エピソード1(脚本)
〇牢獄
私はラピス
双子の姉で、家族から嫌われて涙目的に暴力の毎日・・・
ラピス「私、どうしたらいいんだろう」
ラピス「こんな宝石なんて」
ラピス「いらない」
ラピス「(私は、一度も望んでなんかなかったのに・・・)」
ガチャ・・・
「・・・!!」
メイド「ご飯だよ、早く食え」
ラピス「・・・」
メイド「なにその目」
メイド「うざいんだよ」
ラピス「きゃっ」
ラピス「ごめんなさい、ごめんなさい」
メイド「だったら早く食えって言ってんだろ」
ラピス「ごめんなさい・・・」
ラピス「もぐもぐもぐもぐ・・・」
メイド「はぁー、ほんと、妹とは違うわよね」
ラピス「(また、妹との話か)」
「じゃ、」
ガチャ・・・
ラピス「なんで、私は愛されないんだろう」
ガチャ・・・
ラピス「あ」
ローズ「お姉ちゃん!」
ラピス「ローズ」
ローズ「大丈夫?お姉ちゃん?」
ローズ「こんなに宝石落としてさ」
ローズ「お姉ちゃん大丈夫だよ?」
ローズ「もうすぐ楽になるから」
ラピス「・・・?」
ローズ「じゃあね、お姉ちゃん」
ラピス「楽に・・・なるから?」
その言葉の意味は・・・
後で知ることになった・・・
数日後
お父さん「・・・」
ラピス「お、お父さん?」
ラピス「ローズ?」
ローズ「ねぇ、お姉ちゃん」
ローズ「私ね、お父さんに言ったんだ。 死んでる時にでる涙は、一番強力な涙ってね」
ラピス「・・・!」
ローズ「お姉ちゃんが死んでくれたら、どのくらい面白いのかな?」
ラピス「あ・・・あ・・・」
ローズ「ふふふ」
ローズ「ごめんね、お姉ちゃん」
ローズ「私たち家族のために死んでね?」
ラピス「や、やだ、死にたくない・・・」
ラピス「た、助けて」
お父さん「殺れ」
ラピス「助け・・・t」
ザクッ
私の妹は、裏切った
私が死んだあと楽しく笑ってたのが瞳に映った
あんまり見えなかったが涙の色が紫色の強いオーラを放った宝石が落ちたことがわかった
目を閉じたあと痛みが引き再び開けると・・・
ラピス「・・・」
ラピス「あ、れ? 生きてる?」
涙が石になる涙石病と聞くとものすごくファンタジックで夢のある世界観なのに、シチュエーションが悲惨だとこんな地獄絵図になるなんて…。嬉しい涙と悲しい涙など、感情によって石の色合いや材質も違ってきそうで興味深いです。