜」
仁科 理人「まっつん黒髪似合うねぇ〜」
雨宮 慶「俺黒髪の松尾くんの方が断然好きだわ〜」
松尾 翔也「おう、ありがとよ!」
高橋 結衣(本当に黒染めしてる・・・!)
副島 心夏「あ!結衣!見てよアレ!」
高橋 結衣「松尾くん、真面目っぽくなったよね・・・」
副島 心夏「ねぇ!なんで急にヤンキー卒業しだしたんだろ?」
桜井 千尋「・・・松尾って嫌な奴かと思ってたけど、案外そんなことないのかも」
高橋 結衣「髪型変えるだけで随分印象が変わるなぁ」
中島 彩香「今日の松尾くん、なんかいい感じだね〜」
理原 萌那「ね!松尾ってさ、意外とカッコイイかも」
藤本 薙「まぁ前が酷すぎたってのもあるけど、今は良く見えるよねー!」
高橋 結衣(みんなの松尾くんに対する印象がいい方に変わってる・・・)
村田 瑛二「・・・チッ朝からうるせぇな」
久保田 有咲「・・・こいつら何うちらの許可なく騒いでんの?」
葛原 由奈「ねぇこいつらうざぁい!何とかしてぇ」
村田 瑛二「おいテメェら!うるせぇぞ黙れや!」
中島 彩香「・・・うるさいのはそっちだよ」
村田 瑛二「・・・あぁ!?テメェ何調子に」
中島 彩香「松尾くんがチヤホヤされてるのが気に入らないからそうやって怒鳴り散らしてんの?」
中島 彩香「傍から見たらみっともないよ」
村田 瑛二「なっ・・・!」
葛原 由奈「ちょっとアンタさぁ何口答えしてんの!?何様よ!」
中島 彩香「そっちが何様だよ」
中島 彩香「いつまでガキ大将でいるつもり?恥ずかしくないの?」
葛原 由奈「・・・ッ!」
村田 瑛二「・・・ケッ、くだらね」
久保田 有咲「えっちょ村田!こいつらまだ調子に乗ったままだよ!?」
葛原 由奈「そーだよ!こいつらに立場を分からせなきゃ気が済まない!」
桜井 千尋「・・・とりあえず1組戻ろ」
高橋 結衣「・・・彩香って結構言い返したりするんだね」
松尾 翔也「中島は抜けてるけど、実は結構度胸あるからな・・・」
寺坂 莉夢「彩香・・・あんたってほんとに命知らずよね」
中島 彩香「別に?つか莉夢だって気に入らないでしょ?」
中島 彩香「莉夢も一言言ってやればよかったのに」
寺坂 莉夢「私はあなたみたいに強くないからそんなこと無理だよ・・・」
岩崎 美琴「彩香・・・」

〇学校の駐輪場
村田 瑛二「クソがァっ!」
宮野 琉之介「エイジ、イライラしてるからって他人の自転車蹴るのどうかと思うよ?」
宮野 琉之介「自転車壊れたら弁証だよ」
村田 瑛二「うるせぇっ!」
久保田 有咲「・・・村田、超イライラしてんね、まぁ仕方ないか」
村田 瑛二「・・・松尾の野郎、俺の許可無く陰キャ見てーなカッコしてどういうつもりだ?」
村田 瑛二「とっちめようと思っても今日は予定があるとか言ってどっか行くし!」
久保田 有咲「莉奈は部活、美琴はバイトなのはわかるけど、あいつは何なの?」
宮野 琉之介「えー、俺今のショーヤの方が断然好きだけど」
葛原 由奈「えぇ〜っ!琉くんてばどうしちゃったの〜?」
葛原 由奈「今日の翔也くん、ダサダサじゃん!」
葛原 由奈「あれじゃクラスの陰キャ共と同レベだよ〜」
久保田 有咲「それに、普通に陰キャ共が翔也に話しかけてくるし・・・」
久保田 有咲「翔也が陰キャと仲良くなったら、ウチらが築き上げてきたものがパーだよ」
宮野 琉之介「・・・俺らなんか築き上げてきたっけ?」
葛原 由奈「え、琉くん・・・?」
宮野 琉之介「別にショーヤがクラスのみんなと仲良くしても良くない?」
宮野 琉之介「ショーヤが誰と仲良くしようとショーヤの勝手じゃん?」
村田 瑛二「おい、琉之介。お前も変だぞ」
村田 瑛二「おかしくなったショーヤになんか吹き込まれたか?」
宮野 琉之介「別に俺もショーヤもおかしくなんかなってないよ」
宮野 琉之介「おかしいのはむしろお前らと今までの俺らだし」
宮野 琉之介「つーか俺も今日予定った、帰るわ」
葛原 由奈「えっ!?琉くん!?琉くんてばねぇ!」
久保田 有咲「・・・何なのこれ」
村田 瑛二「よく分かんねぇが・・・俺らが築き上げたものが崩れそうな気がする」
村田 瑛二「特に翔也が完全にイカれてやがる」
村田 瑛二「翔也に一体何があったんだ・・・?」

〇教室
高橋 結衣(はい、来ました〜毎晩恒例の夢・・・ってかアイデンが魅せる過去にあった出来事〜)
高橋 結衣(今日は何かな?楽しい過去だといいけど)
石田 大河「今朝の中島さん、カッコよかったよな!」
高橋 結衣(男子会の夢か、いいね)
高橋 結衣(確かに今朝の彩香はすごかったね)
雨宮 慶「うん、あの状況で堂々と反論出来るのは強いよね〜」
新見 彰人「マジ尊敬するよね!」
新見 彰人「俺、狙っちゃおっかな〜♪」
谷野 連「いやお前確か彼女おったやろ!」
新見 彰人「あはは、冗談だよ!」
新見 彰人「連はリアクションが面白いからついついふざけたくなっちゃうんだよね」
谷野 連「俺で遊ぶな!」
高橋 結衣(そういや新見くん、全然心夏と付き合う気配がないんだけど・・・)
高橋 結衣(もしかして、七海がいじめられない世界戦に変わったと同時に心夏と新見くんが付き合わない世界線に変わっちゃった?)
高橋 結衣(まぁどっちにしろ最終的に2人は別れるし・・・でもなぁ)
高橋 結衣(・・・ん?あそこにいるのは)
葛原 由奈「・・・彩香の野郎、男子に媚び売りやがって」
葛原 由奈「ぶっ殺す!」
高橋 結衣(えぇ・・・せっかくいい雰囲気だったのに)

〇屋上の入口
高橋 結衣(・・・あれ?私、さっきまで教室にいたはずじゃ)
高橋 結衣「・・・あぁ、屋上に続く階段に飛ばされたのね」
久保田 有咲「・・・ねぇ、マジでクラスのヤツらどうにかした方がいいよ」
久保田 有咲「あいつら、うちらの許可無く騒いでまじ調子に乗ってるから」
久保田 有咲「由奈もあいつらふざけすぎって怒ってるし」
高橋 結衣(・・・アンタらの許可を取らなきゃ騒いじゃダメな方がふざけてるよ)
村田 瑛二「・・・それより、まずは松尾だ」
村田 瑛二「あいつ・・・なんで急に黒髪にしだした?」
村田 瑛二「見た目も陰キャっぽくなっちまってるし」
久保田 有咲「・・・松尾だけじゃないよ」
久保田 有咲「なんか最近美琴もさ・・・陰キャと仲良くしてるみたいな噂聞いちゃって」
久保田 有咲「他の二人もなんかさ・・・ノリ悪くなったよね」
村田 瑛二「このままじゃあ、俺の築き上げた秩序が崩れちまうぜ」
久保田 有咲「1年の頃はもっと好き放題できたのに・・・2年5組では好きに暴れられない」
村田 瑛二「俺、まだ1度もクラスの奴らから金を巻き上げれてないんだぜ?」
村田 瑛二「意味わかんねぇ、これじゃ舐められちまう」
高橋 結衣(意味がわからないのはそっちでしょ)
久保田 有咲「奴らの好きになんてさせない」
久保田 有咲「アタシが絶対ルールのクラスに変えなきゃ」
久保田 有咲「・・・でもどうすりゃいいのかな?」
村田 瑛二「俺も・・・わかんねぇけど」
村田 瑛二「・・・学校行事とかがあれば、その時に分からせられるかも?」
久保田 有咲「・・・だね、今はもし上手くいかなくても」
久保田 有咲「学校行事の時に立場を分からせられるかもね」
高橋 結衣(・・・この人たちは、なんでそんなに自分中心でいたいの?)

〇電車の座席
高橋 結衣(今日のは後味の悪い夢だったなぁ・・・)
森野 七海「あ、結衣、おは」
松尾 翔也「・・・随分厄介な夢を見たようだな」
高橋 結衣「・・・あ、松尾くんおはよう」
森野 七海(・・・どういう組み合わせ?)
松尾 翔也「・・・嫌な予感がするんだ」
高橋 結衣「え?」
松尾 翔也「お前の心を読んで、お前の今朝見た夢を見てその後に村田たちの心の中を読んだんだ」
高橋 結衣「村田くん達ここにいないけど・・・読めるの?」
松尾 翔也「あぁ、アイデンに心の中を読みたい人の名前を打てばいつでもどこでも読める」
高橋 結衣「へぇー」
森野 七海(心を読む・・・?アイデン・・・?は?)
松尾 翔也「村田たちは・・・クラスを独裁しようとしてる」
高橋 結衣「あ・・・夢で言ってたね」
松尾 翔也「まだどうやって独裁しようかは決まってないみたいだが・・・」
松尾 翔也「そのうち、とんでもなく悪いことが起きそうだ・・・」
高橋 結衣「そんな・・・」
松尾 翔也「心配することは無い、阻止すればいいんだ」
高橋 結衣「えっ?阻止する?」
高橋 結衣「私が・・・?」
松尾 翔也「・・・難しく考えるな」
松尾 翔也「森野いじめのきっかけを消したお前なら出来るさ」
松尾 翔也「俺も協力するし」
高橋 結衣「本当・・・?」
松尾 翔也「あぁ。だから2人で5組を守るんだ」
高橋 結衣「・・・うん!」
松尾 翔也「・・・あ、でも学校では今まで通り他人行儀で頼む」
高橋 結衣「うん・・・面倒事はゴメンだし」
松尾 翔也「・・・今も十分面倒事に巻き込まれてるけどな」
高橋 結衣「ははは・・・」
森野 七海(・・・本当にあの二人はどういう関係なんだろう?)

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