ヴィルペイン

ウロジ太郎

Ep.4 / THE ELUSIVE NIGHT WATCH #4(脚本)

ヴィルペイン

ウロジ太郎

今すぐ読む

ヴィルペイン
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇荒れた公園
チンピラ「死ネヤァ! ヒーロー!」
  「zing!」「zingo!」と効果音がアメコミ調の文字になって表示され、チンピラのナイフが突き出される。
  その攻撃を、すべて見切って回避する。
久常紫雲「おそい! イッツ・マイターン!」
  懐に潜りこみ、必殺パンチを叩きこむと
  「SMASH!」のロゴが踊った。
チンピラ「ヤ、ヤラレタァ・・・」
  チンピラが崩れ落ち、体力ゲージが一気にゼロになる。
  直後「YOU WIN!」のロゴが僕を称えた。
久常紫雲「OKワンパン。クリティカルヒット! 今日も絶好調!」
久常紫雲「さて次は・・・と?」
  そのとき僕の視界に「NEWS!」アイコンと共に、ウィンドウがポップアップした。
  そこには「NIGHT WATCH 目撃情報が投稿されました」という表示。
久常紫雲「ナイトウォッチ! そろそろ出る頃だと思ってたんだ!」
久常紫雲「どこ、どこ?」
  街の地図を表示させる。
  繁華街で、赤い点が点滅していた。
久常紫雲「近い! OK、AI。検索」
久常紫雲「次の標的。候補。繁華街。マフィア、ヤクザ」
  ウィンドウが切り替わり、繁華街を根城にする犯罪組織の一覧が表示される。
久常紫雲「羅漢幇は1週間前、ナイトウォッチに壊滅させられたから・・・」
久常紫雲「となると次の目標はクヌートファミリー?」
久常紫雲「いや、地下に潜ったって噂も。 となると次は・・・玄武会あたりか」
  僕は繁華街に向けて走りだした。

〇オフィスビル前の道

〇応接室
  玄武会・事務所
  子分のAR端末に「NIGHT WATCH 目撃情報」と書かれたウィンドウが立ち上がる。
子分「兄貴! ちょっと、これ」
若頭「はは。正義の味方のおでましか。 クヌートのライム野郎どもも、終わりだな」
若頭「そうなりゃ、ねぇ親分?」
組長「おう、黙ってても繁華街の空いた利権が転がり込んでくるって寸法よ」
子分「その前にうち、襲われませんかね」
若頭「馬鹿野郎、何のために本家から兵隊借りて固めてると思ってんだ!」
組長「そしてセキュリティもハイテクの最新式。 来たところで返り討ち・・・!?」

〇応接室
  ふいに照明が切れ、真っ暗闇になる。
  同時に「ガチャーン!」と窓ガラスの割れる音がした。
組長「な、なんだぁ!?」
  子分は暗闇を見渡して何かに気づく。
子分「・・・う、うぎぁあああっ!?」
  怯えた子分が拳銃を連射する。
  マズルフラッシュが、室内を照らす。
  その光の中に一瞬、NIGHT WATCHの姿が浮かびあがる。
若頭「ど、どこにいやがる」
子分「お、OK、AI。暗視モード」
子分「・・・だめ。システム、ダウンしてる。 なんで──」
  そのとき、片隅から「カタッ」と物音がする。
「し、しし、死ねぇ~~ッ!」
  2人は拳銃を構えて乱射する。
  マズルフラッシュに一瞬、2人の背後から迫るNIGHT WATCHの姿が浮かぶ。
NIGHT WATCH「・・・・・・」
子分「ひっ・・・ぐびゃッ・・・」
若頭「うぉお・・・おごッ!?」
  何かが潰れ、折れる音。
  あたりを再び、暗闇と静寂が支配する。
組長「う・・・ウソだろぉ・・・」
  そのときドアが開かれ、構成員たちが拳銃を構えて突入してくる。
組長「まだいるはずだ! 殺せェ!」
組長「・・・ん?」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:Ep.5 / THE ELUSIVE NIGHT WATCH #5

成分キーワード

ページTOPへ