渋谷ウィザードリィ(脚本)
〇地下街
渋崎 (今日こそ攻略してやるぜ・・・ このウィザードリィな迷宮、渋谷をな!)
渋崎 (っつても流石に1人じゃ心細いからあいつを呼んだんだけど遅いな・・・ お洒落に時間でもかかってんのか?)
渋沢「待たせちまってごめんな!」
渋崎 「いや誰だよ! こんなひゃっはー知らねーぞ!? 人違いじゃないっすかね?」
渋沢「俺だよ!渋沢! ちょっとお洒落に手間取っちまってさ! 舐められないような格好にしてみた!」
渋崎 「リアクションに困るわ。 ちょっと取りあえずその服なんとかしろよ。隣歩いて欲しくないんだけど」
渋沢「何が起きても良いように強そうな格好にしてきたのにそりゃねーよ」
渋崎 「渋谷がそんな世紀末になってるわけないだろ!取りあえずここを抜けてマルキューに行こうぜ!」
渋沢「それもそうだな!んじゃ攻略しに行くか!」
数時間後ー
渋崎 「あれ?駅から抜けられねぇ! どうなってやがるんだ!?」
渋沢「クソッ!なんてこった!!路線が多すぎて訳が分かんねぇ!」
渋崎 「迷う理由が分かったぞ!ここは乗り換え用のでかいコンコースがないんだ!クソッ!俺たちの旅もここまでか・・・」
渋沢「いや、なんでだよ!まだ駅に着いただけで何も攻略出来てないだろーが。とりま適当な場所から出てみようぜ!」
渋崎 「ま、出るだけだったらどっからでもいけそうか?んじゃ近くの改札から出てみるか!」
〇渋谷ヒカリエ
渋崎 「やった!着いたぜマルキュー!!」
渋沢「いや、待て!ここマルキューじゃねーぞ!?ヒカリエだ!」
渋崎 「な・・・なんだってー!?クソッ!戻るぞ!もう一度だ!俺は諦めない!!」
渋沢「服買うならここで良くね!? 別にマルキューでなくても・・・」
渋崎 「俺はギャルが好きなんだよ。 マルキューならギャルが沢山いるだろ。 ぶっちゃけお前の服なんてどーでもいい」
渋崎 「ギャルが見れればそれで良い」
渋沢「だからお前マルキューに行こうって言ったんか・・・。俺はどうでも良いて・・・まぁそこまでの熱があるなら付き合ってやるよ!」
渋崎 「サンキュ!んじゃ行くか!」
渋沢「おう!」
それからしばらくして──
〇温泉の湧いた渋谷
渋崎 「何とか地上に出てこれたのは良いけどなんだこれ!?渋谷に温泉が湧いとる!! えっ!?何かの撮影??」
渋沢「ホントだ!!なんだこれ!?一体誰がこんなことを・・・!?」
???「俺たちがやったんだぜ!ひゃっはー!!!」
ひゃっはー×3が現れた!!
ひゃっはー1「渋谷を荒らしてたら温泉を掘り起こしちまったみてえでな!」
ひゃっはー2「これで渋谷をジャック出来るぜ!! 渋谷は俺たちのモンだ!! 入りたきゃ所場代よこしな!!」
ひゃっはー3「ひゃっはー!!」
渋崎 「え!?何!?お前4つ子だったの!?」
渋沢「ちげーよ!よく似た赤の他人だって!」
渋崎 「嘘じゃん!そんなことある?? 俺たちがちょっと迷ってた間に世紀末になってんじゃん」
渋沢「でも俺たち関係ないし、温泉入りたいわけでもないから行こうぜ!後は警察にー」
ひゃっはー1「おっと!!ここは通さないぜ!!通りたきゃ所場代だ!!」
ひゃっはー2「よこしなぁ!!」
ひゃっはー3「ひゃっはー!!」
渋崎 「端っこの奴ひゃっはーしか言ってねーな。 ま、降りかかる火の粉は払わねーとな!やっちまえ渋沢!」
渋沢「いや、何で俺!?警察に任せようぜ!?」
渋崎 「バカっ!!その肩のトゲトゲは飾りかよ!?警察が来るまでの時間稼ぎだよ!頑張れ!!今こそ世紀末な服が活きる時だろ!?」
渋沢「これ飾りだよ!!ただのファッションだぜ!?」
渋崎 「大丈夫だって!!俺に任せろ!!行けぇ!必殺!肩ックルトルネード!!」
渋沢「ちょ、駒みたいに回すな!!め、目が回る~」
ひゃっはー1「何だこいつ!?すごい勢いで回って・・・ぐわぁああああああ」
ひゃっはー2「あ、兄貴ぃ!!く、くるな・・・ぐわあああああああああ」
ひゃっはー3「ひぃいいやっはああああああああああ」
ひゃっはー×3に100のダメージ!!
ひゃっはー×3を倒した
渋崎 「やったぜ!俺たちの勝利だな!」
渋沢「うぅ・・・気持ち悪・・・ 今のうちに行こうぜ・・・」
ひゃっはー1「うっ・・・」
ひゃっはー1「いって・・・クソッ!もう容赦しねぇぞ!」
渋崎 「こいつしぶてぇな!?渋沢!!危ない!避けろ!!」
ガシッ
お巡りさん「通報したのキミ達?暴力は駄目でしょ?ちょっとお話聞かせてくれる?」
渋崎 「間に合って良かった。はい!やったのそいつらです!」
お巡りさん「こんなにめちゃくちゃにして!ちょっとこっち来て!」
渋沢「ちょ・・・俺じゃないっす!」
渋崎 「あーお巡りさん違います!そいつよく似たひゃっはーなだけで俺のダチなんすよ!」
お巡りさん「えっ!違うの!?ごめんね!でも君紛らわしいよ。普通だったら職質してるよ?」
渋崎 「確かに。さーせん、俺たちマルキューに 行く最中だったんすけど、迷った上にこいつらに絡まれちゃって」
渋沢「そうっす!渋谷というダンジョンに翻弄されてたんすよ!いま攻略中で」
お巡りさん「あー。確かに色々と分かりづらいとこあるねー。良かったらマルキューまで送ってってあげようか?」
お巡りさん「だってそのまま行ったら職質受けるよ? よく今まで声かけられなかったね」
渋崎 「駅構内をウロウロしてたから思ったより目立たなかったのかもしんないっす。ラッキーでしたよ」
お巡りさん「そうだったの。じゃあ行こうか!」
渋崎 「はい!」
渋沢「おねしゃす!」
〇SHIBUYA109
こうして俺たちは警察のお世話になり、マルキューに到着した。渋沢も着替えていつものフツメンに戻り、渋谷を満喫した。
色々あったけど渋谷を攻略するには一日じゃ足りないみたいだ。
渋谷の良さを知り尽くすまでまだまだ俺たちの冒険は終わらない。
複雑怪奇な駅を歩くのって、ダンジョン気分になることあるのでとても共感できます!
突然の世紀末展開には笑わせてもらいましたw
警察なども含めて登場人物みんなが
とてもいいキャラをしているなと思いました🙆♀️
都会の駅ってどこをどう抜けたらどこに着くのか
分からず確かにダンジョンですよね😂笑
突然の世紀末化で笑いました。渋沢くんがずっと面白いですが、主人公さんも何気に奔放で好きです。ヒャッハー3体が戦ってたら私も絶対見に行くので、ギャルを見に行く気持ちも分かるような気がしました笑