VS能天気(脚本)
〇村に続くトンネル
〇寂れた村
ステラ・アンダーソン「ここが私たちが世話になっている場所だ」
アイリ サキ「世話ってことは・・・」
ミラ・ラミレス「マスター おかえりなさい。 そちらの方は?」
ステラ・アンダーソン「ミラか。 彼女は私たちの協力者だ」
アイリ サキ「サキ・アイリと申します。 ミラさん。 説きにお聞きしますが、もしやリサ・ラミレスさんの妹様ですか?」
ミラ・ラミレス「え、えぇ・・・そうですけど・・・」
ミラ・ラミレス「でも、姉は・・・ あの女に操られているので・・・ ここにはいません・・・それがどうかしましたか?」
アイリ サキ「まぁそれは後でってことで~ ここって、『星水の騎士団』の村ではありませんか?」
ステラ・アンダーソン「あぁ・・・そうだ。 あいつの所も被害にあってな。 そのマスター本人も操られている。 おかげで困ったものだ・・・」
ミラ・ラミレス「ここではなんですから・・・ 奥へどうぞ」
アイリ サキ「助かる~! ワンちゃんもとい、聖獣もいるから結構疲れちゃったのよね~」
〇屋敷の大広間
アイリ サキ「いやぁ~さすがねぇ~ これがあの『星水の騎士団』の料理・・・ ザ・日本って感じね」
レオナルド・ストライダー「俺は何でここに通されたんだ・・・ リサはどこにいったんだ・・・」
アイリ サキ「あの子は今妹さんと楽しい談笑してるでしょうね。 だっているって教えたから。そりゃ話をするでしょう」
マリア・オーシャンハート 「はぁ~い、どうも~ 『星水の騎士団』の代理マスターのオーシャンハートちゃんです」
アイリ サキ「ん。 どうも~、しがない旅人アイリちゃんです」
レオナルド・ストライダー「ちょ・・・アイリ。 す、すまない!!! オーシャンハート。すぐに黙らせるから」
マリア・オーシャンハート 「いや~ へいきっすよ~ 聞きたいんすけど、うちらと協力関係にありたいと?」
アイリ サキ「ん~、まぁそれでいいかな。 正直な話、今のあなたたちではあの女には永遠に勝つことは不可能」
マリア・オーシャンハート 「ふぅむ・・・」
レオナルド・ストライダー「おわっ!!!」
アイリ サキ「あらよっと・・・」
アイリ サキ「ったく・・・ あんたもそういうタイプ? ほんとうに面倒だなぁ・・・ もう少し、穏便に行こうぜ」
マリア・オーシャンハート 「興味ないんす~ しっかりと、その力見極めさせてもらいますよ~? うちらにはうちらのやり方があるんすから・・・」
マリア・オーシャンハート 「部外者は黙っててほしいんす!!!!」
アイリ サキ「はぁ・・・それができてないからこうなってるのになぁ・・・ まぁいいや。相手してあげる!!」
〇屋敷の大広間
アイリ サキ「ったく・・・いい部屋で斬撃飛ばすなっての!!!」
マリア・オーシャンハート 「なんの~!」
アイリ サキ「ほんとうにしつこいなぁ・・・ なんでそこまで、はぁ・・・」
マリア・オーシャンハート 「許せないんすよ~ うちらのリーダー奪っていった異世界人さんが~」
アイリ サキ「なっ!! そこまでわかってるってわけね・・・!」
マリア・オーシャンハート 「だからうちらは異世界人はみんな嫌いっすよ~ 雷星冒険者ギルドは優しすぎるんすよ!!!」
アイリ サキ「単なる逆恨みもいいところじゃない!!! あぁーもう!!!」
マリア・オーシャンハート 「逃げてばかりでやっぱりなんもできないじゃないっすか。 さっきの言葉はどうしたんすか?」
アイリ サキ「かかった!!!!」
マリア・オーシャンハート 「およ??? およよ?? 動けないっすけど・・・」
マリア・オーシャンハート 「薬莢・・・? にしても動けないっすね・・・ なんで・・・」
アイリ サキ「それ以上動かしたら、両腕切れるわよ。二度と剣が持てなくなっていいなら暴れてもいいけれど」
アイリ サキ「私はあんたを傷つける気はないわよ。 だいたい同じ異世界人としてあいつを連れて帰るのが私の役目なの」
マリア・オーシャンハート 「・・・ そうっすか。 でも信用できないっす。だから嫌っす」
アイリ サキ「でたよ~こういう自分が正しいと思ってるやつ~」
アイリ サキ「まぁいいや・・・ とりあえずそこにみんな来ているわけだし・・・終わりにしません?」
マリア・オーシャンハート 「むぅ・・・」