三井奈々の学園生活

グランド

カラオケ(脚本)

三井奈々の学園生活

グランド

今すぐ読む

三井奈々の学園生活
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇おしゃれな教室
  テストが終わると、仲のいいグループで集まり始める。奈々達も放課後どうしようか話し合っていると、一乃の背後から声が聞こえた
潤「悠、カラオケ行こうぜ」
立木 彩芽「こら潤!」
立木 彩芽「ごめんなさいね、という事で三井さんお世話になります」
小石川一乃「謝ることはございません、連絡しておきますわ」
  一乃はどこかに電話をかけ始める
  後ろからいきなり声を掛けてきたのは潤と彩芽だった
  この2人はいつも一緒にいる幼なじみで、時々奈々たちに絡んでくる
  特に悠は潤と同じく中等部時代にサッカー部だったこともあり、よく絡まれている
三井奈々「ミルクさんもきますか?」
ミルク・シャルテット「はい、ぜひ」
  奈々は一乃にパーとチョキを見せた。一乃は左手で丸を作っている

〇風流な庭園
  予約が取れたため、奈々は校庭を突っ切って、木の柵を潜り直ぐに家に着いた
三井奈々「ミルクさん、こちらですわ」
ミルク・シャルテット「奈々さん、ありがとうございます」
  木の柵のあたりは薮が茂っていて少し通りづらいため、奈々は少しかき分けて通りやすくしてあげた
青柳 昭二「早く行こーぜ!」
潤「おう!」
  昭二と潤は奈々が作った道を通って先に行ってしまった
立木 彩芽「奈々ちゃん・・・・・・うちの潤がごめんね」
三井奈々「あやまる必要ないよ、カラオケが楽しみ過ぎただけでしょうし」
小石川一乃「まぁその結果、悠ハーレムが出来てるのだけれども」
  悠は目の前に奈々とミルク、左に一乃、右に彩芽と美少女に囲まれて居た
三井奈々「悠君、今どんな気持ち?ねぇどんな気持ち?」
蒔田 悠「一乃、奈々が訳のわかんない煽り方してくるんだけど」
小石川一乃「『視界いっぱいに女の子が広がってて最高』とでも答えればいいんじゃないかしら」
三井奈々「うわ〜、やっぱり悠君も男の子ですねぇ、紳士ぶっておきながら頭の中は女の子に囲まれてピンク色だなんて」
蒔田 悠「本人抜きで勝手に話を進めるな!」
  奈々と一乃が悠で遊んでいると、三井本家に到着した

〇大きな日本家屋
青柳 昭二「いつ見てもおっきいよな、三井本家・・・・・・自分の家より10倍はおっきいと思うぜ」
三井奈々「私はそう思わないわ、私の家と同じくらいの大きさだもの」
青柳 昭二「そりゃお前の家だからな」
小石川一乃「奈々ちゃん・・・・・・ なんで素で煽ってるのよ」
ミルク・シャルテット「これが日本の家?まるで貴族です!」
ミルク・シャルテット「ところで、なんでカラオケに行くのに三井さんの家に?荷物でも取りに来たんですか?」
小石川一乃「ミルクちゃん、金持ちの家が大きいのは子沢山だからとかじゃないのよ、普通の家にない設備が色々あるから大きいの」
蒔田 悠「つまりは奈々の家の中にカラオケがあるから、そこを借りることで俺たちはタダカラオケ出来るってことだ」
ミルク・シャルテット「それは奈々さんに悪くないですか?」
三井奈々「私が許可してるんだから問題ありません」
三井奈々「お父様も『得体の知れない激安店に入って奈々や一乃ちゃんが怖い目に合う方が問題だ』って快く貸してくれてますわ」
小石川一乃(三井グループに大手のカラオケないですものね・・・・・・)
小石川一乃「一応電話で連絡は入れますけどね、奈々ちゃんの父上、三井当主がグループの重役たちと飲み会する時にもあの部屋使いますので」
ミルク・シャルテット「さっきの電話はそういうことでしたか」

〇カラオケボックス(マイク等無し)
  三井本宅の2階にカラオケ部屋はあった。
  使用人にドアを開けてもらって奈々達が入った。
ミルク・シャルテット「思ったより広い!!」
潤「この部屋はジュース持ってきていいんだぜ!」
  潤が既にマイクをもってワクワクしていた
  まるでほかのカラオケ屋には無い特別サービスのように言っているが、ここはカラオケ屋ではなく、奈々の家である
  奈々の家にジュースの常備は無いので、買ってこなければいけないというだけだ
立木 彩芽「潤、いい加減にしなさい」
潤「はい・・・・・・」
立木 彩芽「えーと、じゃあコンビニへの買い出し係決めようか」
青柳 昭二「必要ないぜ、俺たちカラオケ仲間のもう1人に頼んだから」
(あっ・・・・・・ 昴またパシられてるのね)

〇カラオケボックス
  昭二がノリノリで歌っているとドアをノックして使用人が入ってきた
メイド「奈々お嬢様、昴様がいらっしゃいましたよ」
浜野昴「2Lペットボトルを5本も買ってこさせないでよ・・・・・・」
  カラオケ部屋についた昴はそんなこと言いながら、荷物を机の上に置いていく
メイド「グラスを持ってまいりましたよ~」
三井奈々「いや、グラスは欲しいけどウイスキーはいらない」
小石川一乃「私たち高校生よ お酒なんて飲んでいいわけないじゃない」
メイド「これ麦茶ですが?」
  メイドは麦茶を人数分テーブルに置くと退室した
三井奈々「昴、お疲れ様」
浜野昴「奈々・・・・・・10kg持ってみる?そんな『お疲れ様』だけで済まされてたまるかって思うよ」
青柳 昭二「おつ」
浜野昴「昭二!君は頼んできた張本人のくせになんで一言なんだ!」
小石川一乃「えい」
浜野昴「・・・・・・」
  昴はおこだったが、一乃が口に入れたポテチ1枚で大人しくなった
  潤がカラオケに曲を入れる。昭二以外は昴が来るまではカラオケを我慢していた
  潤が1曲目ワタリドリを歌っているとミルクが奈々をつんつんした
三井奈々「どうしたの?」
ミルク・シャルテット「潤さんウマですね」
三井奈々「馬!?」
ミルク・シャルテット「No!not horse!good and singing!」
三井奈々「ミルクちゃん、それを言うなら『うまい』かな」
ミルク・シャルテット「それは『delicious』のいみでしょ?めちゃウマとかの方のウマです」
三井奈々「なるほど、ウマイには『good』の意味もあるのよ、ウマはウマイの短縮系です」
ミルク・シャルテット「分かりました 潤さん、上手いですね」
三井奈々「いや、上手くは・・・・・・ないかな昴とか一乃の方が上手いよ」
ミルク・シャルテット「日本人のカラオケレベル高すぎます!」
潤「次はミルクちゃんの番だ」
  ミルクは英語の歌詞の歌を歌った、英語の発音は上手だったが・・・・・・
(朗読だ・・・・・・)
ミルク・シャルテット「どうでしたか?」
三井奈々「うーん、かわいかったわよ?」
ミルク・シャルテット「よかった!」
三井奈々(あの顔は反則じゃないかしら?)
小石川一乃「次は私ね」
三井奈々(ミルクちゃん心折れちゃうんじゃないかしら)
  一乃は千本桜を歌った、一声目から初音ミクだった
小石川一乃「ダイタンフテキニ ハイカラカクメイ・・・・・・」
浜野昴「一乃の完全再現はさすがだな」
蒔田 悠「初音ミクだけじゃなくて、男の声も女の声もほぼ完璧に再現してみせるから凄いよな」
  一乃は歌いきると静かに着席した
蒔田 悠「次は俺か」
  悠はみんなが知ってそうな歌を選んだ
浜野昴「ドラえもんの映画の曲だよね」
青柳 昭二「ピー助~~!!」
小石川一乃「昭二君、お黙りなさい」
  昴はWe Will Rock Youを歌っていた。伸びやかな声ときれいな発音にみんな聞き惚れていた
  しかし、ミルクだけは少し不満だった
ミルク・シャルテット(クイーンはイギリスのロックバンドなのにアメリカ英語の発音です・・・・・・)
  この三時間ほど、奈々たちはカラオケを楽しんだ

次のエピソード:三井家の夜

ページTOPへ