オヤコドン・オブ・ザ・デッド

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

復讐編パート4(脚本)

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〇大学病院
  ────────翌日。

〇病室
橘宏美「ショットガン、よし」
橘宏美「マシンガン、予備弾薬よし」
橘宏美「愛刀バールくん」
橘宏美「もしものためのジャックナイフ、よし」
橘宏美「そして・・・」
橘宏美「・・・”キメラ”前日に動作確認、よし」
橘宏美「・・・・いよいよか、なんか緊張してきたな」
橘宏美「・・・あ」
橘宏美「・・・このエナドリ、そういや飲んでなかったな」
橘宏美「それで・・・」
橘宏美「ボブから譲ってもらったお弁当の卵カツ丼と・・・」
橘宏美「バナナ・・・」
橘宏美「・・・偶然とはいえ大したもんだ、これほどエネルギーになる組み合わせもない。 験担ぎにはもってこいだ」

〇大きい病院の廊下
橘宏美「・・・・・・」
???「朝早くから重装備でどこに行くんだ?」
橘宏美「────!!」
橘宏美「青野・・・先生」
青野健次郎「止めはしないさ、言って聞かないであろう事は顔に書いてある」
橘宏美「・・・どうしても止めるというのなら、たとえ先生でも容赦しない」
青野健次郎「試してみるか?そのチェーンソーのエンジンが回った瞬間、俺の丸太のような腕が君の腹に突き刺さるぞ?」
橘宏美「・・・・・・!!」
青野健次郎「最初から止めないと言ってるだろう? ただ・・・」
青野健次郎「・・・・羽佐間から話は聞いてるな?」
橘宏美「・・・はい」
青野健次郎「なら、話は早い」
青野健次郎「今日から二日後、我々はこの街を脱出する。今日はその説明を皆にする事になっている」
青野健次郎「・・・二日後だ、遅れるんじゃないぞ」
橘宏美「・・・・・善処します」
青野健次郎「・・・・・・・・・」
青野健次郎「・・・・・・・・・それで」
青野健次郎「柳生母娘はいつまで隠れてるおつもりで?」
「・・・・・・・・・・・・あっ」

〇廃工場
アンナベル羽佐間「点検は終わってる、走る分には何の問題もないよ」
橘宏美「何から何まで、ありがとうございます」
橘宏美(本当はバイクで格好良くキメたい所だが・・・まあ仕方ない、俺乗れないもんな)
アンナベル羽佐間「ああそうそう、それと・・・」
橘宏美「?」
アンナベル羽佐間「・・・あんたが死んだら花凛ちゃんが悲しむからね」
アンナベル羽佐間「死ぬんじゃないよ」
橘宏美「・・・善処します、それじゃ」
アンナベル羽佐間「・・・・・・」
アンナベル羽佐間(まずいねぇ、ありゃ覚悟を決めた男の顔だよ・・・悪い方向の覚悟を)

〇空
  ────その日は曇りだった。
  早朝の冷たい空気が身体を撫で、エナドリの効果もあり俺の神経は研ぎ澄まされていた。
  ・・・・故に、この決戦についてきた”余計な応援”の存在も、すぐに気づいた。

〇タワーマンション

〇マンションのエントランス
橘宏美「・・・道中、ゾンビには会わず まるで俺を避けてる、いや戦力をここに集中していると取るべきか」
橘宏美「噂が本当なら、お前がやっているのか? 芽愛・・・」
橘宏美「・・・・・・所で」
柳生摩耶「・・・・・・」
橘宏美「・・・それで隠れてるつもりならさっさと出てきてくださいな、こっちがむず痒いです」
柳生摩耶「・・・えっ?」
橘宏美「いや・・・令和の時代に新聞紙って・・・ てか、人いないし、色々意味ないし・・・」
柳生摩耶「・・・いつから気づいてた?」
橘宏美「ここを出てすぐです、車で追ってきましたよね?その時から・・・」
橘宏美「・・・というか、なんであなたがここに来たんですか?」
柳生摩耶「えっと、それはね・・・」

〇大きい病院の廊下
  ────────────────少し前
青野健次郎「・・・橘君は、そのスターズビルに向かうと見て間違いないだろう」
青野健次郎「ゾンビに成り果てた妹を、自らの手で片付けるために、な・・・」
柳生花凛「そんな・・・!!」
青野健次郎「何、せめて自分の手で楽にしてやる。そういう家族の形なんでしょうよ」
青野健次郎(・・・もっとも、その線は薄いのだが、一般人に”あの話”は理解されんだろうしな)
柳生摩耶「・・・私、行きます」
柳生花凛「ママ!?」
柳生摩耶「どうにもならないのは解ってます、それでも一番辛い時に、誰かが側にいてあげないと・・・!!」
柳生花凛「だったらあたしも・・・!!」
青野健次郎「いや、一人は残ってほしい」
柳生花凛「なんでっ!?」
青野健次郎「知ってるだろうが、我々はもうすぐここを発つ。今日はその事を皆に伝えるつもりだ」
青野健次郎「その際に起きるであろう混乱を、エースである君達に抑えて欲しいんだ」
柳生花凛「今更ですが・・・女性に頼む事ですか?」
青野健次郎「男として情けないのは解っている、だが背に腹は代えられないんだ・・・!!」
柳生花凛「・・・・・・」
柳生花凛「じゃ、あたしが残るわ」
柳生摩耶「花凛ちゃん・・・」
柳生花凛「あたしはママよりも甘くないから、暴動を抑えるにはもってこいだよ、だから・・・」
柳生花凛「・・・オニーサンの事、お願いね」
柳生摩耶「・・・・・・ええ!!」

〇マンションのエントランス
橘宏美「気持ちは嬉しいですけど・・・今から行く戦いは物資が手に入らない上に厳しい戦いですよ」

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