空想科学掌編 埋草 第一話

松岡公平

エピソード2(脚本)

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〇不気味
  マサオは、身につけた”超高速移動ワープ’と”相手の心を読み取る術”を使ってみることにした。

〇おしゃれな居間
マサオ「お母さん、アメリカのロサンジェルス、スペインのグラナダ、エジプト、ルクソールの「王家の谷」に行って来るね」
マサオの母「・・・、・・・」

〇不気味
  マサオは、ワープした。

〇雲の上

〇未来の都会
  グランドキャニオンからロスの街に行こう
  山の中腹に見えるランドマーク・ハリウッドサインをバックに自撮りすれば、ロスに来た証になるだろう。

〇ピラミッド
  お母さんの名前をアラビア文字で入れた金のネックレスは、ルクソールのお土産だ。

〇海沿いの街
  帰ってからグラナダ銘菓ピオノノでお茶をしよう。

〇おしゃれな居間
マサオ「お母さん 只今」
マサオの母「お帰り」
マサオ「お土産だよ」
  (母親の内心)アサハヤクデカケテ ユウショクマエニ カェッテカェッテクルナンテメズラシイワ
  オミアゲナンテ カンコウテンニデモイッタノカシラ
  マサオは、母の心裏を読み取った。

〇おしゃれな居間
マサオの母「ピオノノ、美味しいね!」
マサオの母「アラビア文字で、お母さんの名前はこう書くんだ。絵様ね!」
マサオの母「ハイウッドサインが自撮りされているのは、合成?」
マサオの母「観光展は何処であったの?」
マサオ「みんな、現地に行った証だよ」

〇おしゃれな居間
  コノコ アタマガ オカシクナッタノカシラ
  母の戸惑いは深まっていった。
  マサオの狙いは的を得た。

〇おしゃれな居間
マサオ「自分の部屋にいくね」
  ・・・ ・・・

〇簡素な一人部屋
  部屋に戻ったマサオは、「超高速移動ワープ」、「相手の心を読み取る術」が使えたことに満足した。
  光の速度を超える感覚に人はついていけない。
  お母さんの言葉にならない思い、気持ちも読み取れる。ホンネとタテマエが同時に理解できる。
  これらの手段をどう生かすか考えた。

〇簡素な一人部屋
  マサオの頭に浮かぶものがあった。
  ロスミーは、何故、地球を観察しているのだろう?
  どうして自分に新しい方法を伝えたのか?

〇星
  マサオは、星空を眺めた。

〇スカイフィッシュの群れ
  ロスミーが現れた。

〇モヤモヤ
ロスミー「自分は、地球で言えば考古学者、歴史学者です」

〇青(ダーク)
ロスミー「地球が無くなり、太陽系に影響がでることを心配しています」

〇地球
ロスミー「太陽外惑星ダディは、太陽外宇宙では、マージナルなところ。人が住む惑星では、地球が一番近いところにあります」
ロスミー「地球以外に人が住む惑星に行く科学力は、まだ、太陽系外惑星ダディにはありません」
マサオ「地球がご近所なんて、宇宙は、度肝をぬく空間だ!」
ロスミー「地球を観察していると、自分の住んで居る惑星は、地球が進化した姿にみえます」
ロスミー「未来に向かって、自由に飛び立っているマサルさんを観察させてもらっています」
ロスミー「地球での「超高速移動ワープ」、「ホンネとタテマエのない”純な”コミュニケーションでが、どんな動き起こすか知りたい」

〇黄緑(ディープ)
マサオ「二つの手段は、地球の未来性、可能性に影響するの?」
ロスミー「期待しています」

〇風
  あそこに行きたいと思えば、吸い込まれるようにその場所にいける。
  言語圏が違うのにコミュニケーションでき、ホンネまで解かってしまう。
  未来に向けて使えそうだ。

〇幻想
  マサオは、テーブルに地球儀をとりだした。地球儀をみる目は輝いていた。

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