囚われの邪神と生贄の少女

歯車

エピソード6 ティアル神話の裏側(脚本)

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〇魔法陣のある研究室
  属性耐性テストをした翌日の朝──
レイベル(熱い・・・頭が・・・くらくらする・・・)
レイベル「はぁ・・・はぁ・・・」
キール「レイベル、調子が悪そうですね?」
レイベル「お前・・・何かしただろ!」
キール「いいえ、私の毒はあなたには効きませんし 私もどうしてあなたがそのような状態になっているのか気になりますよ」
レイベル「なっ、近づくな!」
キール「健康チェックしてみましょうか、ほら 口を開けてください」
レイベル「あ がっ・・・あー」
  無理やり開口されたレイベルの口からダラダラとよだれが溢れてくる・・・
キール「なんだ、ただの風邪ですね」
レイベル(俺って、風邪ひくんだ・・・?)

〇魔法陣のある研究室
キール「どうします? 私のクスリを打ちますか?」
レイベル「い、いらねえっ!」
キール「自分で治せると・・・?」
レイベル「そうする・・・お前はさっさと出てけ!」
レイベル(はぁ・・・ 身体は怠いし、つらいけど久しぶりに人間みたいな感覚だ・・・)
レイベル(フィアーノに会いたい・・・・・・)

〇綺麗な部屋
  その頃フィアーノも風邪を引いて寝込んでいた。

〇魔法陣のある研究室
レイベル(静かだな・・・)
邪神イヴル・レーヴァ(レイベル、・・・我は死ぬのか?)
レイベル(何言ってんだ、お前は邪神なんだし風邪くらいで死なないだろ?)
邪神イヴル・レーヴァ(こんなこと初めてだ・・・レイベルは平気なのか?)
  珍しく弱気になっている邪神に対してレイベルは親近感を抱いた。
レイベル(大丈夫だよ・・・ 体調が悪い時は寝ていればいい・・・)
  レイベルは自分の髪──大蛇の姿をしている邪神を撫でた。
レイベル(お前のこと、ただの化け物だと思ってた・・・ごめん)
邪神イヴル・レーヴァ(レイベルが居なかったら我はただの化け物であっただろうな・・・)
邪神イヴル・レーヴァ(お前の感情と思考を共有して我はレイベルに似てきたのかもしれぬ・・・)

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