〇ショッピングモールの一階
柳生摩耶「ひ、宏美くん！これは・・・！」
橘宏美「・・・・・・・・・」
柳生摩耶「宏美くん・・・!?」
橘宏美「・・・・・一月ちょいぶりだな、芽愛」
橘宏美「お前が旅行に行った時、もしかしたらって思ったが・・・まあ、こうもなるか」
橘宏美「まったく、 こんな姿になってしまって・・・!!」
柳生摩耶（宏美くん・・・ やっぱり妹さんの事で・・・）
橘宏美「こんな・・・こんな・・・!!」
橘宏美「・・・殺しやすい姿によぉぉおおお!!!!!!!!!!」
柳生摩耶「・・・えっ？」
橘宏美「おらぁあああああ!!!!!!!!!!」
橘宏美「ッははははァ!!! 流石は羽佐間さんの調整した”キメラ”だ！ 感度良好！切れ味最強！」
橘宏美「ゾンビどもの逆ハークイーンになれて嬉しいかよズベ公がァ！待ってろ！そのくっせえ身体をズタズタにしてやっからよォ!!!!」
橘宏美「邪魔だクソゾンビがァ!!!!!!!!!!」
橘宏美「どけェ!!!!ザコどもがァァァ!!!!!!!!!!!!」
橘宏美「っはは!!いいねえ!!面倒くさいからまとめて来てほしかった所だ!!!!」
橘宏美「ならまとめておっ死ねやぁあああぁ!!!!!!!!!!!」
柳生摩耶（ウソ・・・これが本当に宏美くんなの？ まるで別人・・・）
柳生摩耶（いえ・・・何かに取り憑かれているようにも見える）
柳生摩耶（前から問題のある子ってのは察してたけど、妹さんを前にしてのあの豹変ぶり もしかして彼は・・・!!）
柳生摩耶「──────!!」
柳生摩耶「今は考え事をしてる場合じゃ・・・ない！」
橘宏美「邪魔だぁああああぁああ!!!!!!!!!!!!!!」
橘宏美「うらぁああああぁああ!!!!!!!!!!!!!!」
橘宏美「あァーははははははは!!!!いひひひひひっ!!!!」
橘宏美「圧倒的な力!!!!立場ッ!!!!!!暴！力ッッ!!!!!!」
橘宏美「反撃できない相手を一方的にいたぶってぶちのめすのってこォーんなにも気持ちがよくてスカッとすんだなァー!?!?!?!?!?」
橘宏美「お前やクソ両親もこんな気持ちだったんだなぁ!?!?楽しいかったよな!!!!俺を正当化して見下していじめるってのは!!!!」
橘宏美「てめえばっかこの快楽を独り占めしやがってよ！ゆるせねぇ!!俺にも味合わせろ!!!!」
橘宏美「んだゴラァっ!!親衛隊のつもりかよてめえ!!」
橘宏美「邪魔じゃあァァ!!!!ボケゴラァァ!!!!」
橘宏美「ひゃはははは!!!!怖がれ怖がれェ!!!!!!びびって漏らせェ!!!!!!」
橘宏美「この”キメラ”は、お前ら進化型の甲殻も切り裂けるぐらいパワーがあんだよ!!残念でしたァァ!!!!!!」
柳生摩耶（・・・・・・だめっ!! 完全に怒りに取り憑かれている!!）
柳生摩耶（このままじゃ・・・宏美くんが宏美くんではなくなってしまう・・・!!）
橘宏美「・・・・・・おい」
橘宏美「何笑ってやがるクソ妹・・・ お前を守るイケメン軍団は、みんな俺が殺してやったぞ・・・!!」
橘宏美「──────────!!!!!!!!」
橘宏美「このウジムシがァアアアァアアア!!!!!!!!!!!!」
橘宏美「いつもッ!!!!いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもッッ!!」