和田笠事件簿─鳴家の編─

ごこぷと

2話 夜海&真咲の編(脚本)

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〇黒
時田和都「・・・・・・・・・」
時田和都「・・・・・・兄ちゃん」

〇学校の廊下
鳴夜海「らーらーららー・・・ ららーらー・・・・・・」
???「夜海先輩!」
鳴夜海「!」
鳴夜海「時田くんじゃないか」
時田真咲「こんにちは!」
鳴夜海「やぁやぁ」
時田真咲「お昼、一緒に食べません?」
鳴夜海「構わないよ」
時田真咲「じゃあ、食堂で待ってますね!」
鳴夜海「一緒には行ってくれないのかい?」
時田真咲「席取らないとすぐ埋まっちゃうので」
時田真咲「夜海先輩はゆっくり来てもらって大丈夫ですよ」
鳴夜海「あ、あぁ・・・」
時田真咲「じゃあ、爆速で席取ってきまーーーす!!!!!!!」
鳴夜海「こ、転ぶんじゃないぞ!」
鳴夜海「時田くん─────」

〇黒
  ──4年前。
  時田真咲と鳴夜海は良く2人でご飯を食べるくらいの仲だった。
  放課後もよく2人で勉強したり、遊んだりしていた。
  ────ある出来事が起こるまでは。

〇学食
時田真咲「・・・・・・ふぅーー、疲れたっ・・・」
時田真咲「意外と空いてるなぁ」
時田真咲「よっこらせ、っと・・・」
???「真咲くん!」
時田真咲「な、なお・・・!!」
桂城なお「今1人?」
時田真咲「あとで夜海先輩が来るけど・・・」
桂城なお「ふーん、そっか・・・」
時田真咲「な、なんだよ」
桂城なお「いや」
桂城なお「今日は2人でご飯食べれるかなって・・・」
時田真咲「へ?」
桂城なお「な、なんでもないわよ!」
時田真咲「え?あ、そ、そうか」
桂城なお「へーんだ!」
時田真咲「な、なんかゴメン・・・」
桂城なお「じゃあまたね!!!!!!!!」
「絶対一緒に食べてやるーーーー!!!!」
時田真咲「おわぁあっ!」
時田真咲「急に叫ぶなよ・・・あいつ・・・」
鳴夜海「やっとついた・・・」
時田真咲「あ、夜海先輩!」
鳴夜海「よくあの長い道を走って息切れしないね・・・」
時田真咲「これでも陸上部なんでね・・・」
鳴夜海「あぁ、そういえばそうだったね」
時田真咲「前にも言ったじゃないですかー」
鳴夜海「忘れやすくてね・・・申し訳ない」
鳴夜海「それより、さっき女の子が叫んでたけど、大丈夫なのかい?」
時田真咲「なおのことですか?」
鳴夜海「・・・なお?」
鳴夜海「・・・っ」
時田真咲「!!・・・どうしました?」
鳴夜海「いや、なんでもない・・・」
時田真咲「そう、ですか・・・」
鳴夜海「あぁ、申し訳ない・・・・・・」
時田真咲「・・・何かあったら相談してくださいね」
鳴夜海「あぁ、ありがとう・・・」
鳴夜海「・・・少しトイレに行ってくるよ」
時田真咲「は、はい」
時田真咲「どうしたんだろう・・・」

〇個室のトイレ
鳴夜海「なお・・・」
鳴夜海「桂城・・・なお・・・・・・!!!!!!」
鳴夜海「あいつは・・・・・・・・・」
鳴夜海「僕を・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!」

〇教室
桂城なお(幼少期)「夜海さん、馬鹿みたーい!」
桂城なお(幼少期)「家族が欲しい???何言ってるのぉ??」
鳴夜海(幼少期)「・・・っ、ううっ・・・!」
鳴夜海(幼少期)「僕も・・・・・・・・・・・・・・・」
鳴夜海(幼少期)「ママ・・・ほしい・・・ パパ・・・・・・ほしい・・・」
鳴夜海(幼少期)「かぞく・・・・・・」
鳴夜海(幼少期)「ほしい・・・・・・・・・!!」
桂城なお(幼少期)「はぁ????????」
桂城なお(幼少期)「家族なんて望まなくてもいますよーーーだ!!」
鳴夜海(幼少期)「う、うわぁぁぁあん・・・・・・!!!!!!!!!!」

〇個室のトイレ
鳴夜海「あぁ、くそ・・・・・・・・・!!」
「夜海先輩ー?」
鳴夜海「!!・・・時田くん」
時田真咲「大丈夫ですか?」
鳴夜海「あ、あぁ、大丈夫だよ」
時田真咲「じゃあ先戻ってますね?」
鳴夜海「あぁ、わかった・・・」
鳴夜海「・・・・・・時田・・・真咲・・・」
鳴夜海「・・・君は」
鳴夜海「僕を・・・」
鳴夜海「捨てない・・・よな・・・」

〇黒
時田和都「・・・・・・夜海・・・絶対許さない・・・!!!!!!!!」
  当然当事者でない和都が夜海と真咲の関係を知るはずもない。
  事件の発端、2人の関係は、
  『生き残り』に聞くしかない。
時田和都「・・・聞き込みだ」
時田和都「すぐにでも見つけなきゃ・・・」
時田和都「事件の真相を知っている人を・・・!!」

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