第3話、ファイトだ板倉君!️(脚本)
〇大きな日本家屋
板倉君(二役)「tapnovel読者の皆様、」
板倉君(二役)「初めまして!️」
板倉君(二役)「私は三河(現、愛知県東半部) 深溝(ふこうず)藩主 板倉重昌(しげまさ)と言う者です」
板倉君(二役)「私は最近悩んでます」
板倉君(二役)「何故って‥」
板倉君(二役)「例の一揆の事です」
板倉君(二役)「去る12月5日──」
板倉君(二役)「私は幕府から一揆討伐軍の総大将に任ぜられ遠路はるばるここ島原に来た、なのに──」
板倉君(二役)「一万五千石の小禄ゆえか誰も従わず、 周りの九州大名からも、小物扱いされてるんです!️」
注、小禄扱いもされてたようですが、
各藩、武家諸法度で自分の領内から自由に動けなかった説が有力です
板倉君(二役)「特に鍋島(佐賀藩)‥」
板倉君(二役)「・・・」
プーッ💦
ド名門じゃんw
板倉君(二役)「ちな、長崎のすぐ隣‥」
板倉君(二役)「何か、幕府も私じゃなく、 松平信綱(知恵伊豆)と呼ばれる頭の良い男を大将にしようとしてるみたいだし‥」
板倉君(二役)「このままではいずれ他の者に功を奪われてしまう‥」
板倉君(二役)「と、言うわけで自軍を率い、頑張って一揆勢を攻めてみたいと思います!️」
板倉君(二役)「エイ、エイ、オー!️」
エイ、エイ、オー💦
〇荒野
寛永15年(1638年)1月1日──
板倉君(二役)「今日は元日!️ 一揆勢は多分正月で油断しているはず‥ 皆の者!️そこを狙うのだ!️」
え!?️
いや、あーた、それは‥
ソウカナ〜?
板倉君(二役)「何だ今のは、上空から声が!?️」
〇空
みそ五郎「俺ガイル〜」
〇荒野
板倉君(二役)「何だアレは!?️巨人!?️」
板倉君(二役)「あんな生き物がこの世に!!️」
〇城壁
美和の母「ウチらも〜🩷」
美和の母「神道や仏教徒と違ってキリシタンは正月はさほどのんびりとはしてないのよ🩷迂闊だったわね🩷ホホホ〜」
「ホホホ〜🩷」
〇空
みそ五郎「行くゼ!️」
そうーれい!!️
板倉君(二役)「・・・」
〇荒野
板倉君(二役)「どうした、よじ登って突撃せぬか!!️」
無理ですッ!!️
敵の銃弾、大石、弓矢が雨霰‥
ぐああああ
ぎゃああああ
板倉勢4000人
総崩れ
板倉重昌自身も一揆勢の鉄砲名人
三会村金作の天草筒の銃撃を受け
眉間に被弾──
(胸説も有り)
「嫡男重矩(しげのり) 「ち、父上、お気を確かにッ💦」」
〇城壁
有家監物(ありえけんもつ)「おゝ敵が去ってゆく・・・」
有家監物(ありえけんもつ)「勝った・・・!!️」
有家監物(ありえけんもつ)「さあ、しろりん、今こそ 鬨の声を!!️」
天草四郎時貞「おう!!️」
天草四郎時貞「さんちゃごー!!️(聖ヤコブ)」
天草四郎時貞「さんちゃごー!!️」
天草四郎時貞「さんちゃごーーー!!️」
一方
板倉勢の陣地──
そこにいるのは誰か──
板倉君(二役)「父上‥」
おゝ我が子重矩(しげのり)か──
意識混濁──
板倉君(二役)「辞世の句──」
板倉君(二役)「あら玉のとしの始に散る花の、名のみ残らば先がけとしれ──」
板倉君(二役)「私は年も改まった正月早々玉に当たり花と散るが 名前が残れば(家が残れば)先駆け(先達)だと思ってくれ──」
板倉君(二役)「いや、待てよ、咲く花のが良かったかな── フフフ‥」
板倉君(二役)「ガクッ」
父上──ッ(泣)
板倉重昌は嫡男重矩が見守る中、静かに息を引き取った──
享年51──
次回!️第3話!️
戦死した重昌に代わり、
乱の鎮圧の為に
いよいよ
アノ男が動き出します!!️
どうぞお楽しみに!!️
板倉重昌の敗死が、ここまでゆる~くコミカルに描かれるとはww 板倉君、これでも徳川家康のお側仕えで出世したエリートで、父親も京都所司代だったのに……