店主はどこへ行った?

ぽむ

エピソード41(脚本)

店主はどこへ行った?

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〇公園のベンチ
カケル「いい天気だな。 日焼けするよ」
カケル「しかし、そのコスプレ? 暑くないか?」
かいじゅうこちゃん「快適だよ! 中に小型クーラー入ってるし!」
かいじゅうこちゃん「コッチの方が 落ち着くんだも〜ん!」
カケル「って俺も厚着だな。 いっちょうらだけどさ」
かいじゅうこちゃん「それより、店主さんに 会いに行くんでしょ!」
カケル「あぁ、オマエの住んでた村に 行けたのも店主のおかげだからな」
カケル「取材も一仕事終わって、 久しぶりにココに戻ってきたんだ、 挨拶くらいしないとさ」
かいじゅうこちゃん「お土産もあるし!」
カケル「そうだな」

〇奇妙な屋台
カケル「こんちは〜って」
カケル「あれ? 誰もいない。 何処いったんだ?」
カケル「おーい、店主〜」
  しーん
かいじゅうこちゃん「こんなところに、 紙がおいてあるよ!」
カケル「なになに・・・」
カケル「「大事な姫は預かった。  返してほしければ  指定した所に  「秘宝」を持って来い。」」
かいじゅうこちゃん「これって、誘拐?」
カケル「さぁな。 店主はいないし、 姫って誰のことだか・・・」
カケル「あっ、 あそこにマッチョさんがいる。 聞いてみよう」
カケル「マッチョさーん」
  タッタッタッタッ

〇広い公園
謎マッチョ「ん?」
  マッチョさーん!
カケル「こんにちは。店主います?」
謎マッチョ「あぁ、こんにちは。 実はワタシも店主を探してまして」
謎マッチョ「昨日までいたんですが、 今朝から突然いなくなりましてね」
謎マッチョ「ワタシも店主を探しているんです。 よかったら探すのを 手伝ってもらえませんか?」
カケル「おい、どうする?」
かいじゅうこちゃん「いいよー!おもしろそうだし!」
カケル(いつも一緒のマッチョさんが 探してるくらいだ、 なにかあったに違いない。 事件の香り!)
カケル「遊んでるんじゃないんだぞ。 なにか危ない目にあってたりしたら 困るだろう」
カケル「なにか手がかりとか あるんですか?」
カケル「一応、店の紙は見ましたが・・・ 誰かが、さらわれたみたいな」
謎マッチョ「あぁ、少しだけ 心当たりはあるんですよ」
謎マッチョ「カケルさんは マッチョ国をご存知ですか?」
カケル「一度、店主を追いかけて 僕が迷い込んだところですね」
カケル「病気だった母がなぜか若い姿で、 そちらに住んでいるんです。 それで僕も詳しく調べていました」
かいじゅうこちゃん「カケルさんはジャーナリストだからね!」
謎マッチョ「それなら話は早い。 アナタをマッチョ国に お連れしましょう。 占い師さん!お願いします!」
カケル「えっ!」
謎占い師「いきますよ。 ちゃんと手を繋いで!」
謎占い師「転移の魔法!」
  フォオオオオオ
  フォオオオオオ

〇西洋の城
  シュオオオオオオオ
  シュオオオオオオゥ
かいじゅうこちゃん「すごーい! もう、ついたの!?」
カケル「この城に俺は潜入したんだ」
謎マッチョ「ご案内します」
謎占い師「行きましょう」

〇洋館の廊下
かいじゅうこちゃん「すごーい!お城!」
カケル「少し静かにしろっ」
緑リトルドラゴン「やぁ!お客人! 外の人が来るなんて珍しい!」
かいじゅうこちゃん「わっ!ドラゴンがしゃべった!」
緑リトルドラゴン「なんだい、オマエさんだって 変な生き物じゃないか!」
かいじゅうこちゃん「変な生き物じゃないよ! ワタシは かいじゅうこダモン!」
緑リトルドラゴン「フフッ おもしれーな」
謎占い師「早速、意気投合してますね」
謎占い師「それより、店主、もとい 皇子の手がかりは わかったんですか?」
カケル「皇子!? 店主が!?」
謎占い師「ええ・・・話せば長くなるので いまは話しませんが」
謎占い師「ワタシは目付役として 国王より仰せつかり そばにおりました」
謎占い師「ニンゲン界での魔法の加減が 分からなくて 苦労しましたけど」
カケル(マッチョさんや謎占い師さんは たしかにコチラの住人だとは 思っていたけど)
緑リトルドラゴン「オイラが知る限りでは、 赤ドラゴンの眠る山に行ったよ!」
緑リトルドラゴン「僕らと姿は同じようだけど 赤の奴らは僕らより凶暴なんだ。 彼らを操る魔法使いが その山に籠もっているんだ」
謎占い師「そこに姫がさらわれたと?」
緑リトルドラゴン「そういうことだね」
かいじゅうこちゃん「姫ってだあれ?」
謎占い師「姫様は皇子の妹君です」
謎占い師「姫はニンゲン界からの 闇の気でコチラの世界の腐敗を祓う為 エネルギーを使い果たして ずっと眠りについていました」
謎占い師「魔力が弱まった姫をさらうのは 簡単だったのでしょう」
謎占い師「皇子は姫や国を救うために ニンゲン界を良くしようと 尽力なされていたのです」
謎占い師「それができるのは ニンゲン界とマッチョ国を繋ぐ 皇子のもつ「秘宝」でしか なし得ませんでした」
謎マッチョ「ワタシの掘削する マッチョの涙の原動力にも なっている力でした」
謎占い師「秘宝や皇子を奴らに渡すわけに 行きません。 助けに行きましょう!」

〇溶岩池のある洞窟
謎占い師「皆さん」
謎占い師「この先が ドラゴンのいる洞窟です」
北のマッチョ「フシュー」
南のマッチョ「準備はいいわ」
カケル「俺たちも行って大丈夫か?」
謎占い師「一応、防御魔法もかけました。 万が一の時は、これを使って 逃げてください」
謎占い師「この「帰還の羽」は街まで一瞬で 返してくれます。 ですが一回しか使えません」
カケル「わかった」
謎占い師「一応、武器も渡しておきます。 自分の身はジブンで守ってください」
カケル「よし、じゃあいこう」
緑リトルドラゴン「こっちだよ!」

〇坑道
謎占い師「入り口から分かれるように 道が2つありますね」
謎占い師「二手に分かれますか?」
謎マッチョ「そうだな」
謎マッチョ「北のマッチョさんは カケルさん達を守ってくれますか?」
北のマッチョ「フシュー!」
カケル「じゃあ俺たちは右に行く」
謎マッチョ「じゃあワタシたちは左に行く」

〇坑道
北のマッチョ「フシュー」
カケル「いくら防御されてるとはいえ 暑いな・・・」
かいじゅうこちゃん「涼しいよ!」
カケル「案外、使えるんだな そのキグルミ」
かいじゅうこちゃん「あそこに、なんかあるよ!」
緑リトルドラゴン「これは、ドラゴンの「宝珠」だよ!」
カケル「いや、どう見てもタマネギ・・・」
緑リトルドラゴン「タマネギじゃないよ! 宝珠だよ!」
緑リトルドラゴン「この国には八匹の偉大な龍がいて、 それぞれに宝珠を持っているんだ」
緑リトルドラゴン「それらを取りまとめたのが龍王、すなわち皇子の祖先てわけ」
カケル「えっ 店主・・・じゃなくて皇子は ドラゴンなの?」
緑リトルドラゴン「正確に言うと、 王女様がニンゲンなので 皇子はニンゲンとのハーフだよ」
緑リトルドラゴン「龍王は強い身体、 マッチョメンが大好きで、 世界の屈指たるマッチョたちを集めてマッチョ国を作った」
緑リトルドラゴン「護衛師団をマッチョメンズで 固めたんだね。 国は繁栄したんだけど・・・」
緑リトルドラゴン「魔法使いたちは それが面白くなかった。 だって力こそパワー! なんだもん」
カケル「なんだそりゃw」
緑リトルドラゴン「怒った魔法使いたちは 反乱を起こして 強い魔法使いと共に 赤のドラゴンの本拠地に陣取った」
緑リトルドラゴン「ってわけ」
緑リトルドラゴン「いつでも皇子や姫、マッチョ達の命を狙ってるんだよ」
カケル(道理で マッチョの涙の採掘権だけで そんなに命を狙われるのかと 思っていたよ)
カケル「でも占い師さんは 皇子側についたんだろ?」
緑リトルドラゴン「偉大なる魔道士は王に忠実なんだ。 契約を結んでいるからね」
緑リトルドラゴン「皇子も生まれた時に魔道士の手によって 宝珠と祝福を与えられるから」
緑リトルドラゴン「契約を結んだ魔道士とは 死ぬまで一緒だね」
カケル「そうか」

〇武骨な扉
謎占い師「突き当りに扉。 特に仕掛けは見当たりませんが・・・」
謎マッチョ「重く見えるが、簡単に開きそうだ」
南のマッチョ「罠じゃないの?」
謎占い師「としても、 進むしかありませんよね」
  ギイイイイイ

〇謁見の間
赤ドラゴン「ゴアァァァ」
謎占い師「早速、お出ましですか」
謎マッチョ「ドラゴンの王は 人の言葉がわかるらしいですから 話しかけてみますか?」
南のマッチョ「ねぇ、姫様と皇子を知らない?」
赤ドラゴン「ゴアァァァ」
赤ドラゴン「皇子?姫? 我の宝珠を狙うものか?」
謎占い師「皇子は秘宝と呼ばれる 全ての龍宝珠を持つ者ですよ」
謎占い師「アナタの宝珠を欲しがるわけが ありませんよね」
赤ドラゴン「フム・・・」
謎占い師「皇子は魔法使い達にさらわれた 姫を探しに来たんです」
謎占い師「アナタはなぜ、 彼らを匿うのです?」
赤ドラゴン「匿う?我はそんな覚えはない。 勝手に住み着いたのだろう」
赤ドラゴン「我は捧げ物さえあればよい 寛容である」
赤ドラゴン「この灼熱の大地に腰を据える 勇気があるのなら」
謎占い師「では彼らの元へゆく道を 開けてください」
赤ドラゴン「それならば 捧げ物を与えよ? その娘か?」
南のマッチョ「えー」
謎占い師「それは、できません。 かわりにこれを」
謎占い師「梨です」
赤ドラゴン「おお! よく我の好物を知っておるな!」
赤ドラゴン「良かろう、通してやろう」
  バタン!
  バタン! バタン! バタン!
  すべての道が開かれた

〇闇の要塞
  ヒュオオオオォォゥ
カケル「こんな奥に城? なんかあっさり来れたけど・・・」
北のマッチョ「フシュー」
かいじゅうこちゃん「なんか怖いな〜」
緑リトルドラゴン「ホラ、行くよ!」
緑リトルドラゴン「わっ 魔法が、かけられてる!」
緑リトルドラゴン「コレじゃ入れない・・・」
カケル「そうなのか?」
  俺は扉に手をかけた
  キイイイイイイ
カケル「あれ、開いた・・・」
緑リトルドラゴン「オマエはこの世界の住人じゃ、 ないからか? 魔法が聞かないみたいだな!」
カケル「ちょっくら、中を見てくるわ。 待ってろよ」

〇闇の闘技場
  良く来たな、ニンゲン。
カケル「誰だ?」
魔王「フフッ オマエに名乗る程もない」
魔王「この魔王の城に 足を踏み入れたのだ」
魔王「どのみち 生きて帰れはしない だがその度胸は褒めてやろう」
カケル「まぁ確かに・・・」
カケル「俺にできることは このくらいしかないからな」
カケル「危険な所に行くし 度胸だけはあるんだろうな」
魔王「行け! 灼熱の炎で焼き尽くせ!」
  ゴォー
カケル「わー」
カケル「へ?無事?」
謎占い師「危ないところでしたね」
謎占い師「水の精霊よ!」
北のマッチョ「フシュー」
謎マッチョ「ふんっ」
  ドヴァ
魔王「ぎゃあああ」
謎占い師「封印!」
魔王「うわあああああぁぁ」
謎占い師「今です!カケルさん!」
謎占い師「その剣を使うのです!」
カケル「へ?」
カケル「こ、こう?」
かいじゅうこちゃん「よし!一緒に!」
カケル「ええ!?」
  彼女は俺の手を掴んだ!
かいじゅうこちゃん「初めての共同作業〜!」
カケル「わー」
魔王「ぎゃあああ」

〇火山の噴火
  どおおおおおおおん

〇炎
  ゴォァァァ
謎占い師「魔王は倒しました・・・」
謎占い師「しかし皇子は見つかりません・・・」
謎占い師「探索の魔法・・・」
  ムムム
謎占い師「・・・」
謎占い師「・・・わかりました。 みなさん帰りましょう」
  トゥラララ
  トゥラララ
  トゥラララ

〇奇妙な屋台

〇奇妙な屋台
  フッ

〇公園のベンチ
  ・・・
カケル「んあ・・・」
カケル「あれ?」
かいじゅうこちゃん「ムニャムニャ」
カケル「帰って来たんだよな?」
かいじゅうこちゃん「ムニャ おはよう?」
かいじゅうこちゃん「みんなは?」

〇広い公園
カケル「・・・というか、屋台がない!」
かいじゅうこちゃん「えー!」

〇黒
  コンティニュー?

コメント

  • 店主さんの明かされる正体、そして怒涛の展開にすっかり読み入ってしまいました!これまでの様々なエピソードが繋がった感じですね!

  • 店主さんや占い師さんの素性や背景がやっと明かされて、ほほーっと納得です。魔王がウェディングケーキ入刀で始末されてスカッとしました。店主さんの行方を早く知りたいです。

  • タップノベルでこれだけの大冒険読めるなんて最高すぎます!!しかし、店主さんもお店もない!?これで終わりなんていやです!!コンテニューお願いします!!

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