妄想限界突破ー我流呪術ー

mamesu

妄想ひとりかくれんぼ#2(脚本)

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〇白いバスルーム
  ──午前3時00分──
  1F 浴室
ゆう「よし、ばっちり準備はできた!」
ゆう「あぁ、緊張なのか興奮なのか、わからないけどドキドキしてきた...」
ゆう「せっかくの機会だから、絶対に成功させてみせるよ!」
ゆう「アイリのぬいぐるみに酷いことはできないから代わりに、」
ゆう「空き地にぽつんと捨てられていた、ボロボロのこいつを浴槽に沈めてっと」
  ──ザブン──
ゆう「これでよしっ!!」
ゆう「いよいよだ・・・」
ゆう「すぐ戻るから待っててね、アイリ...」

〇白いバスルーム

〇おしゃれなリビングダイニング
  2F リビング
ゆう「よしっと」

〇おしゃれなリビングダイニング

〇簡素な一人部屋
  3F ゆうの部屋

〇簡素な一人部屋
ゆう「これで家中の電気は、全部消せたね・・・」
ゆう「やっぱり、こうも暗いと家の中でも怖いよね・・・」
ゆう「でもでも、アイリに会うためならこんなことで足踏みなんてしてちゃダメだよね!!」
ゆう「うんっ!はやくアイリのところに戻らなくちゃ!!」

〇白いバスルーム
  1F 浴室
ゆう「アイリみーつけた♡」
  ──グサッ──
ゆう「ふふっ──」
ゆう「次は、アイリが鬼だよ」
ゆう「ぼく、待ってるから探しに来てね...」

〇学生の一人部屋
  3F 兄の部屋
ゆう「予定通り、お兄ちゃんの部屋のクローゼットの中に隠れよう」
  ──ギィ、バタン──
「よし、あとは待つだけだね・・・」
「思ってたよりも、真っ暗で何も見えないや」
「アイリ、探しに来てくれるかなー」
「早く来てほしいなー」
「・・・」
  40分後
  ──午前3時40分──
「・・・・・・」
「んー、ほんとにひとりかくれんぼなんて成功するのかな・・・」
「もう、トイレにいきたくなっちゃったよ」
「今日はもうこの辺でやめようかな──」
  ──ミシッ、ギシッ──
「・・・」
  ──キッ、カチャン──
「・・・!!」
「えっ、えっ!?」
「な、なんか下で物音がした?」
「え、したよね。今、ドアを開くのが聞こえたよね」
「あっ、あぁ、どーしよ?どーする?」
「ほんとに来ちゃった・・・ってコト!?だよね」
  ──ミシッ、ギシッ──
「3階に上がってきてる・・・来てる・・・」
  ──ガチャ、キー ──
「隣の僕の部屋に入った?」

〇黒背景
  3F 兄の部屋
  クローゼットの中
ゆう「・・・」
ゆう「そういえば、ひとりかくれんぼって もし見つかったらどうなるんだろう?」
ゆう「うーん、そこまで調べなかったな・・・」
ゆう「憑りつかれて、カラダが乗っ取られるとか?」
ゆう「やっぱり僕も刺されちゃうのかな?」
ゆう「それとも四肢をもがれる?八つ裂き?」
ゆう「まぁ、アイリにされるなら、それはそれでね...」
ゆう「・・・」
  ──コン コン──
ゆう「・・・っ!!!!」
ゆう「(う、うそ、今クローゼットをノックされた!?)」
ゆう「(なんで、この部屋にいるの!?)」
ゆう「(隣の部屋にいたんじゃなかったの!?)」
  ──ドン ドン──
ゆう「(さっきまで変なこと言ってたから、それが聞こえちゃったのかな・・・)」
ゆう「(こ、これってバレてるのかな?)」
ゆう「(このまま黙ってればどっか行ってくれないかな?)」
  ──ドン、ドンドンドン──
ゆう「(ぜ、絶対バレてる~!!!!)」
ゆう「(ど、どうしたら良いんだろう?)」
ゆう「(これは一応、返事とかした方が良いのかな?)」
ゆう「(やり過ごす?猫の鳴きまねでごまかす?)」
ゆう「(「不法侵入だっ!訴えてやるっ」って脅かしてみる?)」
ゆう「(あぁー、もう分っかんないよー)」
ゆう「(く、くっそーこんな時、人見知りでさえなければ、)」
  ──バンバンバン!!!!───
ゆう「(円滑なコミュニケーションでこの場を丸く収められるのにー!!)」

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