〇生徒会室
　　都内郊外にある私立高校。
　　私立大南学院高校。
　　俺が生徒会室である書類を見ていると、勇が話しかけてきた。
葉山勇「結城、お前何ニヤついているんだよ？」
　　そんなにあきれ気味に言わなくても・・・・・・。
　　勇だってあの書類見たんだからわかるでしょ？
結城春斗「いや、だって嬉しくてさ、、、」
　　俺は、生徒会長の結城春斗（ゆうきはると）。
　　俺に話しかけてきたのは、葉山勇（はやまいさみ）。
　　勇は生徒会副会長。
葉山勇「でも、なんで彼女お前の前から姿消したんだろうな？」
　　それがわからないんだよね。
　　俺と彼女は、その、、、恋人って関係だった。
　　けれど、１枚の手紙を残して消えた。
　　ここあたりはただ１つ。
結城春斗「俺って下手、、、だったのかな??」
　　何がって。
　　好きな子が目の前にいればやりたくなるじゃない！
葉山勇「結城？」
　　あ、ヤバ。
　　勇が凄い顔で睨んでる。
　　とりあえず誤魔化さなきゃ。
結城春斗「いや、何でもない!!とにかく入学式が楽しみだね？」

〇学園内のベンチ
　　入学式当日。
　　俺は生徒会室の窓から新入生を見つめていた。
　　何故かって？
　　あの子がわかるようにだよ！
　　入学式が終わったあと中庭であの子を待ち伏せることに。
　　彼女と話したいから。
　　そして、理由を聞きたい。
　　そして。
　　理由を聞きたい。
　　
　　あ、悠奈ちゃん。
　　髪染めてるけど、間違いない！