今日は…(脚本)
〇教室
かすみ「あっ、れなさ、れなちゃん~!」
れな「うおおっかすみんどしたの?」
かすみ(かすみん・・・なんか友達ぽい・・・!)
かすみ(じゃ、じゃなくて!)
かすみ「外れない・・・んです」
れな「??」
かすみ「あの、昨日貰ったやつ・・・です」
れな「あぁ!って、自分につけたの!?」
かすみ「な、なんというか興味本意で・・・」
れな「それで外し方がわからない、と・・・」
かすみ「鍵穴みたいなものがあったので・・・れなさ、ちゃんならわかるかなぁとか」
れな「鍵なんて、渡されて無いんだけどなぁ・・・」
かすみ「えぇ!?外し方、わからないんですか!?」
れな「う、ううん!わかる、わかるよ!」
かすみ「よかったぁ・・・」
れな「今は鍵持ってこれないんだけど・・・」
かすみ(あっ、たしかに・・・)
かすみ「うぁ、えっと・・・」
れな「かすみんごめん!!」
かすみ「あっいや全然!」
れな「今からとってくるーーー!!!!」
かすみ「あっそんな無理しなくても──」
かすみ(ちょっと安心・・・)
れな「とってきた!!」
れな「かすみんほんっとにごめんね・・・」
かすみ「あ、ありがとう・・・!」
れな「お詫びになにかさせて?」
かすみ「えっそんなのいいよ!私がよく見なかったのも悪いんだし」
れな「ううん!させて!」
かすみ「で、でも・・・」
れな「それに私、かすみともっと仲良くなりたい!」
かすみ(あ・・・仲良く・・・)
れな「無理にとは言わないけど、なにかない?」
かすみ「そ、それじゃあ・・・」
かすみ「明日一緒にランチとか・・・どう、ですか?」
れな「あ、それいいね!奢っちゃおうかな?」
かすみ「割り勘!割り勘でいきましょ!」
れな「もう、かすみは優しいなぁ」
かすみ「へへ・・・」
〇テーブル席
──次の日
店員「いらっしゃいませ~ 2名様でよろしいでしょうか?」
れな「はい」
店員「空いてるお席へどうぞ~」
れな「どこ座る?」
かすみ「あっどこでも」
れな「んじゃーここにしよ!」
かすみ「あ、うん!」
れな「なーに頼もうかなぁ~」
かすみ「・・・」
かすみ(友達とランチ・・・!)
れな「かすみんなに頼むー?」
かすみ「私は・・・和風おろしハンバーグにする」
れな「おおっ美味しそうだなぁ」
れな「ん~どうしよ~」
れな「かすみんと同じのにしちゃおうかな!」
かすみ「うん!」
かすみ「あっ!私呼びます!呼ぶ!」
れな「ありがと~」
かすみ「あれ?ベルはどこ・・・?」
客「すみませーん」
れな「あっ呼ぶ形式みたいだね」
かすみ「あっそ、そうか~!」
かすみ「・・・すみま・・・」
かすみ「・・・っすみぃ」
かすみ「すみませ・・・」
れな「かすみん、私呼ぼっか?」
かすみ「い、いいの!私やるから!」
れな「おおー・・・がんばれぇ!」
かすみ「すみませぇ~ん・・・」
かすみ「すみ!ません・・・」
かすみ「す・・・」
れな(かすみん大丈夫か・・・?)
かすみ「ぅい、なんか忙しそうだね・・・!」
かすみ「また後で呼ぼっか・・・!」
れな「かすみん・・・私呼ぼっか?」
かすみ「いいの!呼ぶから!」
かすみ「すみませ・・・」
かすみ「すぅーみま・・・」
かすみ「すみませ・・・!」
れな(かすみん頑張ってるのはわかるんだけどなぁ・・・)
かすみ「あ・・・あ・・・!」
れな「かすみん、私が呼ぼうか?」
かすみ「いえ・・・でも、」
かすみ「・・・お願いします」
れな「おっけ!私にかかれば一発だから!」
れな「すみませーん!」
「少々お待ちくださーい」
れな「ねっ!」
かすみ(すごい・・・)
「ご注文は?」
れな「わふ──」
かすみ「和風ハンバーグ二つで!」
「かしこまりました。和風おろしハンバーグお二つでよろしいでしょうか?」
かすみ「・・・はい!」
かすみ「な、なんかでしゃばっちゃって・・・」
れな「ぜーんぜん!かすみん、注文くらいで焦りすぎ!」
かすみ「そうかな・・・」
れな「ドリンクとりに行こー!」
かすみ「うん!」