マズいコーヒーとタバコ!(脚本)
〇組織のアジト
中松 秀一「その子を解放しろ!」
女の子「え〜ん助けて!」
チンピラ「うるせぇぞ!コラッ!」
中松 秀一「うぐっ」
チンピラ「ハハッ、海に沈めてやるよ!」
中松 秀一「あの時、先輩の指示に従っていれば! こんな事には・・・」
チンピラ「何だテメェは!」
堅井 久吾「ふんっ、後輩と人質を返してもらうぞ」
チンピラ「コイツの仲間か、よくこの場所が分かったな」
堅井 久吾「舐めるなよ小僧、お前らの逃げる場所、逃走するルート、隠れ家に使う倉庫や廃墟、全て頭に入ってるんだよ!」
中松 秀一「(先輩、何て魅力的なんだ!)」
チンピラ「テメェも海に沈めてやるよ!オラッ!」
堅井 久吾「何だ?そんなもんか?」
チンピラ「な、なにっ!!」
堅井 久吾「そんなパンチ痛くも痒くもねぇよ! いいか?小僧パンチってのはこう打つんだよ!」
チンピラ「うっ!」
中松 秀一「ありがとうございます先輩、そして命令違反すみませんでした」
堅井 久吾「中松よ指示に従うだけが刑事の仕事じゃねぇ」
中松 秀一「先輩・・・」
堅井 久吾「しかしな、中松よ──」
堅井 久吾「冷静沈着さと合理さがねぇと、自分の命どころか他人の命すら守れねぇ!肝に銘じとけ!」
中松 秀一「・・・すいません・・・うっ、うっ」
堅井 久吾「それがハードボイルドってもんよ!」
堅井 久吾「ふぅ──」
堅井 久吾「タバコ吸い終わったら、飯でも食いに行くぞ、中松──」
中松 秀一「・・・はい、先輩──」
〇研究所の中枢
中松 秀一「という事が昔あってな!いつも冷静で、タフな先輩は常に私の憧れだったんだよ!」
「睡蓮」刑事 新型 「Gが出てきた時は冷静さと合理さ両方欠いてましたよね?」
中松 秀一「人間完璧ではない、そういう所もまた魅力的なんだ!」
「睡蓮」刑事 新型 「私達もですけどね!」
中松 秀一「ハハッ、そうだな」
中松 秀一「事件か?」
「睡蓮」刑事 新型 「先日の強盗がまた別の宝石店を襲っています!」
中松 秀一「『睡蓮』と『H95』で直ちに現場に向かえ!」
「睡蓮」刑事 新型 「了解です!」
中松 秀一「今度は逃さんぞ!」
〇警察署の入口
「睡蓮」刑事 新型 「『H95』刑事、現場は解ります?地図ダウンロードします?」
「H95」刑事 サイボーグ型「ダウンロード?ふんっ、『睡蓮』刑事よこの町は俺の庭みてぇな場所だ!」
「睡蓮」刑事 新型 「そうですか。その顔でその口調、あってませんよw、先に向かっときますね!」
「H95」刑事 サイボーグ型「小娘が舐めやがって・・・」
〇東急百貨店
「睡蓮」刑事 新型 「貴方達もこの任務に付いているのね!」
「武士丸」刑事 カラクリ型「左様でござる」
「牡丹」刑事 旧型「相手は銃を手にしている、隙を見計らい一斉に飛びかかるんだ!」
「武士丸」刑事 カラクリ型「銃声でごさる」
「睡蓮」刑事 新型 「急ぎましょう!」
「武士丸」刑事 カラクリ型「──んっ?あれは?『H95』刑事?」
「武士丸」刑事 カラクリ型「ハッ!拙者も行かなくては──」
〇宝石店
店員「ヒィィィィ!」
「オラァ!宝石をさっさとよこしやがれ!」
店員「い、命だけは!助けて下さい!」
強盗団A「宝石さえ手に入れば問題ない!さぁよこせ!」
強盗団A「んっ?」
「牡丹」刑事 旧型「悪は許さん!」
強盗団A「またテメェか!」
「睡蓮」刑事 新型 「観念しなさい!」
強盗団A「チッ、2対1は分が悪い!」
強盗団A「悔しいが今日の所は退散するぜ!」
「睡蓮」刑事 新型 「伏せて!」
「牡丹」刑事 旧型「くそ、煙幕か!」
「牡丹」刑事 旧型「あれっ?『睡蓮』刑事どこ行った?」
〇広い屋上
強盗団A「よしここまで来れば・・・」
「睡蓮」刑事 新型 「残念だったわね!新型の私には煙玉なんて通用しないわ!」
強盗団A「クソッ!」
強盗団A「──なんてな!上をみてみな!」
「睡蓮」刑事 新型 「ヘリ!?」
強盗団A「新型でも、さすがに空は飛べないだろ?」
「睡蓮」刑事 新型 「ぐぬっ」
強盗団A「あばよ〜!」
「睡蓮」刑事 新型 「待ちなさい!」
「牡丹」刑事 旧型「逃げられたのか!?」
「睡蓮」刑事 新型 「ヘリなんて想定してないもの・・・」
「武士丸」刑事 カラクリ型「一足遅かったでござる」
「睡蓮」刑事 新型 「・・・三足くらい遅いわよ!」
「牡丹」刑事 旧型「・・・だな」
「睡蓮」刑事 新型 「そういえば『H95』刑事は来なかった?」
「武士丸」刑事 カラクリ型「このデパートを通り過ぎて行ったのを目撃したでござる」
「牡丹」刑事 旧型「は?」
「睡蓮」刑事 新型 「それ、現場を間違えてるんじゃない?」
「・・・・・・・・・・・・──」
〇白
その頃『H95』刑事は──
〇港の倉庫
迷っていた
「H95」刑事 サイボーグ型「何処だここは?街並み変わりすぎだろ、訳わかんねぇな」
「H95」刑事 サイボーグ型「でも大丈夫この町は俺の庭、きっと目的地はすぐそこにあるはずだ!」
「H95」刑事 サイボーグ型「ヘリ!?」
〇作戦会議室
強盗団A「今日は失敗だな、一応報ボスに告しとくか」
強盗団A「誰だ?」
「H95」刑事 サイボーグ型「宝石強盗団だな!覚悟しやがれ!」
強盗団A「な、何でこの場所が解った?」
「H95」刑事 サイボーグ型「ふんっ、お前らの行動なんてお見通しよ」
強盗団A「クソッ!」
強盗団A「これでどうだ!」
「H95」刑事 サイボーグ型「危ねぇ!」
強盗団A「外したか!」
「H95」刑事 サイボーグ型「許さんぞ!くらえ! ハードボイルドレーザー」
強盗団A「なにっ!」
強盗団A「うわぁぁぁぁ!」
〇研究所の中枢
中松 秀一「『H95』刑事はどうした?」
「睡蓮」刑事 新型 「それが現場に現れなくて・・・」
中松 秀一「何!?」
「睡蓮」刑事 新型 「迷ってるんじゃないですか?」
中松 秀一「心配するな!この町は『H95』刑事の庭なんだから」
「睡蓮」刑事 新型 「40年前はですよね?街並み変わってません?」
中松 秀一「あっ!そういえば!!」
「牡丹」刑事 旧型「お〜い!『H95』刑事が犯人を逮捕したぞ!」
「睡蓮」刑事 新型 「えっ!どうやって!」
中松 秀一「きっと敵のアジトで待ち構えてたんだ!」
「牡丹」刑事 旧型「凄いですね!『H95』刑事」
中松 秀一「ハハッそうだろう!」
〇警察署のロビー
中松 秀一「お帰りなさい!先輩!」
「H95」刑事 サイボーグ型「ふんっ、久々に汗かいちまったぜ!」
中松 秀一「先輩はサイボーグでしょ!」
「H95」刑事 サイボーグ型「そうだったな!」
「H95」刑事 サイボーグ型「なぁ、中松よ」
中松 秀一「どうしました?」
「H95」刑事 サイボーグ型「俺も『睡蓮』刑事みたいにすぐに地図を把握する機能が欲しいのだが・・・」
中松 秀一「そ、それは」
「H95」刑事 サイボーグ型「情けねぇ事に実は今日、道に迷っちまってな」
中松 秀一「あの、何というか・・・」
「H95」刑事 サイボーグ型「俺は古い、けれどもそれを受け入れて前に進みてぇんだよ」
中松 秀一「先輩──」
「H95」刑事 サイボーグ型「先にデスクに戻ってるぜ!」
中松 秀一「・・・・・・」
〇個人の仕事部屋
中松 秀一「先輩!」
「H95」刑事 サイボーグ型「中松よ、準備は出来たか?」
中松 秀一「先輩、言いにくいんですが・・・」
「H95」刑事 サイボーグ型「なんだ?」
中松 秀一「先輩は・・・有線なんですよ」
「H95」刑事 サイボーグ型「それがどうした?」
中松 秀一「『睡蓮』刑事はワイヤレスで通信できるので、どこでも地図を把握できます」
中松 秀一「一方先輩は、通信を出来る距離がこの部屋に限られます。有線ですので・・・」
中松 秀一「その前に先輩、インターネットって意味わかりますか?」
中松 秀一「・・・・・・・・・」
中松 秀一「先輩、バツが悪くなったからって 電源はいきなり切らないで下さい」
中松 秀一「まぁ、古い事を受け入れて前に進みましょう」
〇研究開発室
「睡蓮」刑事 新型 「不味そうなコーヒーですね。あとダバコも」
中松 秀一「睡蓮刑事は分からんと思うが、仕事をした後のマズいコーヒーとタバコは最高なんだよ!」
「睡蓮」刑事 新型 「何でですか?」
中松 秀一「それはな、バードボイルドだからさ!」
「睡蓮」刑事 新型 「へ?」
中松 秀一「ハハハハッ!」
〇黒背景
???「コイツのせいで!絶対許さない!」
???「覚悟しろよ、ハードボイルド刑事め!」
ハードボイルド刑事!!✨☺️
H95と呼べば良いでしょうかね?✨なんだか愛着湧いてきますね✨表情も可愛くて癒されますね✨
過去エピソードはめっちゃカッコよくて、そのギャップがまた面白いです!!✨😆
怪しいやつが出てきましたねー!!誰でしょう?また次回を楽しみにしています✨☺️
ロボット刑事のバリエーションが豊富で面白いですね! からくり刑事とか技が気になります😄
やっぱりハードボイルドとのギャップが面白いのでしょうね👍
謎の敵も現れて、急展開が楽しみです!!
40年前の回想から入る展開、時間軸と話の奥行きを感じることができて、好きです!
無事事件を解決へと導いて一件落着と……有線ww