エピソード5 属性耐性テスト(脚本)
〇手術室
耳元で金属音がしてレイベルは目を覚ました。
レイベル「・・・・・・?」
レイベル「は? ここ 何処だ・・・!?」
キール「全く、あなたはすぐ麻酔の効果がきれてしまうので困りますね・・・もう起きたのですか」
レイベル「お前・・・キール! 何をするつもりだ!」
レイベルの身体は特殊な鎖で手術台に固定され身動きできなくされている。
キール「今日は一日、属性耐性テストに付き合ってもらいますよ」
キール「その前にまず、あなたの牙と鱗を貰っておきますかね」
キールがレイベルの顔に手を近づけた。
レイベル(チャンス!)
レイベル(か、かてえ・・・まるで石みたいだ・・・)
キール「残念でしたね、私は擬人種ですので 身体を硬質化させる事もできますし、あなたの毒も効きません」
キール「牙、一本貰いますよ」
レイベル「あ がっ・・・!」
レイベル(く、悔しい・・・)
〇手術室
キール「あと鱗と・・・爪もいただけませんか?」
レイベル「何に使うんだよ?」
キール「まあ、色々・・・いいですよね? すぐ再生しますし・・・」
キールはピンセットでレイベルの肩から剥がれかけている鱗状の皮を剥がし、爪切りで長い爪を切った。
キール「さて、それでは属性耐性テストを始めましょうか・・・」
キール「テスト内容ですが七つの属性にあなたが耐えられるかどうかを見させてもらいます」
キール「この世界には属性の素(もと)になった神々が居ます」
キール「神話の時代に居たと言われる神獣の事です」
キール「その力を紋章を用いて擬似的に作り出してあなたに浴びせるので、耐えてくださいね?」
キール「まずは、余裕だと思いますが毒属性の神獣・・・ポルトキアの毒──」
キールは紋章が刻まれている注射器をレイベルに刺した。
その後もレイベルは身体を焼かれたり、凍らされたり酷い目に合わされたが暫くすると傷は綺麗に再生していった。
キール「毒属性の神獣 ポルトキア」
キール「炎属性の神獣 ヴィルトゥン」
キール「雷属性の神獣 ライディア」
キール「水属性の神獣 イルドーネ」
キール「氷属性の神獣 イヴァーフ」
キール「風属性の神獣 ディファ&ハスパル」
キール「地属性の神獣 アスティウス」
キール「全てに耐性がありますね、さすが邪神サマ・・・」
キール「では、これはどうでしょう? ティアル神の紋章は不明ですので光の紋章で代替しますが・・・」
〇手術室
レイベル(目が・・・やられた)
レイベル(痛い・・・身体中痛い・・・)
レイベルは全身に火傷に似た傷を負ったが他の属性の時と比べて再生速度が明らかに遅かった。
キール「なるほど、やはり光属性が弱点ですか・・・」
キール「お疲れ様でした・・・ 移動するので暫く寝ていてください」
〇魔法陣のある研究室
暴れられると面倒だと思ったのかキールは少しの間レイベルを眠らせ、実験室へ移動させた。
邪神イヴル・レーヴァ(ようやく解放されたか・・・今日は散々だったな・・・)
レイベル(マジで疲れたよ・・・ていうか、お前の再生能力って本当に凄いんだな・・・)
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