エピソード4 池田育人の場合 前編(脚本)
〇水玉2
私は・・・
先生に恋をしている。
そして、
この気持ちは日に日に大きくなっている。
〇教室
池田育人「それじゃぁ、この問題解ける奴は──」
池田育人「えーと、そうだな・・・」
池田育人「よし、宇津木。 この問題解いてみろ」
宇津木サトコ「はぁ・・・毎回しょうがないっすね」
口では、こう言うが、
本当は先生に指名されて嬉しい。
「ちょっと待ってください先生!」
早坂メグミ「宇津木さんばかり指名して、 贔屓だと思いまーす!」
池田育人「そうか? だったら早坂が前に出て この問題を解くか?」
早坂メグミ「えっ・・・」
・・・
早坂メグミ「ごめなさい。無理でーす(笑)」
池田育人「お前なぁ・・・」
池田育人「いいか? この問題の解き方は──」
早坂メグミ「無理無理! 教えてもらっても絶対理解できない!」
池田育人「まだ説明も始まってねえだろ!」
池田育人「こうなったらお前だけ放課後特別に 二人だけでみっちり教えてやろうか?」
早坂メグミ「えっ・・・なにそれ、 もしかして、そんな事言いつつ 本当はボクと二人だけでやらしい事するつもりだったりして」
早坂メグミ「どうしよう。 ボク、大人の階段のぼっちゃう?」
池田育人「ば、バカ! そんな事するか!」
生徒「早坂さんだけズルーい! 私も池田先生と二人だけで 居残りしたいでーす」
池田育人「お、おい皆・・・ 早坂の冗談だから落ち着け!」
池田育人(やべえ、皆ふざけだして 授業が進まなくなっちまった)
〇教室
佐藤留美子「池田先生! このクラスは五月蝿いです! 静かにしてください!」
池田育人「さ、佐藤先生! 申し訳無いっす!」
池田育人(隣のクラスの佐藤先生。 ウチのクラスのが毎回迷惑かけると、 すぐに飛んで来るんだよなぁ)
佐藤留美子「それにしても、 毎回このクラスは授業を受ける態度が 成ってないですね」
佐藤留美子「ウチの真面目なクラスとは大違い。 池田先生の指導力の低さが垣間見えますね」
宇津木サトコ「・・・」
早坂メグミ「ちょっと聞き捨てならない!」
佐藤留美子「ん、そこの貴方・・・何かしら!?」
池田育人「まぁまぁ、落ち着けって早坂」
池田育人「佐藤先生、仰るとおりっす。 俺がもう少ししっかりコイツらを指導するんで」
池田育人「今日は穏便に・・・」
佐藤留美子「わかりました。 ちゃんとしてくださいよ!」
池田育人「──という訳だから。 全員真面目に授業受けてくれよ?」
はーい、わかりましたー!!(全員)
池田育人(うを! 急にクラスがまとまった?)
「隣のクラスの佐藤、マジでムカつくBBA」
「毎回注意してきて腹立つ」
「絶対ウチらと、池田先生を目の敵にしてる気がする」
〇教室
宇津木サトコ「・・・」
宇津木サトコ(確かに、五月蝿くした私達が悪いけど)
宇津木サトコ(流石にさっきの佐藤先生の言い方はムカついたな)
宇津木サトコ(池田先生はどう言われても、 クラスを大切にしてる最高の担任なのに)
〇事務所
佐藤留美子「池田先生! 生徒達にきびしく、 もっとしっかりしてください!」
池田育人「うっす・・・」
佐藤留美子「先生が甘い態度だから 生徒達が調子に乗って授業を真面目に聞かないんです!」
佐藤留美子「要するに貴方は舐められてるんですよ!」
池田育人「まぁ・・・でも、アイツラも悪気はなくて 注意したら素直に聞く良い奴らなんすよ」
池田育人「だからこのままでも・・・」
佐藤留美子「そうやってヘラヘラして 態度を改める気が無いと・・・?」
佐藤留美子「はぁ・・・」
佐藤留美子「本当は貴方、生徒達にチヤホヤされて嬉しいんでしょ!」
佐藤留美子「このロリコン教師!」
池田育人「そんな違いますって、誤解っすよ」
佐藤留美子「ハッ、どうだか」
佐藤留美子「けどまぁこの学園の中では、 池田先生は若くて見た目も格好良いですから、調子に乗るのも仕方ないでしょうね」
池田育人「えっ、俺って先生からそんな風に見えてるんすか?なんか照れるっすね」
佐藤留美子「ちょ・・・誤解しないでちょうだい! あくまで女子生徒達の間でそう言われてるのを聞いただけだから!」
佐藤留美子「私の意見じゃないから!」
池田育人「はぁ・・・そうっすか」
佐藤留美子「・・・」
佐藤留美子「ところで池田先生、 今晩何か用事ありますか?」
池田育人「えっ・・・別にないっすよ?」
佐藤留美子「そう・・・、だったら・・・ 飲みに行きません?」
池田育人「えっ・・・!?」
池田育人(どうすっかなぁ・・・)
〇古いアパート
あの体験以来、一人で過ごすのが怖い。
〇事務所
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続編ありがとうございます!
先生、クラス全員からの人気者だったんだ。
しかも女教師にまで狙われているとは…その気になれば、ハーレム成立!!
そしてサエちゃんは、先生のウチにまだ棲み着いていたんですね🤣(ママもね)
トラウマレベルで先生のハートをキャッチするなんて、狙い通り!?