エピソード4(脚本)
〇ビジネスホテル
〇店の入口
奥谷百合「さっきからキモいんですけど」
奥谷百合「そういうの、軽くストーカーだからね。 さようなら」
桃井太郎「・・・・・・」
〇ホテルの部屋
桃井太郎「撃沈・・・」
ブー・・・ブー
桃井太郎「リリーさん!?」
『ルミト君、聞いてー。今日、変な子に追いかけられたの』
『怖かったよー』
『おかっぱで田舎臭くて、ちょっとキモかったよー』
桃井太郎「追い討ちが・・・」
ブー・・・ブー・・・
桃井太郎「今度は何?」
桃井太郎「はい、もしもし。桃井です」
桃井太郎「・・・課長!」
桃井太郎「はい。全然・・・えっ?」
桃井太郎「・・・村人、総出でお出迎え?」
桃井太郎「いや、まだそこまで話が・・・ はい、頑張ります」
桃井太郎「・・・はぁ」
桃井太郎「・・・・・・」
桃井太郎「やはり、ここはルミト君に活躍してもらうしかないか」
『おかっぱで田舎臭くて、ちょっとキモかったよー』
桃井太郎「にしても、キモかったよー、って・・・」
桃井太郎「印象悪すぎ。どう書くかなー」
〇田舎の線路
〇走る列車
奥谷百合「・・・・・・」
『リリー、ゴメン。カフェで声をかけたのはぼくのいとこなんだ。僕がリリーに相談してみると良いよって言ったから』
奥谷百合「・・・ルミト君が」
『僕のいとこは、龍神村という田舎の村で暮らしてるんだけど——』
〇農村
『そこは僕の故郷でもあるんだ』
『その龍神村が、今ちょっとした問題を抱えていてね』
『リリーなら協力してくれるんじゃないかと思ったんだ』
〇走る列車
奥谷百合「私を頼りにしてくれてる。 もうー、先に言ってくれれば良かったのに」
奥谷百合「・・・キモいとか言っちゃった」
奥谷百合「・・・言ってしまったものは仕方ない」
奥谷百合「ここで良い仕事をすればきっと、ルミト君はもっと私の事好きになってくれる」
奥谷百合「・・・ふふ」
〇田舎の線路
〇田舎駅のホーム
桃井太郎「良いですね皆さん、昨日の作戦通りにお願いしますよ!」
〇田舎駅のホーム
「おー!」
〇黒
—昨晩—
〇狭い裏通り
「いいですか皆さん」
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