女子学園の池田先生

れこん

エピソード6 池田育人の場合 後編その1(脚本)

女子学園の池田先生

れこん

今すぐ読む

女子学園の池田先生
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇ネオン街
  【世も】街でヤバすぎる男と女発見したWWW【末】
佐藤留美子「やらやら(ヤダヤダ)! ラッコ(抱っこ)して!」
池田育人「ほら、佐藤先生ちゃんと立ってください」
佐藤留美子「やあらー!」
池田育人「あーもう、しょうがないっすねえ」
  このあと酔った女を介抱するふりして、
  男がホテルに連れ込んでた。
  最低

〇校長室
学園長「池田先生と佐藤先生。 この出回ってる動画は一体どういう事かね」
「・・・」
  迂闊だった。
  俺と佐藤先生の酒に酔った動画が、
  SNSで拡散されていた
学園長「現在我が学園に、保護者から説明を求める 苦情の電話がひっきりなしだ」
学園長「そりゃ、プライベートで羽目を外すのは 構いませんが」
学園長「お二人とも子供達に教育する立場であることを自覚して、模範となるような行動をしてもらいたい!」
佐藤留美子「申し訳ございません、学園長。 全ては私がお酒に溺れて、正気を無くしてしまったせいです」
佐藤留美子「責任は必ず取ります」
池田育人「何言ってんすか! 責任なら俺が取ります!」
学園長「もういい、わかった! そこまで言うならお二人には責任を取ってもらいます!」
  ゴクリ・・・
学園長「あなた方お二人には・・・」
学園長「責任をとって、交際している事を宣言してもらいます」
「はあっ!?」
佐藤留美子「学園長! どうして私達が交際宣言しなくちゃ行けないんですか!?」
佐藤留美子「プライバシーの侵害です!」
学園長「これだけ動画を拡散されて騒ぎを起こして置きながら、今更プライバシーもあるかね?」
「うっ・・・(返す言葉もない)」
学園長「あと、保護者からの苦情の多くは池田先生の行動にある」
池田育人「えっ・・・俺っすか!?」
学園長「保護者から、 『池田という男は、女性教師を酔わせて状況判断ができない状態にして、ホテルに連れ込む最低の男なのか!?』」
学園長「『もしそうだとすれば、学園はこの男を即効解雇せよ』」
学園長「と、言って居られる」
学園長「これが事実だとすれば、私は絶対に貴方を許しません!」
佐藤留美子「学園長! それは誤解です。私達は合意の上です!」
池田育人(えっ!? 佐藤先生・・・そこまで本気で俺の事を!?)
池田育人(それなのに、答えが出せないでいる俺はマジで情けねえな)
学園長「そう──!  まさに今回の事案の落とし所はそこだよ!」
佐藤留美子「どういう事でしょうか?」
学園長「今回、保護者達への言い訳として、 池田先生が無理矢理佐藤先生をホテルに連れ込んだのではなく──」
学園長「恋人同士という関係で、その・・・なんというか、お酒を飲んで気持ちが燃え上がった結果、止められず愛し合ってしまった」
学園長「だから致し方がない──。 このように言い訳すれば保護者達も納得するだろう」
学園長「いや! なにが何でも納得させる! もしこれ以上文句があるようなら、」
学園長「あんたら保護者どもはどうやって子供を作ったんだと、徹底的に保護者説明会で問い詰めて逆に責立てる!」
学園長「だから池田先生と佐藤先生、 お二人はこの際、正式に恋人同士になったらどうかね」
学園長「こう見えて私はお節介でねぇ。若い男女を応援したいんだよ」
佐藤留美子「が、学園長・・・。 ま、まぁ私はそれで構いませんけど・・・」
佐藤留美子(やったわ、外堀が勝手に埋まったわ。 これで池田先生と恋人同士になれる!)
池田育人「・・・」
学園長「池田先生?」
池田育人「・・・」
学園長「池田なんか言わんかい!! 貴様それでも男か! 婦女子を手を出した責任をとらんかい!」
池田育人「えっ・・・はい? (なんか叫んだか?)」
学園長「おおっ! 池田先生、ハイと返事したか。 覚悟を決めたようだね」
佐藤留美子「池田先生・・・嬉しい!」
池田育人(やべえ、ぼーっとしてる間に、 なんか話が進んでる!?)
学園長「では君達は今日から学園公認の恋人だ。 おめでとう!」
池田育人(ハアアアアア!!!?? いつの間に!?)
学園長「まぁこれから色々混乱が起こるとは思うが、私が責任を持って収めるから安心したまえ」
佐藤留美子「ありがとうございます。学園長」
池田育人(なんかヤバい展開になってきた)

〇教室
  クラスは、池田と佐藤の動画の話で持ち切りだった。
「ねぇ、あの動画って絶対池田先生と 佐藤だよね」
「本気でショック〜。 私池田先生の事気に入ってたのに〜」
「佐藤先生・・・、普段キツいくせに、 お酒飲むとあんな幼くなるんだ。 マジでキモすぎ」
池田育人「おはよう皆、出席取るぞ──」
「ちょっと待ってよ先生!」
早坂メグミ「あの出回ってる動画って本当なの!?」
早坂メグミ「佐藤先生とホテルに行って、 変な事はしてないよね!?」
池田育人「あ──・・・、それなんだがな」
池田育人「皆混乱してるようだからハッキリ言う」
池田育人「実は・・・、 佐藤先生と交際することになった」
早坂メグミ「そんな・・・嘘・・・」
池田育人「早坂・・・?」
早坂メグミ「あ、アレ?  おかしいな・・・涙が止まらない」
早坂メグミ「ごめん先生・・・、 今日ボク、体調悪いから保健室に行く」
池田育人「あっ、おい、早坂!」
池田育人「・・・」
池田育人(どうしたもんかな、 朝から教室の空気が重いぜ)
池田育人(けどまぁ、自業自得だな。 俺の軽率な行動のせいで、生徒達にいらねぇ混乱をさせちまった)
宇津木サトコ「先生、早く出席とって授業始めましょう」
池田育人「お、おう・・・」
池田育人(宇津木が助け船を出してくれた。 こりゃ感謝だな・・・)
宇津木サトコ「・・・」

〇事務所
  昼休憩
池田育人(はぁ・・・、今日はやりづれえ日だな。 どうしてこうなった)
剛力先生「池田先生、聞きましたよ。 動画の件は大変でしたな」
池田育人「あっ・・・どもっす 本当に大変っしたよ」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:エピソード7 池田育人の場合 後編その2

コメント

  • サトコ動く!
    冷静なこの娘が、実は1番ヤバイ?
    ドキドキワクワク!!
    あと2人の娘たちがどう動くのかも期待です。

成分キーワード

ページTOPへ