後日談(脚本)
〇空
数年後
〇競技場のトラック
やりました! 早坂メグミ
惜しくもオリンピック女子陸上の優勝は逃しましたが準優勝
しかも、日本新記録を更新!
リポーター「おめでとうございます早坂メグミ選手。 インタビューしてもよろしいですか?」
早坂メグミ「勿論いいですよ」
リポーター「では、今回一番思いを伝えたい人は誰ですか?」
早坂メグミ「そうですね・・・それは学生時代の恩師で──」
剛力先生「──勿論コーチである私です!」
剛力先生「早坂は私が学生時代からずっとコーチとして見ており」
剛力先生「今日まで育てて来ました!」
剛力先生「さぁ早坂! 今こそ喜びを分かち合う為にハグし合おうではないか!」
早坂メグミ「えぇー・・・(キモチ悪い)」
リポーター「あっ、えーと・・・、 一旦CM入ります」
〇事務所
池田育人(早坂のやつ、とうとうやりやがったな。 おめでとう)
天城スズカ「すごーい!確か早坂選手って 池田先生の教え子でしたよね?」
池田育人「そうっす。数年前、こっちに転勤してくる前に担任してた生徒でして、」
池田育人「あいつ勉強がとことんできなくて、面倒見るのが大変でしたけど、」
池田育人「毎日走る姿を見るのが好きだったすね」
池田育人「だからまたテレビで走ってる姿が見れて嬉しいっす!」
天城スズカ「へぇ、そうなんですね」
池田育人「あっ、ちょっとすみません」
〇田舎の病院の病室
パパ、今日は何時に留美のとこに来れる?
〇事務所
池田育人「留美からの連絡か。 うーん、参っちまったなぁ」
天城スズカ「池田先生、今日残業ですか?」
池田育人「ええ、まぁ・・・。 明日の授業で使う課題のプリントがまだできてなくて」
天城スズカ「だったら私が代わりに池田先生の仕事やって置きますから、」
天城スズカ「留美ちゃんの居る病院に行ってあげてください」
池田育人「ホントっすか、けどこれ以上迷惑かける訳には・・・」
天城スズカ「何言ってるんですか。 池田先生、”お一人で子育て”されてるですから、大変なのは分かってますよ」
池田育人「・・・」
〇病室のベッド
あの出来事のあと、
俺の”妻”は頭の打ち所が悪く
植物状態のまま、目を覚まさなくなってしまった。
だが、妊娠はしており、
その後奇跡的に、植物状態のまま、
大事な一人娘の留美を産んだ
だが留美は身体が弱く、偶に体調を崩しては、入退院を繰り返していた。
〇事務所
天城スズカ「池田先生、無理しないでください」
天城スズカ「私こう見えて、家事でもなんでもこなせるんで、留美ちゃんの面倒や池田先生の面倒も見れます」
天城スズカ「だから、遠慮無く頼ってください」
池田育人「天城先生・・・」
池田育人(ここまでよくしてくれるなんて・・・)
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うわ〜ん、植物状態の奥様と結婚&ワンオペ育児。華やかな学園生活?から一転してのまさかな現実。現実は甘くないという教訓ですね。
実にれこんさんらしい展開になってきました👍(褒め言葉)
爽やかな学園モノと見せかけて、いつの間にか読者を底無し沼の中に…!
大人なサエちゃんも期待していますよ。